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WNBRに参加する裸の人々(2013年 )
パレード にて全裸で歩く女性
公衆の面前でのヌード (こうしゅうのめんぜんでのヌード、英語 : Public nudity )は、公の場所・環境・催し物などで裸になる行為である。
概要
ボディペイントを施してWNBRに参加する人々
WNBR(2016年 度)に参加中の人々
コニー・アイランドで開催されたパレードに参加する人(2013年)
この言葉は、公的な場における「裸が許される活動」も意味する。公然裸体主義 などとも呼ばれることがあった。サウナ風呂 、銭湯 、温泉 などの施設、欧米諸国などではヌーディスト (裸体主義者)のための施設、公共で裸のままであることが許されている国(特に、欧米 などヌーディズム への理解が非常に進んでいる国)や地域、ヌーディスト・ビーチなど、場所におけるヌード行為は、公衆の面前でのヌード に含まれない。ヨーロッパ各国の中でも、ドイツは特に公共の場におけるヌードに寛容な国として知られている[ 1] 。
公衆の面前でのヌードは、現代社会においては当然珍しい行為で、裸の人間は衣服を着用した周りの人間からの好奇の視線を集める。しかし、近年におけるパブリック・ヌーディティは、「裸のままのハイキング 」、「裸のままのバドミントン 」、「裸のままの世界自転車 旅行(World Naked Bike Ride)」などのアウトドア活動や、スペンサー・チュニック などの現代芸術 運動に見られる。
『ネイキッド・パンプキン・ラン』や、毎年7月 にニュージーランド の祭り「Zwarte Cross」内で行われる、全裸にヘルメットのみ着用した人々が走る『Naked Run』など、裸で行われる大規模な大会も数多くある。現在、世界各地で裸になって行う、全裸スポーツ の大会が開催されている。フィリピン の大学では1971年 から2019年 現在においてまで、仮面 を被った全裸の男性の大学生生徒(性器を隠すため、葉っぱ を付けることもある)が大学の校舎周りを走るオブレーション・ラン という行事が毎年12月 に開催されている。
WNBRに参加する全裸の男性(2009年 )
ワールド・ネイキッド・バイク・ライド
ワールド・ネイキッド・バイク・ライド(WNBRと略称されることもある)は代表的な公衆の前で裸になる行為で、世界的に有名である。また、全裸スポーツ の代表的な活動としても知られる。2003年 に初めて開催された当時は、10か国28都市で開催されていたが、2019年 現在は、全20ヶ国、70都市で開催されている世界規模な活動である。[ 2] 参加条件は特にない。毎年3月 には、オーストラリア ・メルボルン をはじめ、ブラジル ・リオデジャネイロ や、南アフリカ共和国 ・ケープタウン 、ヨハネスブルグ 、プレトリア 、ダーバン などの南半球 で、6月 の第二週の土曜日 ・日曜日 から8月にかけてはアメリカ合衆国 ・サンフランシスコ 、ロサンゼルス 、ボストン 、シカゴ 、ルイジアナ州 (ニューオーリンズ )やイギリス ・ロンドン (特に中心部にあるピカデリー・サーカス 付近で行われることが多い。スタート地点はロンドン・ブリッジ やロンドン・タワーの近くにある「タワーヒル (Tower Hill)」駅であることが多い。)、オランダ 、フランス ・パリ 、自転車利用者に対する環境の厳しさで知られるスペイン ・マドリード 、交通渋滞や大気汚染の問題が深刻化しているメキシコ ・メキシコ市 [ 3] など、北半球 の各都市で大々的に行われている。カナダ では、バンクーバー 以外にもトロント をはじめ、モントリオール 、首都 ・オタワ 、ビクトリア(ブリティッシュコロンビア) 、ハリファックス などで行われている。ロンドン での開催責任者は、ジェシー・シュ―ストとバーナード・ボーズの2人である。2人は2009年 当時の目的として、『歩行者やサイクリストが安心して通れる道路 を整備してもらえるように市役所を説得していけたらいいな』と語っている。[ 4]
イベントの主な目的は、「どんな体も素晴らしい」を意味する「Body Positivity」との運動や、地球温暖化 をもたらす化石燃料 や自動車 への抗議(「人間は裸でも生きていけるし、移動もできる」と主張)、サイクリストの権利取得である。実際、多くの参加者は、このイベントのキャッチフレーズ ともなりつつある「Less GAS, More ASS(ガソリン は少なく、お尻 は多く)」というメッセージを体 に書いて走る。[ 5] 開催地でボディペインティング を施すため、ボランティアを募集する場合もある。イベントの終わりには裸のままアフターパーティも開催され、参加者全員で広い噴水をシャワー代わりに体を洗ったり[ 6] 、海で全裸水泳 (スキニー・ディップ )をしたり[ 7] 、他者同士で記念写真を撮ったりするなどして楽しむ。
毎年多くの参加者が集まり、参加者は、男性の場合はペニスの露出を恥ずかしがる人も多く、下着を着用する人が多数である。女性の場合は下半身の女性器 とお尻 を隠す(露出を恥ずかしがる)人が約半数のため、下着(パンティー )やボトムス の水着 (ビキニ 、Tバッグ 、Gストリング など)、短めのホットパンツ のみを着用したトップレス の人や、カラフルなボディペインティング を施した人が多く見かけられる。ごく少数ではあるが、ブラジャー も着用して、乳房 を覆う人もいる。ただし、回数を重ねることにつれて、「全裸の女性」の参加者が増えている。仮面をかぶる人もいる。2012年 、ロンドン で開催された際は約1000人が参加した。
2019年 6月8日 、ロンドンにて16回目の活動が開催された[ 8] ほか、これまで活動が行われてきた世界各地で開催された。
参加中の様子をインスタグラム をはじめとしたSNS やブログ、YouTube に投稿する人が増えている傾向にある。
メディアの報道
2009年 、2013年 、2015年 、2018年 にイギリス ・ロンドン で行われた際は陰部を丸出しにした全裸の参加者が多く見かけられ、一部のメディア で話題となった。
2018年 、アメリカ合衆国 ・オレゴン州 ポートランド でに開催され、約1万人が参加した。セミヌード7あるいは、全裸になる理由としては、「ファッション・モデルのような体形に憧れて、肥満体 の人を蔑視したり、自己嫌悪したり、拒食症 になったり美容整形にハマったりせず、それぞれの身体を讃えましょう、ということ」と語っている
テレビ番組
2013年 11月から、アメリカ合衆国 でヌーディストを追った『Buying Naked』と題したテレビ番組が放映されていた。ただし、番組内では、お尻 以外のプライベートゾーン にモザイク がかかっている。また、日本テレビ のバラエティ番組 で紹介された際はすべてのプライベートゾーン にモザイク がかかった。
東アジアでの公共ヌード
なお、日本 を含め、中国 や大韓民国 、モンゴル国 など東アジア で開催されたことはない。
日本では、地方によって、男性が裸の状態又はふんどし 姿で行う祭りがある。毎年一定の参加者が募っていたが、自らのプライベートゾーンを大切にする風潮から参加者は減る傾向にある。
脚注
関連項目
外部リンク