天理駅(てんりえき)は、奈良県天理市川原城町にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)・近畿日本鉄道(近鉄)の駅である[1]。
概要
天理市の代表駅である[1]。元々別々であった日本国有鉄道(JR西日本の前身)と近畿日本鉄道の天理駅が統合されて新しい天理駅が設置された経緯から、地元では天理総合駅(てんりそうごうえき)とも呼ばれており、天理総合駅前交番など一部の機関名にもこの名が使用されている。
乗り入れ路線
JR西日本の桜井線(万葉まほろば線)と、近鉄の天理線が乗り入れ、接続駅となっている。天理線は当駅が終点である。桜井線については路線案内上では「万葉まほろば線」で統一されているため、以下「万葉まほろば線」と記載する。
近鉄にはH35の駅番号が導入されている。
歴史
駅構造
JR西日本
ホームは高架の2階にあり、島式2面4線であるがこのうち通常使用されているのは3・4番のりばのみで、1・2番のりばは団体専用ホームとして使用され、普段は早朝にレールの錆取りを兼ねて回送車が入線する程度で、ホームへの階段は閉鎖されている。改札口は団体専用のものも含めて1階にあり、高架下1階の南側がJRの駅施設(待合室・出改札・コンコース)となっている。
1965年の高架化当初は、2018年現在とのりばの番号の振りが逆で、現在の通常ホームが1(4)・2(3)番のりば、団体専用ホームが3(2)・4(1)番のりばだった(カッコ内が現在の番号)[6]。
王寺鉄道部が管理している直営駅で、ICカード乗車券「ICOCA」の利用エリアの近畿圏エリアに含まれている[11]。自動改札機とエレベーターが設置されている。
のりば
- 上表の路線名は旅客案内上の名称(愛称)で表記している。
天理電留線
駅の北方には留置線があり、日中は臨時列車、夜間は大和路線・奈良線の列車が留置されている。以前は天理駅1番線および留置線は非電化であったが、2008年3月15日のおおさか東線開業により奈良電車区構内および王寺駅留置線が過密化するために電化された。併せて乗務員宿泊所も設けられている。
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ホーム(2008年1月)
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天理電留線(2012年5月)
近畿日本鉄道
天理線は1階にJR西日本とは直角に西方から乗り入れている。ホームは頭端式ホーム4面3線を有する地上駅で、駅西側には引き上げ線(4号線)がある。普段は2番乗り場と3番乗り場を使用しており、天理教月次祭などの際は1番乗り場を使用することがある。
- ダイヤ面
- 当駅を発着する列車の殆どは平端行き普通となっている。ただ、初発の普通は大和西大寺行きであるほか、主に午前と夕方には京都駅・新田辺駅・大和西大寺駅をそれぞれ発着とする急行、普通も少なからず設定されている[13]。
- 日中時間帯は、基本的に平端駅発着の普通列車が毎時3本運転されている[13]。
- 通常ダイヤでは設定されてないものの、天理教祭事の開催日などには当駅終着、始発の特急列車が運行される。
- 駅設備・営業面
のりば
利用状況
定期外利用者で最も多いのは天理教本部へ向かう同教信者の利用(いわゆる「おぢばがえり」)である。毎月26日の月次祭を始めとする祭礼時には、近鉄・JRともに臨時列車や団体専用列車(通称:天理臨)が運転され、多数の信者が乗降する[1]。その間は臨時ダイヤグラムになることもある。
「奈良県統計年鑑」「天理市統計情報」によると、1日の平均乗車人員は以下の通りである[18][19]。JRでは桜井線の途中駅では、最も多い。
年度
|
JR西日本
|
近鉄
|
1日平均 乗車人員
|
1日平均 乗車人員
|
1997年(平成09年) |
3,735 |
9,334
|
1998年(平成10年) |
3,669 |
9,147
|
1999年(平成11年) |
3,505 |
8,773
|
2000年(平成12年) |
3,449 |
8,561
|
2001年(平成13年) |
3,207 |
8,280
|
2002年(平成14年) |
3,042 |
8,016
|
2003年(平成15年) |
2,940 |
7,907
|
2004年(平成16年) |
2,849 |
7,742
|
2005年(平成17年) |
2,857 |
7,660
|
2006年(平成18年) |
2,948 |
7,737
|
2007年(平成19年) |
2,852 |
7,456
|
2008年(平成20年) |
2,829 |
7,383
|
2009年(平成21年) |
2,769 |
7,046
|
2010年(平成22年) |
2,757 |
7,139
|
2011年(平成23年) |
2,644 |
6,979
|
2012年(平成24年) |
2,660 |
6,833
|
2013年(平成25年) |
2,753 |
6,949
|
2014年(平成26年) |
2,685 |
6,802
|
2015年(平成27年) |
2,784 |
6,803
|
2016年(平成28年) |
2,676 |
6,700
|
2017年(平成29年) |
2,648 |
6,659
|
2018年(平成30年) |
2,610 |
6,518
|
2019年(令和元年) |
2,578 |
6,341
|
2020年(令和02年) |
[* 2]1,863 |
[* 1]4,364
|
2021年(令和03年) |
[# 1]1,998 |
3,825
|
近畿日本鉄道
近年における当駅の1日乗降人員の調査結果は以下の通り[20]。
駅周辺
バス路線
- 備考
奈良交通の路線のうち、天理よろづ相談所病院 憩の家外来棟の休診日にあたる年末年始(12月29日 - 翌年1月3日)・4月1日(天理よろづ相談所病院開所記念日)は以下の通りになる[29]。
- 憩の家外来棟を経由する65系統、92系統、192系統は、それぞれ憩の家外来棟を経由しない55系統、82系統、182系統に変更される。
- 64系統・66系統は運休する。
2021年4月1日のダイヤ改正で、天理よろづ相談所病院ですべての土曜日の外来診療が休診となったことに伴い、土曜に憩の家外来棟を経由していた系統は憩の家外来棟を経由しない系統に変更された[30][31]。
その他
隣の駅
- 西日本旅客鉄道(JR西日本)
- 万葉まほろば線(桜井線)
- ■快速(高田駅経由大和路線直通)・■普通
- 櫟本駅 - 天理駅 - 長柄駅
- 近畿日本鉄道
- H 天理線
- □臨時特急発着駅(天理教月次祭<毎月26日>および、その他天理教の祭事時に運行される臨時列車)
- ■急行・■普通
- 前栽駅 (H34) - 天理駅 (H35)
脚注
注釈
出典
- 奈良県統計年鑑
- 天理市統計情報
参考文献
関連項目
ウィキメディア・コモンズには、
天理駅に関連するカテゴリがあります。
外部リンク