糀谷駅(こうじやえき)は、東京都大田区西糀谷四丁目にある、京浜急行電鉄空港線の駅である。駅番号はKK12[1]。
年表
- 1902年(明治35年)6月28日 - 京浜電気鉄道の穴守線(現空港線)として蒲田駅(現京急蒲田駅) - 穴守駅(現穴守稲荷駅)の開通と同時に開業。
- 1992年(平成4年)4月26日 - 駅舎改築工事完了。
- 1993年(平成5年)4月1日 - 羽田駅(現天空橋駅)延伸開業に合わせて、都心方面との直通運転開始。
- 1994年(平成6年)12月10日 - ホーム有効長の8両編成対応延長工事が完了[2]。
- 2005年(平成17年)12月1日 - 京急蒲田駅付近連続立体交差事業の進捗により、駅舎を仮駅舎に移設。
- 2007年(平成19年)
- 3月3日 - 京急蒲田駅付近連続立体交差事業の進捗により、京急蒲田寄りの下りホームを北側に線形変更。
- 11月17日 - 京急蒲田駅付近連続立体交差事業の進捗により、同日夜をもって跨線橋の下り線大鳥居側の階段を閉鎖、撤去。
- 11月18日 - 京急蒲田駅付近連続立体交差事業の進捗により、京急蒲田寄りの上りホームを北側に線形変更。
- 2008年(平成20年)
- 3月2日 - 京急蒲田駅付近連続立体交差事業の進捗により、大鳥居寄りの下りホームを北側に線形変更。
- 4月6日 - 京急蒲田駅付近連続立体交差事業の進捗により、大鳥居寄りの上りホームを北側に線形変更。
- 4月22日 - 京急蒲田駅付近連続立体交差事業の進捗により、南口改札を京急蒲田駅寄りに移設。
- 9月25日 - 京急蒲田駅付近連続立体交差事業の進捗により、同日夜をもって跨線橋を閉鎖、撤去。
- 2010年(平成22年)5月16日 - 京急蒲田駅付近連続立体交差事業の進捗により、上り線ホーム高架化[3][4]。同時に京急蒲田駅 - 大鳥居駅が単線並列区間となる。同時にダイヤ改正が実施され、エアポート急行(現:急行)の停車駅となる[4]。そして、京急で初の白色LED発車標を設置した。(改札は旧ディスプレイ式)
- 2012年(平成24年)10月21日 - 京急蒲田駅付近連続立体交差事業の進捗により、下り線ホーム高架化完成[5]。同時に、単線並列区間が当駅まで短縮される。
- 2017年(平成29年)3月 - 京急蒲田駅付近連続立体交差事業完了[6]。
駅名の由来
駅名は開業当時の地名「糀谷」による。「糀谷」は東糀谷と西糀谷に東西分割されたため、地名としての「糀谷」は現存しない。「糀谷」の名称は当駅の他、「糀谷商店街」「糀谷幼稚園」「大田区立糀谷小学校」「大田区立糀谷中学校」といった施設などの名称に名残がみられる。ちなみに、北糀谷は「糀谷」から分割された地域ではなく「北糀谷町」という名称で元から独立している地域である。
駅構造
相対式ホーム2面2線を有する高架駅で、東西に長い。
かつては地上駅部分のみで、南北のホームはこれまで跨線橋で連絡していたが、空港線京急蒲田 - 大鳥居間の連続立体交差事業の進捗に伴い2008年9月25日に撤去されたため、改札内での各ホーム間の移動は一時的に不可能となった。2012年10月21日に現在の形となり、改札内でのホーム間の移動も可能となった[7]。改札口は羽田空港寄りに設置されている[7]。
京急蒲田 - 当駅間は単線並列区間となっているが、2012年の下り線高架化時に当駅と京急蒲田駅の間に分岐器(シーサスクロッシング)が挿入されたため、当駅のホームそのものは方向別運用となっている。なお、現在の「単線並列」と言われる区間は京急蒲田駅構内である。2010年の上り線先行高架化時は単線並列区間が京急蒲田駅 - 大鳥居駅間となっており(大鳥居駅の京急蒲田寄りのシーサスクロッシングを使用していた)、1階の1番線に本線基準で下りとなる列車(京急川崎・横浜方面行きと品川方面からの羽田空港行き)が、2階の2番線に本線基準で上りとなる列車(品川方面行きと京急川崎・横浜方面からの羽田空港行き)がそれぞれ発着していた。
のりば
番線 |
路線 |
方向 |
行先
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1
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空港線
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下り
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羽田空港方面
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2
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上り
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品川方面 / 横浜方面
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-
改札口(2023年2月)
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ホーム(2023年2月)
- 地上駅時代・高架化工事の様子
-
地上2線当時のホーム(2004年12月)
-
中央口(羽田空港方面専用、2009年9月)
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2009年9月時点での高架化工事の状況
-
高架化された2番線ホーム(2010年8月)
利用状況
2022年度の1日平均乗降人員は25,259人[京急 1]で、京急線全72駅中22位。
近年の1日平均乗降・乗車人員の推移は下表の通り。
年度別1日平均乗降・乗車人員[8]
年度
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1日平均 乗降人員[9]
|
1日平均 乗車人員[10]
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出典
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1990年(平成02年)
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9,811
|
[* 1]
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1991年(平成03年)
|
|
9,691
|
[* 2]
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1992年(平成04年)
|
|
9,605
|
[* 3]
|
1993年(平成05年)
|
|
9,721
|
[* 4]
|
1994年(平成06年)
|
|
9,907
|
[* 5]
|
1995年(平成07年)
|
|
9,967
|
[* 6]
|
1996年(平成08年)
|
|
9,775
|
[* 7]
|
1997年(平成09年)
|
|
9,411
|
[* 8]
|
1998年(平成10年)
|
|
9,337
|
[* 9]
|
1999年(平成11年)
|
|
9,303
|
[* 10]
|
2000年(平成12年)
|
|
9,614
|
[* 11]
|
2001年(平成13年)
|
|
9,710
|
[* 12]
|
2002年(平成14年)
|
|
9,778
|
[* 13]
|
2003年(平成15年)
|
20,320
|
10,082
|
[* 14]
|
2004年(平成16年)
|
20,578
|
10,219
|
[* 15]
|
2005年(平成17年)
|
21,118
|
10,493
|
[* 16]
|
2006年(平成18年)
|
21,845
|
10,866
|
[* 17]
|
2007年(平成19年)
|
22,452
|
11,156
|
[* 18]
|
2008年(平成20年)
|
23,138
|
11,493
|
[* 19]
|
2009年(平成21年)
|
22,626
|
11,233
|
[* 20]
|
2010年(平成22年)
|
22,294
|
11,076
|
[* 21]
|
2011年(平成23年)
|
21,862
|
10,855
|
[* 22]
|
2012年(平成24年)
|
22,369
|
11,110
|
[* 23]
|
2013年(平成25年)
|
23,512
|
11,666
|
[* 24]
|
2014年(平成26年)
|
23,834
|
11,811
|
[* 25]
|
2015年(平成27年)
|
24,909
|
12,333
|
[* 26]
|
2016年(平成28年)
|
25,429
|
12,614
|
[* 27]
|
2017年(平成29年)
|
26,918
|
13,326
|
[* 28]
|
2018年(平成30年)
|
27,990
|
13,849
|
[* 29]
|
2019年(令和元年)
|
28,843
|
14,227
|
[* 30]
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2020年(令和02年)
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[京急 2]21,707
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|
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2021年(令和03年)
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[京急 1]23,106
|
|
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2022年(令和04年)
|
25,259
|
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駅周辺
周辺は住宅地で、駅前の空間は南北共に狭い。東側に線路と交差して伸びる、おいで通り糀谷商店会があり、テレビドラマやCMのロケーション撮影に使用されることがある。北側には朝6時からの営業と黒湯の温泉で知られる銭湯「幸の湯」がある。
当駅の高架化(京急蒲田駅付近連続立体交差事業)に合わせて駅の南側(空港線と環八通りに挟まれた区画)で再開発が計画され、2017年3月に竣工した[11]。
公的施設
文教施設
医療
金融機関
商業施設
交通
バス路線
最寄りのバス停留所は糀谷駅となる。以下の路線が発着し、京浜急行バスにより運行されている。各路線の詳細は大森営業所もしくは羽田営業所を参照。
隣の駅
- 京浜急行電鉄
- 空港線
- ■エアポート快特・■快特
- 通過
- ■特急・■急行・■普通
- 京急蒲田駅 (KK11) - 糀谷駅 (KK12) - 大鳥居駅 (KK13)
脚注
注釈
出典
- 京浜急行電鉄の1日平均利用客数
- 東京都統計年鑑
関連項目
ウィキメディア・コモンズには、
糀谷駅に関連するカテゴリがあります。
外部リンク