壱岐市立一支国博物館(いきしりついきこくはくぶつかん、Iki City Ikikoku Museum)は、長崎県壱岐市にある博物館。近傍にある「魏志倭人伝」に記された一支国の王都跡とされる原の辻遺跡や壱岐島内の遺跡に関する資料や出土品を収蔵展示している。
併設されている長崎県埋蔵文化財センター(ながさきけんまいぞうぶんかざいセンター)についても本項目で記述する。
概要
長崎県埋蔵文化財センター
- 博物館の1階部分に併設。
- 長崎県全体の考古学研究の拠点として整備されたもので、壱岐島内に原の辻遺跡等の歴史遺産がとりわけ多いことから、全国でも初となる離島への設置となった。
- 模擬発掘等の体験型学習により考古学についてやさしく学べることを目的とした「キッズこうこがく研究所」や発掘品の整理作業をガラス越しで見学できる観察路、これも全国の同種施設では初となるオープンタイプの「見せる」収蔵庫等があり、研究拠点のみならず考古学への関心を高めることを目的としている。
・また、長崎県立壱岐高等学校の東アジア歴史中国語コースへの支援活動を行っており、歴史学専攻は奈良大学主催全国高校生歴史フォーラムにおいて上位入賞を果たしている。
主な展示品
重要文化財(国指定)
- 原の辻遺跡出土品(弥生時代)
- 双六古墳出土品(古墳時代)
- 金銅製単鳳環頭大刀柄頭(たんほうかんとうたちつかがしら)
- 笹塚古墳出土品(古墳時代)
- 金銅製杏葉(ぎょうよう)
- 金銅製辻金具(つじかなぐ)
- 金銅製雲珠(うず)
- 金銅製轡(くつわ)
- 金銅亀形飾金具
- 高麗版大般若経(高麗初雕本)安国寺蔵 高麗時代
壱岐市指定文化財
利用情報
- 開館時間 - 8:45~17:30
- 休館日 - 毎週月曜日(ゴールデンウィーク中と祝日は開館。月曜日が祝日の場合は翌日休館。12月29日~31日休館。)
- 入館料 - 一般400円、高校生300円、小中学生200円(壱岐市民は一般300円、高校生以下無料。団体割引有)
アクセス
島内アクセス
壱岐へのアクセス
- 博多港よりジェットホイル(高速艇)で郷ノ浦港へ1時間10分、芦辺港へ1時間5分(九州郵船)
- 博多港よりカーフェリーで郷ノ浦港へ2時間20分、芦辺港へ2時間10分(九州郵船)
- 唐津東港よりカーフェリーで印通寺港へ1時間40分(九州郵船)
周辺
出典
関連文献
- 白川博一「いよいよ開館 壱岐市立一支国博物館 : 地域資源による壱岐島活性化の方向性」『ながさき経済』第245巻、長崎経済研究所、2010年3月、1-9頁、NDLJP:8225621。
外部リンク