喜連村(きれむら)は、大阪府東成郡にあった村。
摂津国の端部の一つで、現在の大阪市平野区喜連各町にあたる。
歴史
村名は古代に中国から集団移住した人々を表す「伎人」「久礼」「呉」(くれ)の転訛とされ、古代の伎人郷(くれのごう)に比定されている。
地内にある如願寺によると「住吉の東一里許に喜連村というあり、河内の堺なり。昔は河内に属して万葉に河内国伎人郷とある処なるを久礼(くれ)を訛って喜連というなり」と『古事記伝』にも言及されている古い地名である[2]。
中世には喜連は如願寺を中心とする環濠集落であり、全体で喜連城と呼ばれる城郭を構成していた。集落の中央を南北に中高野街道が貫いている。環濠は高度成長期に埋められたが、環濠を渡って集落に入る入り口だった場所に今も地蔵堂が立つ。
沿革
交通
鉄道路線
現在は旧村域にOsaka Metro谷町線の喜連瓜破駅が所在するが、当時は未開業。
道路
現在は旧村域を阪神高速14号松原線が通過するが、当時は未開通。
参考文献
関連項目
脚注
- ^ “縁起・境内”. 如願寺. 2024年7月2日閲覧。