高畑 裕太(たかはた ゆうた、1993年〈平成5年〉9月13日[1] - )は、日本の俳優、ダンサー、タレント。東京都出身。桐朋学園芸術短期大学卒業[2]。劇団「ハイワイヤ」主宰[3][4]。
女優・高畑淳子と俳優・大谷亮介の長男で[5]、姉(異父姉)は女優の高畑こと美。祖父はサッカー選手の大谷四郎。大伯父は東洋紡元社長の大谷一二。身長181cm。かなり遠い親戚には女優の北川景子、歌手のDAIGO、元首相の竹下登がいる[6]。
暁星国際高等学校では野球部に所属していた[7][8]。ポジションはキャッチャーだった[9]。
高校3年生で進路を決めないといけないタイミングで鑑賞した、母・淳子が出演していた舞台『欲望という名の電車』に感激し、役者を志す。2012年、土曜ドラマ『あっこと僕らが生きた夏』にて俳優デビュー[9]。同年4月より母親の出身校である桐朋学園芸術短期大学に進学し、演劇を学んだ[9][10]。「金スマ」SPにて実際に便利屋をしている俳優、今村均の下で便利屋修業をする「裕太がいた夏」[11][リンク切れ]にて初主演を果たす。
2015年、連続テレビ小説『まれ』出演により、知名度を上げる[12]。「天然キャラ」と評されてバラエティ番組に出演する機会も増え、母の淳子との共演もあった[12][13][14]。
2016年8月23日、映画「青の帰り道」の撮影のために滞在していた前橋市内にあるビジネスホテルの女性従業員に性的暴行を加えたとして、強姦致傷容疑で群馬県警察に逮捕された[15][16][17]。8月26日には母親の淳子が謝罪会見を行った[18]。
2016年9月9日までに、高畑と被害者側の間で示談が成立。同日に前橋地方検察庁は、高畑を不起訴処分とした(不起訴理由は非公開)[19]。しかし、担当弁護士の渥美陽子、小佐々奨が「悪質な事件ではなかった」などとする書面を発表したことでイメージがさらに悪化し、芸能界復帰は絶望的となった[20]。不起訴成立と同日の9月9日に所属事務所であった石井光三オフィスが高畑とのマネジメント契約の解除を発表[21]。母親の淳子は謝罪会見の際、今後の裕太の芸能活動再開の可能性について「あってはならないことだと思っています」と否定する回答をしている。
不祥事に際して淳子の普段からの過保護さを指摘する声もあり、淳子本人も過去のインタビューで「(裕太は)『明らかに発達障害だ』と言われたこともあった」と明かしていた[22]。
2017年9月には女性セブンで遺品整理のアルバイトをして社会復帰をしている様子が報道された。2018年1月にはアルバイトを続けている様子を見せ、同時点で事件については「ご迷惑をおかけしました。あれは自業自得じゃないですか」と口にしている[23]。その後は上司の勧めで、介護施設でヘルパーとして約3年間勤務した[24]。
2018年6月には週刊女性PRIMEの「舞台に出演して芸能界に復帰するそうですが?」という質問に対し「そんなことは全然ないですよ。復帰なんてできませんよ」と返答していたが[25]、翌2019年8月16日が初日の小劇場の舞台「さよなら西湖クン」(東京・下北沢「小劇場B1」)に出演し、3年ぶりに芸能活動を再開[26]。同舞台は元所属事務所の和田憲明が演出を務め、和田のワークショップに参加する形で同舞台のオーディションを受け、演技力を評価されたという。舞台初演には母親の淳子も観劇しに来ていた[27]。この舞台出演以降1年間はまた芸能活動が見られない状態だったが、2020年8月23日には公式サイトを開設し、TwitterとInstagramといったSNSアカウントも再開させた[28]。
2018年頃より戯曲『ジャム』の執筆に着手し、2021年8月、企画・作・演出を高畑自身が手掛けて小劇場B1にて上演した。また、演者としても出演している。公演にあたり、高畑が主宰となる劇団「ハイワイヤ」が結成され、本公演が第一回公演となる[29]。