『魔法戦記リリカルなのはForce』(まほうせんきリリカルなのはフォース)は、『娘TYPE』で連載していた、原作・脚本:都築真紀、作画:緋賀ゆかりによる漫画作品。
『リリカルなのはシリーズ』において4期シリーズとなり、時系列最新作であり最新シリーズ。第4巻発行時に累計部数100万部を達成した。
『娘TYPE』2013年11月号に長期休載が発表された。『娘TYPE』自体も2017年に休刊になり、再開の目途は立っていない。
キャッチコピーは、「空戦魔導師高町なのは25才、不屈の魂(エース・オブ・エース)、いまだ健在。」。
シリーズ歴代作品タイトルから「少女」を外し(ゆえに『魔法少女リリカルなのはForce』は誤り)、シリーズ初となる少年主人公・トーマと、彼をとりまく新キャラクター達がメインの物語となっている。そして、25歳となった高町なのはら旧シリーズのキャラクター達を交えた重厚なシリアスストーリーが特徴。「ボーイ・ミーツ・ガール」的な要素を取り入れ、従来のシリーズよりも王道少年漫画のテイストを色濃くした新シリーズとなっている。キャラクター達の新装備や新設定等が多いのも見所となっている。 本作は『魔法少女リリカルなのは第4期シリーズ』として『魔法少女リリカルなのはViVid』と共に発表された。
テレビアニメ第3期『魔法少女リリカルなのはStrikerS』に続く完全新作の第4作目。時系列的にリリカルなのはシリーズ最新作にあたるのが本作である。新キャラクターをメインにシリーズキャラクターが絡み合うストーリー。同時に社会風刺犯罪ドラマの要素を合わせ持つなど、よりTVシリーズに近い構成となっている。『魔法少女リリカルなのはStrikerS』で本格的に取り入れられたSF組織もの的な要素やメカアクション寄りのバトル描写にスポットを当て、それらの要素が強調された作風となっている。
舞台は新暦81年、つまり魔法少女リリカルなのは第1期時点から16年後となっており、新暦75年の「JS事件」(魔法少女リリカルなのはStrikerS)より6年が経過、新暦78年の「マリアージュ事件」(StrikerS サウンドステージX)より3年が経過、新暦79年の同4期シリーズ『ViVid』からも2年が経過している。そうした関係から各シリーズ作品より多くのキャラクター達が引き続き登場し、それぞれの現在の姿が描かれている。
事件の発端からトーマ救出までに焦点を当てた第1部はコミックス1〜4巻前半に収録。トーマ達が管理局局員見習いとしてなのは達の所属する特務六課へと加入する第2部は4巻後半以降に収録されている。
『娘TYPE』2013年11月号にて長期休載の告知が掲載され、その後2017年11月30日に掲載紙だった娘TYPE(2018年1月号)が休刊となったことで再開の目途が立たないままとなっている未完作品。
7年前(新暦74年)の「ヴァイゼン遺跡鉱山崩壊事故」で全てを失い、スバル・ナカジマによって孤独から救われた少年「トーマ・アヴェニール」。彼は、忌わしい過去に踏ん切りを付け新しい生活を送るための儀式として、世界を巡る一人旅に出ていた。その途中、第23管理世界「ルヴェラ」に立ち寄った事で、トーマの運命は急速に動き出す。この地で出会った2人の少女、「リリィ・シュトロゼック」と「アイシス・イーグレット」。そして、「事故」の手掛かりを握る凶悪犯罪者集団「フッケバイン一家」。これらの出会いを切っ掛けに、ベルカ戦乱時代の負の遺産「エクリプス」を巡る戦いに巻き込まれたトーマは、否応無く後戻りできない道へと追い込まれていく。
一方、時空管理局でも「エクリプス」に対する包囲網が出来上がりつつあった。対応部隊「特務六課」の設立と、それに伴う元機動六課メンバーの再召集。次元世界を揺るがす新たな大事件の幕が上がる。
『娘TYPE』Vol.6から2012年4月号まで原案:都築真紀・緋賀ゆかり、メカデザイン:黒銀による本作に関わる武装やデバイスのデザイン設定を紹介する『魔法戦記リリカルなのはForce NEXT』が連載した。
『娘TYPE』Vol.6から2014年1月号まで河南あすかによるパロディ4コマ漫画『魔法戦記リリカルなのはForce Dimension』が連載した。『4コマなのエース』でも同名のタイトルで連載した。