元帥(げんすい、英: Marshal(陸軍、空軍)、Admiral of the fleet他(海軍)[注釈 1])は、軍隊における階級、または称号。元帥号とも。階級を示す場合には大将よりもさらに上位で軍隊における最上級の階級であり、称号を示す場合には大将または上級大将の階級を持つ者の中から選ばれることが一般的である。広義の元帥には「大元帥・元帥・将帥・次帥・副元帥・代帥」などが区分されることもある。陸海空軍で呼称の異なる元帥を総称しFive-star rank(五つ星)と呼ぶこともある[注釈 2]。
英語「Marshal」(陸軍元帥)の語源はフランク王国の指揮官の職名、国王の厩舎を預かる役人、転じて戦争時における国王の補佐役[5]に由来するという。歴史的にはこの語は必ずしも最高位でなく、たとえばスペインでは1889年まで「mariscal de campo」(英語のfield marshalに相当)は陸軍元帥ではなく少将に相当する階級(中将と准将の間)であったため、注意を要する(師団将軍を参照)。
^1872年2月20日(明治5年1月12日)に兵部省が定めた外国と国内の海軍武官の呼称によるとアドミラル・ゼ・フリートを元帥に対応させている[1][2]。また、明治5年の海軍省刊本である英国海軍官名録では、Commander in chief of the whole Army of the United Kingdom に全国総軍大元帥を、Admiral of the Fleet に水軍元帥を充てている[3]。