千葉県立中央図書館 (ちばけんりつちゅうおうとしょかん)は、千葉県千葉市中央区にある県立の公共図書館である。主な所蔵資料は図書、雑誌、新聞、マイクロフイルムである。千葉県立図書館3館の調整機能を持つセンター館であり、西部図書館が自然科学・技術系資料、東部図書館が文学・歴史分野の資料をそれぞれ充実させているのに対し、千葉県関係資料・児童サービスを充実させている[1]。建物は大高正人の設計で、日本を代表する現存の近代建築の一つとしてDOCOMOMO JAPAN選定 日本におけるモダン・ムーブメントの建築に選ばれている。
亥鼻公園の一角にあり、隣接して千葉県文化会館、千葉市立郷土資料館(千葉城)がある。また周辺には千葉大学亥鼻キャンパス、千葉県庁、千葉県警察本部、千葉県文書館、千葉地方裁判所・家庭裁判所、千葉地方検察庁などがある。
1949年(昭和24年)から1997年(平成9年)まで、移動図書館「ひかり号」(運行開始時は「訪問図書館ひかり」[5])による千葉県内各地の巡回が行われていた[6]。
図書館の自動車による巡回は、高知県立図書館が1948年7月、鹿児島県立図書館が1949年3月に開始しており、千葉県立中央図書館が最初というわけではない。しかし高知県や鹿児島県の場合は、一定冊数の図書をまとめて配布・交換する巡回文庫形式であり、開架式書架を備えた自動車等で図書を持ち運び、移動先で個人貸出等のサービスを行う、という意味での移動図書館を最初に導入したのは、千葉県とされる[7]。当時の館長であった廿日出逸暁の代表的な仕事として知られる[8]。
移動図書館の1号車には、米軍から払い下げられたダッジ ウェポンキャリアが改造されて用いられることになり、呼称は公募で「ひかり」と決定された[9]。1949年8月8日に「ひかり」の命名式が行われ[10][11]、同年9月14日より、市原・夷隅・長生地域を対象として巡回が開始された[10][12]。導入当初は、3週間に1回ずつ定期巡回し、巡回先に設置されたステーション(駐車場)において、個人が自由に自分の読みたい図書を選び出して借り受ける、という個人閲覧貸出方式をとっていた[13]。1952年までに3台が導入されて県内全域の巡回が可能となり、全県24コース・305ステーションが設置された[14]。以後、自動車を随時更新しつつ、ほぼ3台の体制で運行が行われ、1997年に運行を終了するまでに計12台が導入された[15]。
貸出冊数は1953年の約13万冊がピークで、その後も1960年代中頃までは10万冊前後を維持していた[16]。
1961年、県の財政難のため、直接貸出から配本所を設置しての間接サービスに切り替えられた。1960年代以後、公立図書館が増加すると、ひかり号は図書館未設置地域を対象に運行されるようになる。1972年、それまでの県立図書館が直接にステーションを運営してきた方法を改め、市町村教育委員会の協力を得て運営する形に転換。1977年10月からは図書館協力車が導入され、その拡大とともにひかり号は次第に縮小される。1984年度からはステーションでの一般直接貸し出しから公民館等の読書施設への貸し出しへと重点が移行し、1986年度には一般貸出しステーションが全廃され、1987年度からは図書館未設置市町村のみが対象とされるようになった。1997年度をもってひかり号の運行は停止された[17]。
1948年(昭和23年)から1987年(昭和62年)まで、県内各地域の図書館整備のため、地域の中心となるべき地点8か所に、県立中央図書館の分館を市町村立図書館内に併設の形で設置していた[18][19]。
千葉県立西部図書館(1987年7月開館)の新設にともなう機構改革により、すべての分館は1987年3月31日付で廃止された[20]。
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