中之郷駅(なかのごうえき)は、三重県鳥羽市鳥羽三丁目にある、近畿日本鉄道(近鉄)志摩線の駅である。「鳥羽水族館前」の副名称がある。駅番号はM79。駅員は配置されていない。
相対式ホーム2面2線を持つ地上駅で橋上駅舎を有する。鳥羽方は複線、賢島方は単線[1]の行き違い駅。ホーム有効長は2両。ホームと駅舎を結ぶ階段はホーム賢島寄りにある。出入口は東西双方にある。エレベーターは以前から設置されていないほか、エスカレーターは前述の無人化に伴い安全確保のために使用を取りやめた[1]ため、有人時代はゲートを設置して係員との同伴時しか利用できなかったスロープを常時開放して、車椅子など階段利用に制約のある乗客に対応した。なお、上下ホーム間の平面移動は賢島方にある踏切を利用することになる。
鳥羽駅管理の無人駅。ワンマン運転の普通列車ではドアカットによる降車時集札が実施され、乗車位置も1ヵ所に限定されていたが、交通系ICカードの導入により現在はすべてのドアが開く。 無人化の際、窓口横にあった自動券売機が撤去されたため、常時開放となったホーム上のスロープ出入口横に乗車駅証明書発行機(バス用の整理券発行機を流用)が設置されている。PiTaPaおよびICOCAは導入当初は改札窓口で対応していたが、無人化に前後して乗車駅証明書発行機の横にICカード用の簡易改札機が設置された。トイレがある。
開業当初は周辺住民の利用のほか、近接する中之郷港(鳥羽港)との間での物資のやり取りに利用された[8]。
「三重県統計書」によると、1日の平均乗車人員は以下の通りである[9]。*は暦年統計による。
中之郷駅の利用状況の変遷を下表に示す[10]。
鳥羽の観光ゾーンの一角にある。
※「小浜~ウィスタリアン線」は、小浜漁協前方面のみ乗降扱いを行う。ウィスタリアン前行きは全便通過するが、1つ隣の「中之郷桟橋」バス停からは乗車可能。