境川信号場(さかいがわしんごうじょう)は、かつて大阪府大阪市港区南市岡2丁目にあった、西日本旅客鉄道(JR西日本)・日本貨物鉄道(JR貨物)の信号場である。
大阪環状線の弁天町駅 - 大正駅間(大阪駅起点・環状線内回り経由の営業キロで6.2 kmの地点)にあり、同線の本線(旅客線)と貨物支線(大阪臨港線)の分岐点であった。跡地には内回り・外回りの線路の間に、貨物支線の跡地である空き地が残存する。
歴史
- 1961年(昭和36年)4月25日:日本国有鉄道(国鉄)の西九条駅 - 大正駅 - 天王寺駅間が開業し、大阪環状線が全線開通。今宮駅 - 浪速駅 - 大阪港駅間および浪速駅 - 大阪東港駅間はそれまで関西本線の貨物支線であったが、同日をもって大阪環状線に編入され、起点も今宮駅から大正駅に変更された。同時に、本線(旅客線)と貨物支線(大阪臨港線)の分岐点として、弁天町駅 - 大正駅間に境川信号場を新設。
- 1984年(昭和59年)2月1日:大阪環状線貨物支線(大阪臨港線)の浪速駅 - 大阪港駅間、浪速駅 - 大阪東港駅間が廃止。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化に伴い、大阪環状線は本線を西日本旅客鉄道(JR西日本)、貨物支線(大阪臨港線)を日本貨物鉄道(JR貨物)がそれぞれ第一種鉄道事業者として承継し、JR貨物が本線の新今宮駅 - 境川信号場間の第二種鉄道事業者となる。貨物支線(大阪臨港線)の起点を大正駅から境川信号場に変更。
- 2004年(平成16年)11月9日:貨物支線(大阪臨港線)の境川信号場 - 浪速駅間の運行が休止[4]。
- 2006年(平成18年)4月1日:貨物支線(大阪臨港線)の境川信号場 - 浪速駅間が廃止。JR貨物の新今宮駅 - 境川信号場間の第二種鉄道事業が廃止。
- 2007年(平成19年)5月20日:境川信号場が廃止。
隣の駅
- 西日本旅客鉄道(JR西日本)
- 大阪環状線本線
- 弁天町駅 - 境川信号場 - 大正駅
- 日本貨物鉄道(JR貨物)
- 大阪環状線貨物支線(大阪臨港線)
- 境川信号場 - 浪速駅
脚注
- ^ 「[みなと]JR大阪臨港線が来年度中に廃線」『読売新聞』読売新聞社、2004年11月8日、大阪夕刊、19面。
参考文献
関連項目