『百万長者と結婚する方法』(ひゃくまんちょうじゃとけっこんするほうほう、原題:How to Marry a Millionaire)は、1953年のアメリカ合衆国のロマンティック・コメディ映画。ゾーイ・エイキンスの舞台『The Greeks Had a Word for It』(1930年初演)と、デイル・ユーンソンとキャサリン・アルバートの舞台『Loco』(1946年初演)の2作品を原作としている[3]。
機知に富んだシャッツィ・ペイジ(ローレン・バコール)、元気一杯のロコ・デンプシー(ベティ・グレイブル)、少しお馬鹿なポーラ ドゥブヴォワーズ(マリリン・モンロー)は、目的を持った3人の女性。全員が億万長者と結婚したいと考えている。この目的を達成するために、彼女らはフレディ・デンマーク(ヨーロッパに住んで国税庁から逃れている)からニューヨークの豪華なサットンプレイスのペントハウスを借り、一緒に街のエリートたちに取り入る計画を立てる。引っ越しの日、ロコはトム・ブルックマンと一緒にやって来る。トムはロコが「財布を忘れた」ことから彼女のために食料品を買ってきてくれる。トムはシャッツィに興味を示すが、彼女は「第一の規則は、来訪する紳士はネクタイを着用していなければならないこと」と言って彼のことを却下し、代わりに魅力的で上品で裕福な男やもめのJ・D・ハンリーに目を向ける。シャッツィがハンリーに迫っている間もトムはシャッツィを追い求め、叱責、拒否されるが、最終的には彼女は聞き入れる。しかし、いつもデートが終わると、彼女は彼に二度と会いたくないと言う。
一方、ロコは気難しいビジネスマン、ウォルター・ブルースターと出会う。彼は既婚者だが、彼女はそれがエルクス慈善保護会の会合のためだと思い、メイン州にある彼のロッジに同行することに同意する。ロコは自分の間違いに気づき去ろうとする。しかし、彼女は麻疹に罹患し、隔離されることになる。治ると彼女は森林警備員のエベン・セイラムと会うようになる。彼女はセイラムが何エーカーもの森林地帯を監視する公務員ではなく、裕福な地主であると誤解している。彼女は真実を知って失望するが、彼を愛しており、彼が裕福でないことには喜んで眼を瞑ることにする。
ポーラは近視なのだが、男性の前で眼鏡をかけるのが嫌である。彼女は、偽の石油王、J・スチュワート・メリルに恋をするが、彼がたちの悪い投機家であることに気づいていない。アトランティックシティで彼に会うためにラガーディア空港から飛行機に乗るが、乗った飛行機はカンザスシティ行きであった。飛行機の中で、彼女は謎のフレディ・デンマークに再び遭遇する。フレディは、自分の悪徳会計士が金を盗み、そのせいで国税庁とトラブルになった証拠として税務書類を取りに自分のアパートに入った際、ポーラは知らず知らずのうちに彼に出会っていたのだ。フレディもメガネをかけており、ポーラにもメガネをかけるよう勧める。彼らはすぐに恋に落ち、結婚する。
ロコとポーラは、シャッツィとJ・D・ハンリーとの結婚式の直前にシャッツィと再会する。シャッツィは結婚を決意出来ず、トムを愛しているとJ.D.に告白する。彼は式を中止することに同意する。トムも結婚式の招待客の中に含まれており、2人は和解して結婚する。その後、幸せな 3 組のカップルは大衆食堂に行き着く。シャッツィは冗談めかしてイーベンとフレディに、彼らの経済的見通しについて尋ねるが、厳しいことが分かる。彼女が最後にトムに尋ねると、彼は約2億ドルの純資産があると事も無げに言うが、誰も真剣に受け取らない。それから彼は勘定書きを貰い、巨大な札束を取り出し1,000ドル札で支払い、コックにお釣りは取っておいてくれと言う。驚いた3人の女性は気を失い、男たちは意識を失った妻たちに乾杯する。
20世紀フォックス初のシネマスコープ作品として制作されたが、公開は歴史映画『聖衣』の方が先になった[3](現代劇としては初のシネマスコープ作品)。
作品内で、3人が所属するファッションハウスでマリリン・モンローが着た水着の名前は『ダイアモンドは女の親友』。
シャッツィ(ローレン・バコール)のセリフに、「ずっと年上が好きだった。ルーズベルト、チャーチル、ボガートも」とあるが、当時ボガートはバコールの夫だった。
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