京都市営バス梅津営業所(きょうとしえいバスうめづえいぎょうしょ)は京都市右京区西院笠目町にある京都市営バスの営業所である。整備は西日本ジェイアールバスの再委託で、ケーテー自動車工業に委託されている。 本項目では、前身となった四条営業所についても記載する。
右京区と市内中心部を結ぶ路線を伝統的に受け持つ。また、旧五条営業所による運行であったみぶ操車場を経由する循環系統、右京区北部(宇多野・御室地区)と市内中心部を結ぶ路線も受け持つ。なお、以前は右京区と市内中心部を結ぶ多区間系統も多く受け持っていたが、現在は一部が洛西営業所に移管されている。
合理化に伴い、敷地の一部は隣接する京都外国語大学に売却され、それに伴って最寄り停留所名も「梅津車庫前」から「京都外大前」に改称されている。しかし五条営業所の廃止で201号系統や宇多野・山越方面への系統と京都定期観光バスを受け持つようになったことから、職員駐車場の立体化と整備工場の移転で収容台数を増やしている。
3、27、特27、32、52、53、75、80、特80、85、93、快速93、EX100、201、M1、立命館ダイレクトの各系統は交通局直営で運行している。 それ以外の8、特8、10、11、快速15、26、59は、西日本ジェイアールバスに委託運行している[1]。 操車業務は、山越操車場(最寄停留所は山越中町)、衣笠操車場(最寄停留所は立命館大学前)、壬生操車場(最寄停留所はみぶ操車場前)、三哲操車場(最寄停留所は下京区総合庁舎前)でも行なっている。
3号系統は、右京区西院・梅津地区から四条通、河原町通、今出川通を経由して、左京区北白川地区を結ぶ路線である。路線名は北白川線である。細かな点では変更があるが、四条通 - 河原町通を経由するという路線としては、戦前から続く歴史ある系統である(系統番号も3のまま変更がない)。なお、四条大宮 - 松尾橋間はかつてのトロリーバスの代替機能を持っている(洛西営業所担当28号系統・29号系統、九条営業所担当71号系統、西賀茂営業所担当の通勤路線67号系統ともこの区間は重複する)。左京区側、右京区側の住宅地から中心部へ向けての通勤通学輸送、買い物輸送をメインとする一方で、沿線に日新電機本社や三菱自動車工業京都工場(最寄停留所:南広町)がある関係で、これらの工場への通勤輸送も担っている。上終町経由便に関しては京都芸術大学への通学輸送も担っている。著名観光地を経由せず市民の足としての性格が強い系統であるが、均一系統では最多の乗客数を誇っている[6]。
鉄道路線とは、地下鉄烏丸線(四条駅)、地下鉄東西線(京都市役所前駅)、京阪鴨東線・叡山電鉄(出町柳駅)、阪急京都線(京都河原町駅・烏丸駅・大宮駅・西院駅)、嵐電(四条大宮駅、西院駅)と接続している。JR線とは四条中新道付近で山陰本線(嵯峨野線)と交差するが、接続駅はない。
主な運転区間は、松尾橋 - 北白川仕伏町間と、松尾橋 - 上終町・瓜生山学園 京都芸術大学前(一方循環区間あり)間である。なお、上終町 瓜生山学園・京都芸術大学前発着の便の場合、方向幕の系統番号上部に「上終町」の文字が付く(局内では『3F号系統』と呼ばれる)。前者と後者の割合は、昼間はほぼ1:1で同数、それ以外の時間帯はほぼ2:1で北白川仕伏町便が多い。一部は、梅津営業所が所在する京都外大前を始終着とする(一部の便は京都外大前で乗務員交代が行われる)。
北白川仕伏町ではバスを転回する場所が無いため(狭い丁字路)、誘導係員が常駐して府道30号下鴨大津線で方向転換をしている。京都市営バスで、公道でバックして方向転換をするのはここだけである。
27号系統は、京都外大前から葛野大路通、天神川通(国道162号)、西大路通、四条通を経由して四条烏丸まで行く路線である。途中の安井西口と太子道の間は若干道路が狭い。主な役割は右京区東部の生活路線である。また、中型車が運用の中心となっている。派生系統として、京都外大前から西大路四条まで27号系統と同じ経路を走行し、西大路四条から西大路通→五条通→葛野大路通→四条通を一方循環して西大路四条に戻る特27号系統がある。
203号系統との乗り継ぎ制度が実施されるまでの路線名は、四条線だった。
本系統は、1956年には三条京阪前 - 西ノ京馬塚町の四条線として、四条営業所により運転が行われていたようである。1973年には、三条京阪 - 天神川御池間の27号系統と三条京阪 - 馬塚町間の27号甲系統が運転され、馬塚町には京都市交通局で3ヶ所あったターンテーブルのひとつが設置されていた。その後、1981年には錦林車庫前まで路線の延長が行われた。近年は路線の改変が激しく、1997年に京都外大前までの延長、2001年に三条京阪までに短縮、2004年に西大路四条以東の廃止、2014年に四条烏丸への再延長などが行われている。2001年までは5号系統や32号系統を補完する役割を果たしていた。2004年から2014年までは、西大路通の停留所(太子道、西大路御池、西大路三条、西大路四条)において203号系統との乗継券発行による無料乗り継ぎを行っていた。
32号系統は、右京区西京極地区から五条通、大宮通、四条通、河原町通、二条通を経由して、左京区にある銀閣寺を結ぶ、全長約13kmの路線である。路線名は西京極線である。3号系統と同じく、右京区郊外から四条烏丸・四条河原町といった中心部の繁華街を経由して、左京区郊外を結んでいる。
左京区側は平安神宮、京都市動物園、南禅寺、哲学の道、銀閣寺といった、京都を代表する観光地も経由する。なお、鹿ヶ谷通ではEX100号系統も同じルートを通るが、各停留所に停車するのは当系統だけである。
一方、右京区側は地元の利用者が多く、また、京都リサーチパークやローム本社(最寄停留所:西大路五条)といったオフィスが多くみられる。このため、運行本数は平日で1時間に3本、土休日で1時間に2本となっている。
鉄道路線とは、地下鉄烏丸線(四条駅)、地下鉄東西線(京都市役所前駅)、阪急京都線(京都河原町駅・烏丸駅・大宮駅)、JR嵯峨野線(丹波口駅、最寄停留所:京都リサーチパーク前)で接続している。京阪鴨東線とは河原町三条(三条駅)、京阪本線とは四条河原町(祇園四条駅)で乗り継ぎ可能である。
昔から西京極地区から四条通を経由して銀閣寺を結んでおり、1973年から経路変更は実施されていない。ただし、2011年(平成23年)2月1日から2月28日の間、京都市の「四条通におけるバス交通に関する交通社会実験」が実施されたため、この間だけ一時的に、四条烏丸 - 京都市役所前間の運行経路を、四条河原町経由から烏丸御池経由に変更していた。 長期にわたって梅津営業所が運行している。
52号系統は、四条烏丸から立命館大学前を55号系統とほぼ同一の経路で結ぶ系統。2018年3月17日実施のダイヤ改正により新設された。千本丸太町から上七軒間を七本松通経由で運行することが特徴であり、仁和学区内の市バス運行の要望の昂まりを受けて試用系統として新設された。この系統の為に新たに「七本松出水」と「七本松仁和寺街道」の二つの停留所が設けられた。嘗て運行されていた(旧)52系統も七本松通を経由していた。
53号系統は、京都外大前と立命館大学前を西大路四条、等持院東町経由で運行する路線である。2024年6月まで、旅客案内上は系統番号がなく「臨」表示で運行されていたが、ダイヤ改正により系統番号が割り振られ、同時に西大路四条 - 京都外大前を延伸した[5]。
2003年時点で、西大路七条 → 西大路四条 → 衣笠校前 → 小松原児童公園前 → 立命館大学前の特205A号系統が設定されていた。
平日の朝の通学時間帯を除き1時間に1~2本の運行である。夕方以降は運行されない。
梅津営業所から立命館大学間の出入庫を兼ねている。
路線名は双ヶ丘線。京都駅前 - 山越中町の路線には別経路で26号系統がある。所要時間は26系統より10分程度短い。2014年3月22日に全線均一運賃(当時220円)になったが、それまでは全区間乗車すると230円であり、26系統より10円高かった。京都駅前C5のりばにもその旨の案内書きが掲示されていた。操車は三哲操車場で行なっている。回送区間が長くなっていたことから、九条営業所における京阪バスの委託枠拡大に伴い、横大路営業所から移管されたが、2014年3月に梅津営業所へ移管された。
2014年3月22日に全線均一区間となった。それ以前から旅客案内上は均一系統であったが、山越方面延伸後は常盤・嵯峨野高校前以西が均一区間から外れており、交通局内では調整系統の扱いであった。
80号系統は、右京区西京極地区と四条河原町を、五条通を経由して結ぶ、全長約8.0kmの路線である。河原町五条 → 五条京阪前 → 祇園 → 四条河原町 → 河原町五条と、一方循環しており、その後太秦天神川方面へ折り返す。かつては祇園ではなく山科区にある山科団地を発着していた。五条通の均一区間の西端である西京極から東山トンネルを抜けて山科区内まで、五条通を走行していた。山科区まで運行されていた時代の路線名は東五条線であった。現在は祇園及び四条河原町を経由するようになり、32号系統と共に西京極地区や五条通沿線と中心部繁華街を結ぶ役割を担っている。
路線開設当初は醍醐営業所による運行であったが、その後梅津営業所に移管され、1979年5月の洛西営業所開設時に洛西営業所へ移管されている。後の1981年5月に梅津営業所による運行へ戻された。
1983年11月に醍醐営業所の敷地を移転することとなり、容量に余裕ができたことと、山科団地前からは醍醐車庫が比較的近いこともあり、醍醐営業所による運行へ戻された。この時、入出庫便として、特80号系統が新設された。
醍醐営業所廃止に伴い、廃止直前の1997年6月4日より梅津営業所の管轄系統ではあったが車内の路線図は醍醐営業所のものが掲示されていたが、同年10月12日の白紙改正で梅津営業所の路線図にこの系統が追加された。
新型コロナウィルスの影響等により、2020年12月に京阪バス山科地区においてダイヤ改正が実施され、山科地区より四条河原町への運行回数が3分の2となった。沿線の西野学区より、京都市交通局へバス路線を京都市交通局と共に支えて欲しいとの要望があったため、2021年12月1日より河原町三条より山科地区、国道東野まで特80号系統の運行が開始された[4]。 運行本数は河原町三条を19時27分と20時57分に発車する2本であり、往路は四条河原町にて乗降を取り扱い、山科地区へ向かう。 山科地区では川田道、山科西野、山科団地の各停留所にて降車のみを取り扱う。その後、国道東野にて乗降を取り扱い、四条河原町、河原町三条へ復路として戻る。 運賃は河原町三条・四条河原町相互のみ乗車する場合は市内均一運賃(230円)が適用され、バス1日券も利用可能であるが、山科地区まで乗車する場合、調整区間運賃(250円)となり、バス1日券は利用できない。 また、前述の通り、山科地区ではクローズドドアシステムを採用しているため、山科地区のみの利用はできない。また、山科地区では国道東野以外からの乗車は出来ない。
80号系統は平日・土曜日・休日とも、昼間は30分毎に運行している。特80号系統は先述の通り、平日・土曜日・休日の夜間に2本の運行で、中型車が運用の中心となっている。
85号系統は、京都駅前から太秦天神川駅前、双ヶ丘を経由して、嵐山を結ぶ路線である[5]。2024年6月1日のダイヤ改正で新設され、同時に廃止された特93号系統と京都駅前 - 山越中町を結ぶ75号系統を合わせたような経路となっている。
93号系統は、嵐山から丸太町通を経由して、錦林車庫前を結ぶ路線である。京都駅や四条烏丸、三条京阪といった主要ターミナルは経由しないが、京都の中でも主要観光地である右京区嵯峨・嵐山地区から二条城・京都御苑近くを通って左京区岡崎地区を直接結んでいること、丸太町通を西の端から東の端までひたすら走行するといったわかりやすさから、一定数の利用者を確保している。東西を貫く路線であるため、南北の鉄道路線である京阪鴨東線(神宮丸太町駅)、地下鉄烏丸線(丸太町駅)と乗り継ぐ利用者も多い。当系統の路線名は丸太町線である。2009年3月28日から2024年5月31日まで、梅津車庫からの出入庫系統として特93号系統が運行されていた。
1981年5月から1986年3月までは高野営業所が、1986年10月から2001年3月までは錦林営業所→烏丸営業所錦林支所→錦林出張所が、1986年3月-10月と2001年3月以降は梅津営業所が担当している。
93号系統は平日、土曜日、休日とも、昼間は20分毎に運行している。快速93号系統は、平日の朝方に3本運行されている。
2006年3月-2014年3月までは山越で操車を行っていたため、西行の便は嵐山から山越操車場に、東行の便は山越操車場から嵯峨小学校前に、それぞれ回送運転を行っていた。そのために西行の正面表示幕では嵯峨瀬戸川町発車後、「嵐山まで」の表示に変わっていた。2014年3月以降、錦林出張所で操車を行うようになったため、嵐山止の便は激減している。また、かつて運行されていた特93号系統はすべて93号系統との連結運行となっており、特93号系統西行で嵐山到着後は93系統として錦林車庫に向かう(逆も同様)。しかしながら、嵐山地区から二条城・平安神宮方面に行くつもりの観光客が特93号系統に誤乗することが多発していたため、観光客の利用が多い一部の停留所では、93系統と特93号系統は別の路線であることが掲示されていた。2020年3月改正より、特93号系統復路については系統表示を「臨」とする措置が取られていた。2024年6月のダイヤ改正で特93号系統が廃止[5]され、代替路線として85号系統が新設された。また西ノ京円町〜錦林車庫前の区間で快速運転を行う快速93号系統が新設された。
全区間が均一運賃である。2014年3月までは常盤・嵯峨野高校前以西が均一区間外であった。
当系統は、11号系統、28号系統と共に、ノンステップバスが使用されたことがなかった。これは、経路上にあるJR山陰本線(嵯峨野線)の天竜寺踏切において、ノンステップバスの通過が困難であったことによる。しかし、車高調整機能の向上により、2007年3月ごろからはノンステップバスも運行されている。また、長辻通の交通規制の際は嵯峨瀬戸川町 - 嵐山で逆向きの一方循環となり、入庫系統は嵯峨小学校前まで運行される。専用の方向幕も準備されている。当初は毎年11月に行われていたが、2010年3月20日より通年の土曜・日曜・休日に拡大された。
EX100号系統は、2024年6月1日のダイヤ改正で新設された路線で、「観光特急 楽洛 清水寺・祇園・銀閣寺ライン」の愛称が付けられている。運賃は大人500円、小人250円である[5]。
2022年3月までは急行100号系統としてほぼ同経路の路線が運行されていたが、新型コロナウイルス感染症の流行による乗客数減少と交通局の経営状況悪化によって休止されていた[11]。急行100号系統は京都駅から七条通、東大路通、丸太町通、鹿ヶ谷通を経由して銀閣寺前に至る全長約8kmの路線であり、EX100号系統よりも停車バス停が多かったほか、京都駅前 - 五条坂間の運行経路が異なる。
旧急行100号系統2005年1月19日から外国人観光客誘致推進事業の一つとして実施されている洛バス系統の一つとして運行された。本系統に用いられる車両は、春の桜をイメージした桃色のラッピングが施されていた。2005年までは戦前の京都市電の車両のデザインを踏襲した「チンチンバス」として運行されていた。
新設から2003年1月の五条営業所廃止までは五条営業所が、2003年1月以降は梅津営業所が担当している。
土休日ダイヤのみ運行される。
201号系統は、四条通、東大路通、今出川通、千本通を循環している。京都市電1号系統(みぶ - 祇園 - 百万遍 - 千本今出川 - みぶ)の代替路線である。壬生操車場で操車を行なっているため、みぶ操車場前止めの便も存在する。当系統の路線名は中部循環線である。
鉄道路線とは、地下鉄烏丸線(四条駅・今出川駅)、地下鉄東西線(東山駅・二条駅)、阪急京都線(京都河原町駅・烏丸駅・大宮駅)、京阪本線(祇園四条駅)、京阪鴨東線・叡山電鉄(出町柳駅)、JR嵯峨野線(二条駅)と接続している。四条通以北の路線であるため、JR京都線、JR琵琶湖線、JR奈良線、近鉄京都線とは接続していない。
昼間で1時間あたり5本程度である。
M1号系統のMはマイクロバスの頭文字をとったものである。開業当時原谷地区の道路が狭隘であったためマイクロバスを使用していたことによるが、現在は中型車に置き換わっている。路線名は原谷線である。操車は、衣笠操車場にて行っている。同じく北大路バスターミナルを発着する北1号系統とは全く異なる路線である。
開校期間の平日のみ2便運行される。
8号系統は、四条烏丸から四条大宮、西大路四条、右京区太秦、御室地区を経由して、右京区高雄地区を結んでいる、全長約13kmの路線である。路線名は、高雄線である。高雄地区は、西日本ジェイアールバス高雄・京北線の方が本数も多い(京都駅 - 栂ノ尾間で昼間30分毎)。福王子 - 栂ノ尾間で同一経路となり、互いの時刻を調整し昼間時には20分間隔での運転を行っている。
沿線には、高雄の神護寺、高山寺等がある。2008年の路線変更に伴って、観光施設への接続は減少したが、逆に右京区内を南北に走る路線として総合庁舎(区役所等)へアクセスの役割を持つようになった。かつて接続していた観光施設には仁和寺や北野天満宮などがある。
鉄道とは、地下鉄烏丸線(四条駅)、阪急京都線(大宮駅、西院駅)、地下鉄東西線(太秦天神川駅)、嵐電(大宮駅、西院駅、嵐電天神川駅)と接続している。以前はJR嵯峨野線、地下鉄東西線(二条駅)も接続していた。
8号系統は、かつては三条京阪が始発であった。1997年10月の京都市営地下鉄東西線開通時に三条京阪前 - 四条烏丸間が廃止となった。これにより、京阪本線と接続しなくなった。また、2008年1月16日の地下鉄東西線の太秦天神川駅延伸に併せ一部路線が変更になり、四条大宮から御室仁和寺の区間は廃止となった。 8号系統と類似路線として、48号系統(小野郷線)があった。48号系統は、高雄以南は8号系統と同一経路で、さらにその先の北区中川・小野郷地区(小野郷出張所前)まで運転していた。中川・小野郷地区は山間部の過疎地域で、国鉄バス(現:JRバス)も運行していたため、1981年5月に8号系統に短縮・吸収される形で廃止となった。廃止直前は、1日2往復のみであった。このため2021年3月のダイヤ改正により高雄 - 栂ノ尾は市バスでの運行が40年ぶりに復活したことになる。なお、委託枠拡大に伴い、2004年3月に横大路営業所(阪急バス)に移管されたが、2014年3月に再び梅津営業所(西日本JRバス委託)による運行となった。
平日、土休日ともは朝夕を除き60分毎に運行している。福王子以北では西日本JRバスとダイヤ調整が行われており、トータルで等間隔になるダイヤが組まれている。 特8号系統は平日・土曜日・休日ともに2本ずつ設定されている。一部便を除き、営業所から最も近い京都外大前、または太秦天神川駅前で乗務員交代を行う。
2021年3月19日まで福王子(北詰)(現:福王子)以北は均一区間外であったため距離に応じて異なっていた。なお、四条烏丸 - 高雄間は、国鉄バスが運行していた区間に市営バスが参入したため、国鉄バス・JRバスの対キロ制の運賃体系が適用され、市営バスで最も運賃の高い区間(520円。2014年4月改定時点)であった。
10号系統は、市内中心部(四条河原町・三条京阪)から丸太町通、千本通、今出川通を経由して、右京区御室・宇多野地区を結んでいる路線である。山越操車場にて操車を行なっている。御室・宇多野地区にとっては、59号系統、26号系統と並んで地域の中心路線である。北野天満宮、妙心寺、仁和寺といった観光施設や宇多野ユースホステルを通ることから、一定数の観光需要もある。また、当系統は、京都市役所、京都府庁の両方を経由する唯一の路線である。当系統の路線名は宇多野線である。
なお、鉄道路線とは、地下鉄烏丸線(丸太町駅)、地下鉄東西線(京都市役所前駅・三条京阪駅)、京阪本線(祇園四条駅)、京阪鴨東線(三条駅)、阪急京都線(京都河原町駅)、嵐電(北野白梅町駅、御室仁和寺駅)で接続している。
当系統は、長きにわたって祇園・四条河原町と御室・宇多野地区を結ぶ役割を果たしてきた。
昼間の運転本数は20分毎である。入出庫を考慮して、四条京阪前止まり(10A入系統)、河原町三条始発(10A出系統)の便も存在する。沿線上に京都第二日赤病院(最寄り停留所:府庁前)がある関係でノンステップバスの運用も比較的多い。
四条河原町、三条京阪前発車時点の行き先幕は「北野天満宮 御室仁和寺 山越」であるが、北野天満宮前を過ぎると「宇多野 山越」に変わる。
11号系統は、市内中心部から嵐山を結ぶ路線でほぼ全区間で嵐電と並走している。一時期丸太町通を通る93号系統と連結運転していた時期があった(錦林車庫前発着時代)。山越操車場にて操車を行っている。当系統の路線名は太秦線である。土休日ダイヤの山越中町発は長辻通の交通規制により嵐山高架橋を経由するため、嵐山の中心部を通らない。
全区間が均一運賃である。2014年3月までは山越中町 - 帷子ノ辻が均一区間外であった。
昼間の運転頻度は、平日は20分間隔、土曜日、休日は30分間隔である。
26号系統は、京都駅から烏丸通、四条通、西大路通を経由して、右京区御室・宇多野地区を結んでいる路線である。路線名は福王子線である。山越操車場にて操車を行なっている。御室・宇多野地区にとっては、10号系統、59号系統と並んで地域の中心路線である。また、御室地区には妙心寺や仁和寺といった観光施設、宇多野地区には宇多野ユースホステルがあることから、一定数の観光需要もある。
なお、当系統の鉄道との接続は、地下鉄烏丸線(四条駅)、地下鉄東西線(西大路御池駅)、阪急京都線(西院駅)、JR嵯峨野線(円町駅)、嵐電(西院駅)である。
当系統は、誕生以降、京都駅と御室・宇多野地区を結ぶ役割を持っている。1965年以降、大きな経路変更は実施されておらず、2004年に山越-山越中町間が延伸された程度である(これも山越操車場への回送の営業運転化である)。
1973年に八条営業所の担当路線であった後、長らく五条営業所による運行であったが、2003年1月に五条営業所が廃止されてからは梅津営業所が運行していた。九条営業所が運行するようになったのは2005年3月からであるが、2014年3月に再度梅津営業所に移管された。
2012年3月の水族館シャトル運転開始に伴い、旧定期観光車の運行の支障となるため、京都駅前ののりばがB4からD3に変更された。
京都駅前発車時点の行き先幕は「北野白梅町 御室仁和寺 山越」であるが、北野白梅町を過ぎると「宇多野 山越」に変わる。
昼間の運転本数は、平日・土曜日・休日とも20分毎である。
59号系統は、右京区御室・宇多野地区から千本通、今出川通、河原町通を経由して、市内中心部(四条河原町・三条京阪)を結んでいる路線である。山越操車場にて操車を行なっている。御室・宇多野地区にとっては、10号系統、26号系統と並んで地域の中心路線である。京都御所、金閣寺、竜安寺、仁和寺といった観光施設を結んでいる。また、立命館大学と同志社大学を結ぶ路線でもある(同様の路線は、他に51号系統がある)。近年は昼間20分おきの10号系統よりも本数が増えてきており、以前は昼間15分おきであったが、2014年3月22日からは昼間12分おきに増発された。当系統の路線名は衣笠線である。
鉄道路線とは、地下鉄烏丸線(今出川駅)、地下鉄東西線(京都市役所前駅・三条京阪駅)、京阪本線(祇園四条駅)、京阪鴨東線(三条駅、出町柳駅(最寄り停留所は河原町今出川、叡山電車とも接続))、阪急京都線(京都河原町駅)で接続している。
平日昼間の運転本数は12分毎である。入出庫を考慮して、四条京阪前止まり(59A入系統)、河原町三条始発(59A出系統)の便も存在する。また、昼間は4本のうち1本は特59号系統である。
四条河原町・三条京阪発車時点の行き先幕は「金閣寺 竜安寺 山越」であるが、金閣寺道を過ぎると「宇多野 山越」に変わる。 (広沢池経由の場合、四条河原町・三条京阪発車時点の行き先幕は「金閣寺 竜安寺 佛大広沢校」であるが、金閣寺道を過ぎると「宇多野 佛大広沢校 山越」に変わる。)
御前通を運行する最後の市営バスであった。
現在は錦林出張所(京都バス委託)が運行
急行110号系統は、京都鉄道博物館・京都水族館・梅小路公園と東山・岡崎地区を結ぶ路線。京都駅前 - 岡崎公園動物園前間では100号系統の補完路線となっていた[14]。2021年3月20日に86号系統と統合され廃止[3]。
停車する停留所は、七条大宮・京都水族館前、京都駅前、七条京阪前、博物館三十三間堂前、東山七条、五条坂、清水道、祇園、東山三条、岡崎公園 動物園前(往路のみ)、岡崎公園 美術館・平安神宮前、神宮道(復路のみ)、東山三条となっていた。 平日の昼間 - 夕方に1時間に1本、土曜・休日の昼間 - 夕方に1時間に2本運転されていた。
1981年5月以降、シャーシはいすゞ自動車製および日野自動車製に統一されていたが、近年では一般競争入札の実施により、国産4メーカーの車両が新製配置されている。
梅津営業所は五条営業所廃止前に拡張工事を行なったため、車両の収容容量が大きく、九条営業所とともに車両数が多い。
車両は交通局直営系統と西日本JRバス委託系統で分けられている。
かつて運行されていた急行100号系統には専用の車両が入っており、全面ラッピングの施された車両が優先的に使用されてきたが、近年観光系統共通の部分ラッピング車の投入に伴い、専用塗装車は順次一般塗装への復元が行われた。
過去の車両
梅津営業所は七本松花屋町(最寄停留所:京都リサーチパーク前)にあるガススタンドに近いため、天然ガスバスの台数が多く、現在京都市バスの天然ガスバスは全て梅津営業所に集約されている。天然ガスバス以外にも、低公害バスを投入している。2020年現在、梅津営業所には以下のバスが所属している。
京都市営バス四条営業所(きょうとしえいバスしじょうえいぎょうしょ)は京都市中京区壬生仙念町にあった京都市営バスの営業所である。 梅津営業所開設に伴い廃止された。
京阪バス
京都バス
江若交通
京阪京都交通
京都京阪バス(京阪宇治交通・京阪宇治交サービス・京阪宇治バス・京阪シティバス時代を含む)
この項目は、バスに関連した書きかけの項目です。この項目を加筆・訂正などしてくださる協力者を求めています(P:バス/PJバス)。