港南台(こうなんだい)は、横浜市港南区の町名。現行行政地名は港南台一丁目から港南台九丁目。住居表示実施済み区域[5]。
地理
1960年代から開発された、いわゆるニュータウンである。東に隣接する磯子区洋光台よりやや遅れて開発が進められた。根岸線港南台駅を中心とし、南に隣接する栄区域には円海山に連なる丘陵が残る。商業地としての年間商品販売額は2002年(平成14年)の調査で約414億円で、横浜市内97地域中8位、港南区内では上大岡(745億円)に次いで2位となっている[6]。一戸建てと、UR都市機構(都市再生機構)を中心とした賃貸・分譲団地が混在している。
地名
1981年(昭和56年)に住居表示を施行した際に通称名として使用されていた「港南台」が採用された[7]。
団地には鳥の名前が付けられており、分譲はひばり団地やひよどり団地など山鳥の名前、賃貸はかもめ団地やちどり団地など海鳥の名前で統一されている。駅前のショッピングセンター港南台バーズ(Birds=鳥の複数形)の名称も、このことにちなんでいる。
面積
面積は以下の通りである[2]。
丁目 |
面積(km2)
|
港南台一丁目
|
0.297
|
港南台二丁目
|
0.306
|
港南台三丁目
|
0.288
|
港南台四丁目
|
0.413
|
港南台五丁目
|
0.293
|
港南台六丁目
|
0.426
|
港南台七丁目
|
0.382
|
港南台八丁目
|
0.393
|
港南台九丁目
|
0.321
|
計
|
3.119
|
地価
住宅地の地価は、2023年(令和5年)1月1日の公示地価によれば港南台4-1-3の地点で58万1000円/m2となっている。港南区内で最も地価が高い[8]。
歴史
町名の変遷
実施後
|
実施年月日
|
実施前(各町名ともその一部)
|
港南台一丁目
|
1981年(昭和56年)7月27日
|
日野町(一部)
|
港南台二丁目
|
港南台三丁目
|
港南台四丁目
|
日野町、戸塚区中野町(各一部)
|
港南台五丁目
|
港南台六丁目
|
日野町(一部)
|
港南台七丁目
|
港南台八丁目
|
日野町、磯子区峰町、戸塚区上郷町(各一部)
|
港南台九丁目
|
日野町、戸塚区上郷町、中野町(各一部)
|
世帯数と人口
2023年(令和5年)4月30日現在(横浜市発表)の世帯数と人口は以下の通りである[1]。
丁目 |
世帯数 |
人口
|
港南台一丁目
|
1,367世帯
|
3,071人
|
港南台二丁目
|
2,879世帯
|
4,501人
|
港南台三丁目
|
944世帯
|
1,915人
|
港南台四丁目
|
1,521世帯
|
2,947人
|
港南台五丁目
|
968世帯
|
2,136人
|
港南台六丁目
|
2,152世帯
|
4,374人
|
港南台七丁目
|
1,291世帯
|
3,037人
|
港南台八丁目
|
1,141世帯
|
2,790人
|
港南台九丁目
|
1,517世帯
|
3,503人
|
計
|
13,780世帯
|
28,274人
|
人口の変遷
国勢調査による人口の推移。
世帯数の変遷
国勢調査による世帯数の推移。
学区
市立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りとなる(2021年8月時点)[19]。
事業所
2021年(令和3年)現在の経済センサス調査による事業所数と従業員数は以下の通りである[20]。
丁目 |
事業所数 |
従業員数
|
港南台一丁目
|
64事業所
|
361人
|
港南台二丁目
|
53事業所
|
544人
|
港南台三丁目
|
291事業所
|
5,876人
|
港南台四丁目
|
204事業所
|
2,133人
|
港南台五丁目
|
95事業所
|
1,270人
|
港南台六丁目
|
71事業所
|
861人
|
港南台七丁目
|
84事業所
|
1,088人
|
港南台八丁目
|
42事業所
|
447人
|
港南台九丁目
|
58事業所
|
722人
|
計
|
962事業所
|
13,302人
|
事業者数の変遷
経済センサスによる事業所数の推移。
従業員数の変遷
経済センサスによる従業員数の推移。
交通
JR港南台駅とダイエー港南台店
鉄道
- 東日本旅客鉄道(JR東日本)
京浜東北・根岸線
バス
上大岡駅へ横浜市営バス・神奈中バスが比較的本数多く運行されているほか、横浜市営バスが洋光台駅・上永谷駅・野庭団地方面、神奈中バスが栄区の上郷や桂台などの住宅地へ運行している。港南台駅からは京都・大阪への夜行高速バスや羽田空港への直行バスも発着している。詳細は、港南台駅#バス路線参照。
道路
施設
教育機関
小学校は横浜市立港南台第一・第二・第三小学校と小坪小学校の4校、中学校は横浜市立港南台第一中学校と日野南中学校の2校。他に、神奈川県立横浜明朋高等学校、横浜市立港南台ひの特別支援学校、横浜女子短期大学が置かれている。
医療機関
駅の東側に災害医療拠点病院である済生会横浜市南部病院が置かれている。
商業施設
駅前には相鉄ローゼン、イオンなどの大型店と、港南台バーズにテナントや映画館のシネサロンがある。環状3号線や舞岡上郷線沿道にはロードサイド型店舗が並ぶ。
港南台駅のそばにあった髙島屋港南台店は2020年8月に閉店した[22]。
ギャラリー
-
2丁目より港南台駅方向を望む
-
2丁目より9丁目・上郷地区方向を望む
-
2丁目より1,3丁目・日野南地区方向を望む
-
港南台駅前バスターミナルと港南台バーズ
-
高層団地群
-
高島屋港南台店(2020年8月閉店)
-
横浜市南部病院
その他
日本郵便
警察
町内の警察の管轄区域は以下の通りである[24]。
丁目 |
番・番地等 |
警察署 |
交番・駐在所
|
港南台一丁目 |
全域 |
港南警察署 |
港南台南交番
|
港南台二丁目 |
全域
|
港南台三丁目 |
全域 |
港南台駅前交番
|
港南台四丁目 |
全域
|
港南台五丁目 |
全域
|
港南台六丁目 |
全域 |
港南台南交番
|
港南台七丁目 |
全域
|
港南台八丁目 |
全域
|
港南台九丁目 |
全域 |
港南台駅前交番
|
- 同じ「こうなんだい」という読み方をする地名は日本全国に同字で2箇所、異字で2箇所存在する。
脚注
参考文献
- 川上久夫 著、社会教育部文化財保護課 編『港南台(横浜市港南台土地区画整理事業にともなう調査)』神奈川県教育委員会〈神奈川県埋蔵文化財調査報告9〉、1976年3月31日。 NCID BN14794349。
- 横浜市立港南台第三小学校編『わたしたちのまち港南台』1989年。
- 港南区役所編『わが街こうなん〜平成18年度港南区政要覧〜』2006年。
外部リンク
- 横浜市港南区役所. “横浜市港南区”. 横浜市. 2021年2月14日閲覧。
ウィキメディア・コモンズには、
港南台に関連するカテゴリがあります。