『勝手に!カミタマン』(かってにカミタマン)は、1985年4月7日から1986年3月30日までフジテレビ系で全51話が放送された特撮テレビ番組で、東映不思議コメディーシリーズ第5作目。
あらすじ
スーパーヒーローにあこがれる根本伸介少年は偶然にも神様の「カミタマン」と出会う。彼の力で念願の「ザ・ネモトマン」というヒーローに変身する伸介だったが、今ひとつパッとしない本人の性格もあって毎回ご町内に大騒動が起こるのだった。
概要
『ペットントン』『どきんちょ!ネムリン』から続く動物・ペット路線だが、本作品では主人公の少年がヒーローに変身するという要素が加わっており、数々のヒーロー番組を制作してきた東映・石ノ森章太郎による当時としては斬新なヒーロー番組のパロディ作品となっている[2][3][注釈 1]。
メインキャラクターのカミタマンは、前作のネムリンに引き続きマペットで表現されている[3]。歩行ギミックやラジコンによる表情の変化などより豊かな感情表現が可能となっている[4]。
前作の『どきんちょ!ネムリン』ではスポンサーの玩具メーカーがネムリンの人形を沢山作りたかったのに、工場が手配できず増産できなくなり、7ヶ月で終了し[5]、この番組が誕生したが、この番組は最初から玩具が出ない[6]という、この手のジャンルの番組としては異例の状況になった。この点について平山亨プロデューサーは「不思議だった。」と述べており[6]、どのような経緯でそうなったかは不明である。
登場キャラクター
- カミタマン
- 伸介が拾ってきたドンブリ型の土器にお湯を注いだことで出現した南の島・カミタン島出身の神様の子ども[4]。木槌を手に持って「カモン・カカモン・カカモカ・カミタ!」と呪文を唱えると神通力を使えるほか[7]、頭部のモヒカン毛は「カミタンブーメラン」として飛ばすことができる[4][注釈 2]。
根本家
- 根本 伸介 / ザ・ネモトマン
- カミタマンを拾うことで居座られた小学生。ネモトマンに変身させられるが、コスチュームが変わり、飛行能力とハイテンションになること以外は特に超人能力はないため、弱い[7]。変身した時の決めセリフは「神に代わって悪を斬る、正義のスーパーヒーロー、爆発!ザ・ネモトマン!」[7]。第15話では多くの焼き魚を食べたことで「カルシウム入りネモトマン」に強化した[7]。
- 根本 マリ
- 伸介の妹。
- 根本 太郎
- 伸介・マリ兄妹のパパ。
- 根本 裕子
- 伸介・マリ兄妹のママ。
その他
- 横山
- 「必殺遊び人」の異名を持つ伸介の悪友の眼鏡少年[7]。マリに恋しているが、彼女をお尻を触ったり、しつこく付きまとうなど変態的行動が見られる[7]。
- とらばる聖子
- 職を転々とするフリーターの女性。カミタマンを狸と誤認してそう呼ぶ[4]。
- 妖怪タタリ[注釈 3]
- 緑の全身タイツに褌を締めたカミタマンの敵ともいえる変な怪人[4]。
- ネクラ怪獣モスガ
- カミタマンの悪友。カミタマンの大ファンを自認する[4]。
- 佃煮博士
- モスガを佃煮にして販売しようとする貧乏科学者。借金取りの聖子に追い回されたこともある。最終的には町の何でも屋になった。
キャスト
声の出演
スーツアクター
スタッフ
チーフ助監督を務めていた近藤杉雄は、本作品で監督に昇格した[11]。
主題歌
- OP
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- 「カッテにカミタマン」
- 作詞 - 冬杜花代子 / 作曲 - 本間勇輔 / 編曲 - 田中公平 / 歌 - 田中真弓
- ED
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- 「スーパーヒーローになりたいな」
- 作詞 - 冬杜花代子 / 作曲 - 本間勇輔 / 編曲 - 田中公平 / 歌 - ザ・スーパーヒーローバンド
挿入歌
放送日程
放送日 |
話数 |
サブタイトル |
ゲストキャラクター |
脚本 |
監督
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1985年04月07日 |
1 |
ギョ!お湯から神様
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- 番長(深見博)
- クミコ(林佳子)
- 番長の子分A(池田進)
- 番長の子分B(親松洋海)
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寺田憲史
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田中秀夫
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04月14日 |
2 |
突然!トロピカル神社
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浦沢義雄
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04月21日 |
3 |
ザ・対決 とらばる聖子
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寺田憲史
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佐伯孚治
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04月28日 |
4 |
突然!タタリの怪人 タタリ君
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浦沢義雄
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05月05日 |
5 |
夢のカミタン島ツアー
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寺田憲史
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大井利夫
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05月12日 |
6 |
必殺!スカートめくり
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浦沢義雄
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05月19日 |
7 |
ドキッ!パパの大変身
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坂本太郎
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05月26日 |
8 |
激愛!タタリの青春
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06月02日 |
9 |
三流神さま山田くん登場
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佐伯孚治
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06月09日 |
10 |
涙の横山 純愛物語
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06月16日 |
11 |
戦え!思いブラザーズ
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大井利夫
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06月23日 |
12 |
ノロイ君都会へ
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06月30日 |
13 |
爆発ゲートボール軍団
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佐伯孚治
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07月07日 |
14 |
親孝行の三大原則
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07月14日 |
15 |
怒りの冷しハンバーグ
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07月21日 |
16 |
お化けより愛をこめて
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大井利夫
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07月28日 |
17 |
爆笑!海賊おじさん
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佐伯孚治
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08月04日 |
18 |
みんなの迷惑 夏バテ君
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冨田義治
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08月11日 |
19 |
長寿庵の中華三兄弟
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- 冷やし中華の声(京田尚子)
- うどんの声(門谷美佐)
- ざるそばの声(依田英助)
- モヤシそばの声(大山豊)
- 日本そばの声(山崎猛)
- おまわりさん(山口晃)
- やきそば屋(小池孔一)
- ラーメン屋店員(渡辺るみ)
- スケ番(高山淳子)
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08月18日 |
20 |
末は博士かダメパパか
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08月25日 |
21 |
ネクラ怪獣モスガ登場
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09月01日 |
22 |
佃煮博士のモスガ退治
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大井利夫
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09月08日 |
23 |
届け!モスガの愛の歌
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09月15日 |
24 |
かぐや姫の燃える初恋
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坂本太郎
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09月22日 |
25 |
扇風機はひとりぼっち
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09月29日 |
26 |
佃煮博士の秘密指令
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佐伯孚治
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10月06日 |
27 |
はばたけ!演歌の星
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寺田憲史
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10月13日 |
28 |
ネモトマン 涙の兄妹愛
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浦沢義雄 |
大井利夫
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10月20日 |
29 |
タタリの宇宙大戦争
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大井利夫
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10月27日 |
30 |
タクアンの西海岸物語
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11月03日 |
31 |
ほえろ恐怖の佃煮爆弾
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坂本太郎
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11月10日 |
32 |
発覚!? ネモトマンの謎
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冨田義治
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11月17日 |
33 |
ママのオシャレ大作戦
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11月24日 |
34 |
恐怖の神様ハンター
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佐伯孚治
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12月01日 |
35 |
突撃じいちゃん 涙の恋
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佐伯孚治 加藤盟
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12月08日 |
36 |
ザンゲ!気まぐれ神様
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浦沢義雄 |
坂本太郎
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12月15日 |
37 |
年に一度の片思い
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12月22日 |
38 |
取り戻せ!パパの権力
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1986年01月05日 |
39 |
モスガの勉強大好き
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冨田義治
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01月12日 |
40 |
横山の必殺遊び人物語
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坂本太郎
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01月19日 |
41 |
神様は太りすぎ?
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01月26日 |
42 |
新兵器!同情スプレー
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佐伯孚治
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02月02日 |
43 |
ただいまモスガ冬眠中
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02月09日 |
44 |
伸介はできんボーイ
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近藤杉雄
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02月16日 |
45 |
謎の地底大探検
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冨田義治
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02月23日 |
46 |
のばなし怪人ハル一番
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03月02日 |
47 |
恋するフランス人形
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03月09日 |
48 |
これが噂の佃煮マン!
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佐伯孚治
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03月16日 |
49 |
若様のタイムスリップ
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03月23日 |
50 |
ネモトマンは伸介
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坂本太郎
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03月30日 |
51 |
さらば!カミタマン
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ネット局
視聴率
- 最高視聴率:17.8%(東映不思議コメディーシリーズ歴代8位)
ビデオリサーチ調べ、関東地区
映像ソフト化
2008年7月21日発売の「石ノ森章太郎 生誕70周年 DVD-BOX」に第1話が収録され、初のソフト化となった。
漫画
CS放送・ネット配信
- CS放送
- ネット配信
脚注
注釈
- ^ 「根本少年が変身するネモトマン」という設定は前々作『ペットントン』でも用いられており、書籍『全怪獣怪人 下巻』では本作品は『ペットントン』のネモトマンを発展させたものだとする見解を示している[2]。
- ^ なお、カミタンブーメランは菊池桃子のファンであったため、第22話では佃煮博士が用意した生写真によって技を破られたこともあるが、ブラジャーとパンティを付けて性別を改めさせて生写真を突破した[4]。
- ^ 書籍によっては、怪人タタリ君と記述している[4]。
出典
参考文献
フジテレビ 日曜 9:00 - 9:30 |
前番組 |
番組名 |
次番組 |
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勝手に!カミタマン (1985年4月7日 - 1986年3月30日)
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作品 |
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ロボット・生物シリーズ | |
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探偵団シリーズ | |
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美少女シリーズ | |
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