座標: 南緯38度07分 東経176度19分 / 南緯38.117度 東経176.317度 / -38.117; 176.317
ロトルア(英語: Rotorua、マオリ語: Rotorua-nui-a-Kahu)は、ニュージーランド北島のベイ・オブ・プレンティ地区にある都市。ロトルア湖の南岸に位置し、ロトルア・ディストリクト地方政府の一部に含まれる。人口は2006年の国勢調査によれば6万5901人である。
概要
ロトルアは温泉で有名な観光地である。地熱活動が活発で、多くの間欠泉があり[1]、ワカレワレワ(Whakarewarewa)のポフツ間欠泉(Pohutu geyser)は有名である。ロトルアカルデラ(Rotorua Caldera)に由来する熱い泥池が市内各所にある。
ロトルアはタウランガの60km南、ハミルトンの105km南東、タウポの82km北東にある。ロトルア・ディストリクトはベイ・オブ・プレンティ地区(61.52%)とワイカト地区(38.48%)の面積比で分かれて属している。
交通
ロトルアは北へはステートハイウェイ5号線、東へは33号線、西へは30号線、南へは5号線でつながっている。タウランガへ向かう通過交通は、ノンゴタハ(Ngongotaha)、カハロア(Kaharoa)、パイズ・パ(Pyes Pa)を経由する新しく完成したステートハイウェイ36号線が便利。
ロトルア地方空港(Rotorua Regional Airport)からターボプロップ機による運航がオークランド国際空港とウェリントン国際空港、クライストチャーチ国際空港との間で行われている。滑走路を延長してシドニー線を運航する試みが数年行われたが、2015年に休止となった。
鉄道はプタルル(Putaruru)から南へ延びる支線で鉄道網と結ばれているが、旅客輸送は行われていない。
歴史
ロトルアという言葉はマオリ語のTe Rotorua-nui-a-Kahumatamomoeから来ている。rotoは湖、ruaは2番目のという意味で、ロトルアという言葉は2番目の湖という意味になる。Kahumatamomoeは、マオリ族のテ・アラワ部族(Te Arawa)の先祖の探検者、酋長イヘンガ(Ihenga)のおじである[2]。湖は、イヘンガが発見した2番目の大きな湖で、彼はこれをおじに捧げた。
この地域には当初マオリ族のテ・アラワ部族が居住した。この地域にやってきた最初のヨーロッパ人はおそらくフィリップ・タプセル(Phillip Tapsell)で、ベイ・オブ・プレンティ地区の海岸のマケトゥ(Maketu)から1828年以来取引を行っていた。彼は後にテ・アラワ部族に婿入りし、彼らに高く尊重された[3]。宣教師のヘンリー・ウィリアムズ(Henry Williams)とトーマス・チャップマン(Thomas Chapman)は1831年にこの地を訪れ[2]、チャップマンとその妻はテ・コウト(Te Kouto)に1835年に教会を設置した[4]。これは年内に廃止されたが、チャップマンは1838年に戻りマコイア島(Mokoia Island)に2番目の教会を設置した[2][4]。
湖岸は1860年代のニュージーランド戦争(New Zealand land wars)に際して重要な戦いの場となった。1883年には"特別街区"(special town district)がロトルアの温泉地としての可能性のために設置された。1894年、町はロトルア支線の開通によってオークランドと結ばれ、ロトルア・エクスプレス(Rotorua Express)の運行が始められた。これにより町は急速に発展し、観光地となっていった。1922年、ロトルアはボロー(borough)となり、1962年に市に昇格し、1979年に地区(district)になった。
気候
月
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1月
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2月
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3月
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4月
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5月
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6月
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7月
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8月
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9月
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10月
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11月
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12月
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年間
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平均最高気温 (℃)
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23
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23
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21.1
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18.3
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15.1
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12.6
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12.1
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13
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14.7
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16.7
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19
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20.9
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17.5
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平均最低気温 (°C)
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12.7
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12.9
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11.6
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8.8
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5.9
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4.2
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3.1
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4.4
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6
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7.9
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9.6
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11.3
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8.2
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降水量 mm
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99
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101
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115
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112
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104
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134
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130
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148
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119
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122
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102
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115
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1,401
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出典: NIWA Climate Data[5] 1971年 - 2000年
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観光
地熱地帯
地熱活動はロトルアにおける観光の目玉である。間欠泉や泡を吹き出している熱泥池、温泉、そして1886年のタラウェラ山(Mt. Tarawera)の噴火で埋まったテ・ワイロア村(Te Wairoa)が市内から近い。
中心市街の西の外れにあるクイラウ公園(Kuirau Park)も注目に値する。園内あちこちに熱泥池が点在しており、現実離れした空気を醸し出している。暖かい池に足を浸してみることもできる。
ロトルアは、上述のような地熱活動により、サルファー・シティ(Sulphur City、硫黄の町)とも呼ばれている。硫黄は、訪問者の記憶に残るロトルア独特の匂いを醸し出している。
市の東のテ・ナエ地区の特にツンとくるような匂いは、ガバメント・ガーデンズの南側隣に位置するサルファー・ポイントと呼ばれる濃い硫黄の堆積物から来ている。
湖
ロトルア地区には17の湖があり、夏には釣り、水上スキー、水泳などの水辺や水上の活動が盛んである。大きなイベントの開催地でもあり、2007年には世界水上スキー選手権大会を開催した。ロトルア湖は水上機の発着地としても使われている。
その他の活動
ロトルアは植物園や興味深い歴史的建造物でも知られる。19世紀から温泉の町、観光の町として知られてきたため、ロトルアの多くの建物がその歴史をしのばせるものになっている。市街東外れの湖岸近くにあるガバメント・ガーデンズは特筆すべきものである。
ロトルアのもう1つの魅力としてマウンテンバイクの活動がある。ワカレワレワ(レッドウッズ Redwoods としても知られる)の森は「マウンテンバイクのディズニーランド」と形容され、ニュージーランドでも最良のマウンテンバイクコースである。2006年8月には世界自転車選手権マウンテンバイクが開催されている。
著名人
姉妹都市
ロトルアは4都市と姉妹都市提携している。
テレビ
ロトルアではプケポト送信所(Pukepoto)からのテレビ放送を受信できる。以下のような周波数となっている。
脚注
外部リンク