多良間中継局

多良間中継局(たらまちゅうけいきょく)は沖縄県宮古郡多良間村多良間島に置かれているラジオテレビの中継局。

概要

放送エリア

多良間村のうち多良間島。なお、水納島では宮古島中継局を受信している。また、NHK-FMは石垣島北東部(平久保半島東岸)もカバーしている [1]

放送波の送受信

民放アナログテレビは宮古島中継局から受信、石垣中継局へ伝送された。デジタルテレビは当局併設のUHF-TTLにより石垣中継局に伝送している。ラジオは宮古島中継局から受信しているが、石垣中継局には別途伝送している(民放・NHKとも当局より石垣中継局の開局が早かった)。

沿革

テレビジョン放送送信設備

民放のアナログテレビ放送の出力が高かったのは、宮古⇒八重山の信号伝送方式がNHKと異なったことによる。NHKは宮古島市から八重山まで直接回線伝送したのに対し、民放は放送波中継を実施したためである。民放の石垣中継局はここからの電波を直接受信して再送信していた。

琉球朝日放送(QAB)はアナログが放送終了が迫っているため設置しないままとなったが、2009年10月21日にデジタル新局として開局。

地上デジタルテレビ放送

ID 放送局名 物理
チャンネル
空中線
電力
ERP 放送対象地域 放送区域
内世帯数
開局日
1 NHK
沖縄総合
22 100mW 400mW 沖縄県 501世帯 2008年
12月26日
2 NHK
沖縄教育
18 全国
3 RBC
琉球放送
43 390mW 沖縄県 2009年
10月21日
5 QAB
琉球朝日放送
47
8 OTV
沖縄テレビ放送
45
  • QABは、デジタル新局として開局。

地上アナログテレビ放送

チャンネル 放送局名 空中線
電力
ERP 放送対象地域 放送区域
内世帯数
偏波面 開局日
56 OTV
沖縄テレビ放送
映像30W
/音声7.5W
映像4.4kW
/音声1.1kW
沖縄県 約500世帯 水平偏波 1993年
12月16日
58 RBC
琉球放送
60 NHK
沖縄総合
映像1W
音声250mW
映像4.9W
/音声1.2W
1977年
4月6日[2]
62 NHK
沖縄教育
全国
  • 2011年7月24日に廃局。なお、QABにはチャンネルが割り当てられていなかった。

ラジオ放送送信設備

周波数
MHz
放送局名 空中線電力 ERP 放送対象地域 放送区域
内世帯数
開局日
76.5 エフエムみやこ 10W 16.7W 宮古島市
多良間村
約499世帯[3] 2015年
8月18日
82.2 RBC
琉球放送
愛称:RBCiラジオ
3W 6.6W 沖縄県 不明 2005年
4月1日
83.6 ROK
ラジオ沖縄
86.2 NHK
沖縄FM
30W 390W 約500世帯[4] 2012年
3月1日
  • 民放2社は本来はAMラジオ局だが、夜間における外国との混信を避けるため、FMでの中継局となっている。
  • NHKはAM・FM3波とも宮古島中継局の放送エリアで、中継局のある宮古島から直接受信していたが、2012年3月1日にFMのみ当中継局が開局し、石垣島北東部(平久保半島東岸)を含めカバーすることになった。
  • エフエムみやこは宮古島市内にあるコミュニティFM局だが、多良間村との地域的一体性が認められたため多良間への中継局開設が認可されたもの。

歴史

外部リンク

参考文献

  1. ^ NHK沖縄放送局広報紙『ゆんたく』2012年2月号
  2. ^ 沖縄放送協会放送資料保存研究会『沖縄放送協会史』沖縄放送協会放送資料保存研究会、1982年、資147頁。 
  3. ^ 多良間村にコミュニティFMの中継局が開局 (PDF) (総務省沖縄総合通信事務所、平成27年8月17日)、2018年11月3日閲覧
  4. ^ 地上デジタルテレビジョン中継放送局およびFM中継放送局の開局について (PDF)日本放送協会第1165回経営委員会資料、平成24年4月24日)、2012年7月5日閲覧

関連項目

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