1970年の野球において、メジャーリーグベースボール(MLB)のポストシーズンは10月3日に開幕した。ナショナルリーグの第2回リーグチャンピオンシップシリーズ(英語: 2nd National League Championship Series、以下「リーグ優勝決定戦」と表記)は、同日から5日にかけて計3試合が開催された。その結果、シンシナティ・レッズ(西地区)がピッツバーグ・パイレーツ(東地区)を3勝0敗で下し、9年ぶり5回目のリーグ優勝およびワールドシリーズ進出を果たした。
今シリーズを皮切りにこの両球団は、1970年代の10年間で4度、リーグ優勝決定戦で対戦することとなる[1]。この年のレギュラーシーズンでは両球団は12試合対戦し、レッズが8勝4敗と勝ち越していた[2]。また、両球団はいずれもこの年途中に、人工芝のフィールドを持つ新球場へ移転した[注 1]。そのため、今シリーズ初戦は人工芝の上で開催されたポストシーズン史上初の試合となり、シリーズそのものも全試合が人工芝の上で開催されたポストシーズン史上初のシリーズとなった[3]。レッズは3連勝でリーグ優勝決定戦を突破したが、ワールドシリーズではアメリカンリーグ王者ボルチモア・オリオールズに1勝4敗で敗れ、30年ぶり3度目の優勝を逃した。
今シリーズでは、MLB審判員の労働組合がポストシーズン出場給の増額を求め、初戦限定のストライキを決行したため、その日だけは引退した元審判員やマイナーリーグの審判員らが出場した。第2戦以降は通常の審判員が業務に戻り、労使交渉は7日に妥結した[4]。
試合結果
1970年のナショナルリーグ優勝決定戦は10月3日に開幕し、3日間で3試合が行われた。日程・結果は以下の通り。
日付 |
試合 |
ビジター球団(先攻) |
スコア |
ホーム球団(後攻) |
開催球場
|
10月03日(土) |
第1戦 |
シンシナティ・レッズ |
3-0 |
ピッツバーグ・パイレーツ |
スリー・リバース・スタジアム |
|
10月04日(日) |
第2戦 |
シンシナティ・レッズ |
3-1 |
ピッツバーグ・パイレーツ
|
10月05日(月) |
第3戦 |
ピッツバーグ・パイレーツ |
2-3 |
シンシナティ・レッズ |
リバーフロント・スタジアム
|
優勝:シンシナティ・レッズ(3勝0敗 / 9年ぶり5度目)
|
第1戦 10月3日
第2戦 10月4日
第3戦 10月5日
脚注
注釈
出典
- ^ Pohla Smith, "Reds, Pirates ruled playoffs in '70s," UPI Archives, October 3, 1990. 2020年11月22日閲覧。
- ^ "1970 Cincinnati Reds Schedule," Baseball-Reference.com. 2020年11月22日閲覧。
- ^ Andrew Simon, "Artificial turf debuted in Majors 50 years ago / Grass substitute made first appearance at Astrodome, was popular in '70s and '80s," MLB.com, April 17, 2016. 2020年11月22日閲覧。
- ^ Larry Granillo, "Wezen-Ball: Replacement Umpires," Baseball Prospectus, October 5, 2011. 2020年11月22日閲覧。
外部リンク
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球団 | |
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歴代本拠地 | |
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永久欠番 | |
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レッズ球団殿堂 | |
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ワールドシリーズ優勝(5回) | |
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ワールドシリーズ敗退(4回) | |
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リーグ優勝(9回) | |
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できごと | |
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傘下マイナーチーム | |
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