アトラージュ(ATTRAGE)は、三菱自動車工業が2013年から海外で販売しているミラージュ派生のコンパクトノッチバックセダンである。製造国であるタイの他、アジアやヨーロッパのいくつかの国々で販売が行われている。フィリピンではミラージュG4(ミラージュ ジーフォー、MIRAGE G4)、オーストラリアではミラージュセダンとして販売されている。フィリピンでアトラージュの車名が採用されなかったのはタガログ語で「撤退」を意味するatrasという語と響きが似ているためである[1]。
概要
ミラージュのプラットフォームをベースに全長を535mm、ホイールベースを100mm延長して作られたコンパクトセダンである。車名は英語のattractiveを基にした造語である[2]。
ミラージュと同様にタイ政府のエコカー認定を取得しており、ミツビシ・モーターズ・タイランド第三工場(チョンブリー県レムチャバン工業団地内)で生産が行われる[2]。
パワートレインはミラージュと同様で、3A92型 1.2L 直列3気筒DOHC12バルブ(MIVEC)エンジンに5速MTもしくはCVTが組み合わせられる。
歴史
2013年3月25日のバンコク国際モーターショーにて、グローバルコンパクトセダンの先行コンセプトが「コンセプトG4」の名称で世界初公開される[3]。同コンセプトは翌4月の上海モーターショーにも出展された[4]。
2013年5月21日、グローバルコンパクトセダンの車名がアトラージュに決定し、7月からタイで発売開始されることが発表された[2]。
2014年1月、モントリオール国際モーターショーにミラージュG4セダンが出展されることが発表された[5]。
2014年7月、三菱自動車はクライスラー・メキシコ社に向けて、本車種をベースにした車両を、2014年11月より5年間供給する事を発表した[6]。この車両は内外装の一部を変更した上で、ダッジ・アティテュードとしてメキシコ国内で販売されている。
2014年11月10日 ベトナム市場でアトラージュが発売[7]。
2015年1月、ブリュッセルモーターショーで欧州デビューした[8]。
2019年11月18日、ミラージュとともにフェイスリフトが行われ、タイ王国で発売された。フロントフェイスに「ダイナミックシールド」を採用した[9]。
関連項目
脚注
外部リンク