鈴木 裕之(すずき ひろゆき、1989年6月23日 - )は、日本のヨーヨーパフォーマー、ヨーヨーコンテスタント。現在、競技ヨーヨーの世界では最も競技人口が多いとされる1A部門で国内外問わず数々の主要な大会で優勝した実績を持ち、また独特かつ魅了的なプレイスタイルやパフォーマンス性などからヨーヨープレイヤー間での人気はもちろん、それ以外での人気も高い。それらの理由からヨーヨーの達人としてメディアに出演してヨーヨーのパフォーマンスを行う姿もしばしば見られる。また、アメリカのYoYoJam社から自身がデザインしたヨーヨーも発売されており、ヨーヨーでのギネス記録保持者でもある。現在は自身の立ち上げたヨーヨーブランドを経営している。
愛知県出身。小学校2年生の時にヨーヨーと出会い、2001年、小学校6年生で初めて世界大会に挑戦した[1]。世界大会ではミッキーマウスマーチをBGMに演技を行ったことから、主に海外のファンからはミッキー(Mickey)と呼ばれることが多い。
2002年、中学1年で挑んだ世界大会で2位に入賞した事を機に米大手ヨーヨーメーカーのYoYoJam社とスポンサー契約をする。翌年には全国大会、アジア大会それぞれ初優勝を果たす。2004年は世界大会初優勝、アジア大会、全国大会両者では連覇を達成する。
愛知県立西尾高等学校時代にもヨーヨーを続け[2]、2005年の全国大会は2位に終わったもののこの年の世界大会では再び1A部門で優勝。この年の世界大会の演技はアメリカ最大の動画共有サービスであるYouTubeに「Yo-yo God」というタイトルで投稿されており、再生回数が440万を突破し、同サイト内の数多くあるヨーヨーのフリースタイルの動画の中では最も多い再生回数とされる。
ヨーヨーのパフォーマンスで愛知淑徳大学コミュニケーション学部言語コミュニケーション学科に、一芸入試で合格している[3]。海外でのパフォーマンスの際、現地で語学力の必要性を実感したことが進学の動機だった[1]。大学では英語を専攻し、英語や中国語などの語学が堪能である。
現在、世界大会1A部門4度の優勝をはじめ、アジア大会7度、全国大会6度の優勝といった前人未到の記録を次々と打ち出している。また、2004年から現在に至るまで様々な国や地域(香港、台湾、中国、メキシコ、シンガポール、マレーシア、ニュージーランド、オーストラリア、ドイツ、アメリカ等)のヨーヨーの大会でパフォーマンスを行ったり、審査員を務めたりしている。
また、競技ヨーヨーブランド「sOMEThING」、新ブランド「FRESHTHINGS」の経営に力を入れている。
「FRESHTHINGS」では、フラグメントデザイン(藤原ヒロシ)、A BATHING APEなど世界的ファッションブランドとのコラボレーションや、ルイ・ヴィトンなどラグジュアリーブランドとのクリエーションでヨーヨー業界だけに留まらない活動を続けている。
鈴木裕之によるシグネチャ・モデルのヨーヨーは以下の8種類が現在発売されている。