長崎丸(ながさきまる)は、長崎大学が所有し、長崎大学水産学部が運用していた練習船である。本項目では1986年に建造された3代目を取り扱う。
概要
長崎丸 (2代)の代船として、林兼造船で建造され1986年3月に竣工した[8]。
学生の航海実習、漁業の実習、海洋観測実習の他に、他大学等との共同研究による海洋調査にも使用されている[8]。
2018年3月、長崎丸 (4代)の就航により引退、その後、海洋エンジニアリングに売却され、改修を受け第二開洋丸となり、海洋調査船として運用される見込みである。
略歴
特徴
漁業実習は、トロール漁、延縄(はえなわ)漁、イカ釣り漁が可能[9]。他大学との共同研究にも使用されている[10]。有人潜水艇を装備していた[6]。
エピソード
2011年3月11日に発生した東日本大震災では、毛布、下着類、マスク、飲料水、かまぼこ、煮干しなどの救援物資や長崎県が派遣する職員を載せて[11][12]行先未定のまま3月14日に三重式見港を出港し[13]、福島第一原発沖を経て[13]、3月18日に福島県の小名浜港[14]、3月19日に岩手県の宮古港に救援物資を揚陸した[13][15]。救援物資のうち、清水100トンは給水車が岸壁に来なかったので揚陸できなかった[16]。小名浜港に最初に入港した救援物資輸送船であった[17]。帰路は、卒業式に間に合うか際どかったという[13]。
関連項目
脚注
外部リンク