「風」(かぜ)は、日本のフォークソング・グループであるはしだのりひことシューベルツが、1969年(昭和44年)1月に発表した楽曲である。
解説
本曲は、ザ・フォーク・クルセダーズのメンバーであった端田宣彦が、1968年にフォークルが解散するのに合わせて杉田二郎らと結成した『はしだのりひことシューベルツ』の初のオリジナル曲として製作され、フォークル解散コンサートやその後のコンサートでの演奏を経て1969年、デビューシングルとして東芝音楽工業から発売された。
端田の盟友である北山修が作詩、端田が作曲を担当、累計で80万枚[2](113万枚[3]とも)を売る大ヒットとなった。
本曲では端田が1番、井上博が2番のリードボーカルを担当、間奏の口笛は杉田二郎によるものである。
また本曲ではしだのりひことシューベルツは、1969年末のTBSテレビ系列「第11回日本レコード大賞」で新人賞を獲得した(最優秀新人賞の受賞者はピーター『夜と朝のあいだに』)[4]。
端田は2017年12月に死去したが、その端田が生前最後に公の場で作詩の北山、元シューベルツの杉田と一緒に歌唱したのもこの『風』であった[5]。
端田の葬儀・告別式(2017年12月6日)では、杉田の音頭で約600人の参列者が本曲を合唱した。葬儀に参列できなかった北山は、当日流された映像メッセージにて本曲の歌詞を朗読した[6]。
収録曲
SIDE A
- 風 – (3:29)
SIDE B
- 何もいわずに – (3:28)
主なカバー
映画での使用
2010年公開のアニメ映画『カラフル』では、本作のインストゥルメンタルが劇中で使用されている。
脚注
注釈
- ^ レコードジャケットでは『はしだ・のりひこ』名義での表示となっている。
- ^ 「ありたあきら」は小杉仁三の別名義。小杉は日本クラウンの専属作曲・編曲家であった為、東芝音楽工業所属だったシューベルツのような他社所属アーティストの作品を手掛ける際には別名を用いていた。
出典
関連項目