『ヤージュニャヴァルキヤ法典』とは、3世紀から4世紀にかけてつくられたダルマ・シャーストラのひとつ。聖仙ヤージュニャヴァルキヤがダルマ(社会的宗教的義務)について説くというスタイルをとっており、韻文体で書かれている。
概要
『ヤージュニャヴァルキヤ法典』は、『マヌ法典』(紀元前2世紀から紀元後2世紀にかけて成立)が著述されたのち、ウッダーラカ・アールニとならんでウパニシャッド最大の哲人と称されるヤージュニャヴァルキヤ(紀元前7世紀から紀元前6世紀にかけて活躍した人)の著作として仮託されたもので、ヒンドゥー社会における生活規範や法規定が集められている。
慣習・司法・贖罪の3部に分かれており、これによりヒンドゥー世界における法は格段に進歩を遂げ、伝統的なインド社会の秩序観念を大きく規定したとされる。分量は『マヌ法典』の5分の2程度であり、同法典とならび、後世きわめて重視されて、数々の注釈書が刊行された。
日本語版
関連項目
参考文献
- 辛島昇・前田専学・江島惠教ら監修 『南アジアを知る事典』 平凡社、1992年10月、ISBN 4-582-12634-0
- Books Esoterica 第12号『ヒンドゥー教の本』 学習研究社、1995年5月、T1066951231206
外部リンク
|
---|
基本教義 | | |
---|
宗派 | |
---|
人物 | |
---|
哲学 | |
---|
聖典 |
|
---|
神々・英雄 |
|
---|
リシ |
|
---|
修行法 | |
---|
地域 | |
---|
社会・生活 | |
---|
文化・芸術 | |
---|
|