八木 誠一(やぎ せいいち、1932年2月15日[1] - )は、日本の新約聖書学者、神学者、宗教哲学者。東京工業大学名誉教授。
1932年、神奈川県横浜市生まれ。実家は無教会系のクリスチャンホームであった。1955年、東京大学教養学部ドイツ科を卒業し、1962年、同大学院西洋古典学専攻博士課程を単位取得満期退学。ゲッティンゲン大学で学んだ。
1960年に関東学院大学専任講師となり、1964年に助教授昇進。しかし、関東学院大学において新約聖書への批判的言辞は研究にとどめ、授業では教授しないことを求められて学問の自由の立場から同大を辞職[2]。東京工業大学助教授となり、1975年に教授昇進。1967年に学位論文『新約思想の成立』を九州大学に提出して文学博士号を取得[3]。退官後は1988年から桐蔭横浜大学教授、2000年から客員教授。2000~2002年には、ハンブルク大学客員教授を務めた。スイス・ベルン大学では客員教授となるとともに、名誉神学博士を受けた。日本基督教学会理事長、東西宗教交流学会会長。