切幡寺(きりはたじ)は徳島県阿波市市場町切幡にある高野山真言宗の寺院。得度山(とくどざん)灌頂院(かんじょういん)と号す。本尊は千手観世音菩薩。四国八十八箇所第十番札所、阿波西国三十三観音霊場(東部)第28番札所。
寺伝によれば、修行中の空海(弘法大師)が、着物がほころびた僧衣を繕うため機織の娘に継ぎ布を求めたところ、娘は織りかけの布を惜しげもなく切りさいて差し出した。これに感激した空海が娘の願いを聞くと、父母の供養のため千手観音を彫ってほしいとのことであった。そこで、その場で千手観世音菩薩像を刻んで娘を得度させ、灌頂を授けたところ、娘はたちまち七色の光を放ち即身成仏して千手観音の姿になったという。[1]
空海はこのことを嵯峨天皇に伝えたところ、勅願によって堂宇を建立、空海の彫った千手観音を南向きに、娘が即身成仏した千手観音を北向きに安置し本尊として開基したという。山号や寺号は機織娘の故事にちなんでいる。
往時は堂塔伽藍二十四坊を抱えていたが、天正年間(1573年 – 1592年)に長宗我部元親の兵火によって焼失し、明治42年に再び火災によって大塔以外を焼失している[2]。その後に再建されたのが現在の伽藍である。
ここでは下から記述する。
山門を抜けると駐車場があり。その右上の段に八大龍王堂、まっすぐ参道を進むと333段の石段が始まる。99段上がると経木場があり、さらに残りの女厄坂、男厄坂を上りきると本堂のある境内に到達する。右手に手水場、その後ろに鐘楼がある。正面奥に本堂があり、その右に弁財天と虚空蔵菩薩の祠があり、その先に「はたきり観音」像が建てられている。本堂手前の右側には大師堂が、左側の石段を少し上がれば不動堂があり、さらに石段を上ると大塔がある。その高台からは吉野川が流れる平地や第十二番焼山寺のある山々を望むことができる。納経所は手水場の向かい側にある。なお、山門の脇の駐車場からさらに上に駐車場があるが急坂のため普通車まで。
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