新型コロナウイルス(しんがたコロナウイルス、英語: Novel coronavirus, nCoV)とは、コロナウイルス科オルトコロナウイルス亜科に属するウイルスのうち、医学上、公衆衛生上重要なものについて名付けられる暫定的名称である[1][2][3][4]。
特にヒトコロナウイルスにおいて多用される。(ヒト)コロナウイルスは人類に対する風土病と考えられており、風邪(普通感冒)様症状を引き起こすが、種間伝播(英語版)により、しばしば肺炎を伴う重篤な感染症として流行する[1][2][3][4]。
以下のウイルスは、正式名称が命名されるより以前に新型コロナウイルスとして位置づけられていたものである。以下の4ウイルスはいずれもベータコロナウイルス属(英語版) (Betacoronavirus) に属する。
新型コロナウイルスの「新型」には、既知のウイルス科分類に属する新しい病原体という意味がある。すなわち、新型コロナウイルスは、コロナウイルス科(またはその下位分類)に属する新しい病原体という意味である。全く未知の新しい病原体という意図はない。「新型○○」という単語の使用は、2015年に世界保健機関 (WHO) が決めた新しい感染症命名スキームに準拠している[10][11][12]。
歴史的に病原体は場所・個人・特定の種にちなんで名付けられる慣行が多くあったが、その慣行は現在WHOによって支持されていない[10][11][12]。
ウイルスと病気の恒久的な正式名称は、それぞれ国際ウイルス分類委員会 (ICTV) とWHOの国際疾病分類 (ICD) によって決定される。
扁桃炎
咽頭炎
気管支炎
急性細気管支炎
化膿性肺炎
膿胸