六連島灯台(むつれしまとうだい)は、山口県下関市の六連島北埼に立つ石造の灯台。関門航路・日本海側の重要なランドマーク。海抜約20.3メートルに位置し、高さ約10.6メートルの塔の下部に半円形の付属舎を備える[1]。明治時代に建てられた保存灯台(Bランク)[2]。2020年(令和2年)に国の重要文化財に指定された[3][4]。
歴史
大政奉還により江戸幕府最後の年となった1867年(慶応3年4月[注 1])、兵庫開港に伴う外国船の安全航行を確保するため、幕府がイギリスとの間で締結した大坂約定(大坂条約)で設置を約束した5か所の灯台の1つである。明治新政府が事業を引き継ぎ、「灯台の父」と呼ばれるリチャード・ヘンリー・ブラントンの設計により、1870年(明治3年10月[注 1])、関門海峡の北の日本海側響灘口に建設が開始され[注 2]、1872年1月1日(明治4年11月21日[注 1])に、神戸以西で3番目の灯台として点灯した[5]。
1872年7月(明治5年6月12日[注 1])、明治天皇は、九州への地方巡幸の際に西郷隆盛らを従えて来島し、灯台行幸として初めて六連島灯台を訪れた[6]。1936年(昭和11年)には、「明治天皇行幸所六連島燈臺」として史蹟名勝天然紀念物保存法による史蹟に指定された(1948年〈昭和23年〉6月29日指定解除)。
当初は石油灯であったが、1925年(大正14年)に高圧式アセチレンガス灯に改められる。その後、1952年(昭和27年)の電化による[7]自家発電方式となり、1963年(昭和38年)には海底ケーブルで本土より送電されるようなった[8]。1969年(昭和44年)4月に無人化される。1991年(平成3年)3月、光度・光達距離を変更[7]。現在、灯質は単閃白光、毎3秒に1閃光となり、実効光度3,700cd、光達距離12.0海里、光源はLEDになっている[9]。
1995年(平成7年)6月、下関市指定文化財に指定された。2004年(平成16年)4月、門司海上保安部の管理となる[7]。2020年、国の重要文化財に指定された[3][4]。
収録海図
海図番号 |
図名 |
縮尺 |
図積
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W135 |
関門海峡 |
25,000 |
全
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W1264 |
関門港北部 |
15,000 |
1/2
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文化財
以下の物件が国の重要文化財に指定されている[4]。
脚注
注釈
出典
外部リンク
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設備 | |
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組織・役職 | |
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日本の主な灯台 |
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世界の主な灯台 |
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関連人物 | |
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その他 | |
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