精米機(せいまいき)とは、玄米または籾から糠(ぬか)を取り除いて白米にする(つまり精米)ために用いる農業機械である。現在は小型の家庭用も利用されている。
糠を取り除いて白米にする作業工程は「精白」と呼ばれる。一般の食料用(飯米用)に生産された玄米を精白する主な目的は、米の消化吸収を助け、味を良くするためである。玄米の外周部分約7%から10%を削り落とすので、実際の白米は精米歩合が90%から93%程度となる。
一方、酒造用に使用する米も精白されるが、その目的は食料用の場合と異なり、口当りが良くて雑味のより少ない酒を醸造するためである。精米歩合はさらに高くなる。
精米機や精麦機など穀類一般を精製するための機械を「精穀機」という[1]。
その構造から見た場合、次の種類がある。
これは、主に玄米相互間に作用する摩擦力によって玄米の糠を除去する方式である。
これは、摩擦式のように大きな圧力をかけず、表面が砥石状のロールで研磨することによって玄米の糠を除去する方式である。