大鳥居駅(おおとりいえき)は、東京都大田区にある、京浜急行電鉄空港線の駅である。駅所在地および西口は西糀谷三丁目、東口は羽田一丁目にある。駅名は、開業当時の駅前に立っていた穴守稲荷神社の大鳥居に由来する。駅番号はKK13[1]。
かつて穴守線(現空港線)の開通以前、穴守稲荷神社への参拝者は、主に羽田猟師町(現羽田の多摩川沿い)を迂回経由して向かっていたが、1899年(明治32年)に穴守稲荷神社へ直通する新道を開設することになり、その入り口に指道標として、現在ガストやカフェ・ベローチェが入っているビル前の環八通り付近に、一の大鳥居を建立したことに由来する[8]。
この大鳥居は現存しないが、いつまであったかは定かではなく、関東大震災の際に倒壊した、環八通り工事の際に撤去された、トラックが衝突して倒壊したなどの説がある。なお、駅構内にある駅名の由来を書いたレリーフに描かれている大鳥居は、旧穴守駅前にあった大鳥居(現・天空橋駅近くにある穴守稲荷神社旧一の大鳥居)であり、大鳥居駅前にあった鳥居ではない。
8両編成対応の相対式ホーム2面2線を有する地下駅である。ホームは西北西から東南東に向けて延びている。駅舎・改札は西口および東口が独立して地上に設置されており、両ホームとそれぞれの改札は階段およびエスカレーターで連絡している。2010年12月には西口コンコースとホームを連絡するエレベーターが設置された[9]。
2022年度の1日平均乗降人員は25,278人[京急 1]で、京急線全72駅中21位。
近年の1日平均乗降・乗車人員の推移は下表の通り。
環八通りと産業道路の交点(大鳥居交差点)の下に立地する。駅は交差点を斜めに横切る形で位置しており、環八通りは当駅以西では空港線の南側、以東では同じく北側を並行している。以前は大鳥居交差点は丁字路を二つ連続させた形状になっていて、交差点を横断する踏切が渋滞や交通事故の原因となっていたが、1997年に駅およびその前後の区間が地下化され、交差点も環八通りを直線化する形で通常の十字路に改良された。駅周辺にはマンションなどが増加している。
公的施設
文教施設
金融機関
史跡・自然
ホテル
商業施設
法人
交通
このほか、飲食店(ファミリーレストランなど)や商店が多く立地する。
最寄りのバス停留所は、環八通りおよび産業道路にある大鳥居となる。以下の路線が乗り入れ、京浜急行バスによって運行されている。なお、路線の詳細は大森営業所・羽田営業所を参照。