メーガン・デュハメル(英語: Meagan Duhamel, 1985年12月8日 - )は、カナダ、オンタリオ州出身の女性元フィギュアスケート(ペア、女子シングル)選手。パートナーはエリック・ラドフォードなど。夫はフィギュアスケートコーチのブルーノ・マルコット。
主な戦績は、2018年平昌オリンピック銅メダリスト。2015年・2016年世界選手権優勝。2014年グランプリファイナル優勝。2013年・2015年四大陸選手権優勝。2014年ソチオリンピック団体戦 銀メダル。2018年平昌オリンピック団体戦 金メダル。
人物
ヴィーガンである[1]。
2014年7月にコーチのブルーノ・マルコットと婚約[2][3]。2015年6月5日バミューダで挙式をした。
2018年6月9日に彼女の功績を讃え、出身町の通りの一つがメーガン・デュハメル・ドライブと名付けられた。[4]
2019年10月、第1子となる女児を出産した[5]。
経歴
3歳でスケートをはじめ、女子シングルの選手として活動を続ける。2004年からはライアン・アーノルドとペアを組みつつも、女子シングルとペアを掛け持ちした。女子シングル選手としてはジュニアグランプリシリーズのクールシュベル優勝やジュニアグランプリファイナル進出の実績があり、自己最高得点は152.40点(ショートプログラム54.42点、フリースケーティング97.98点)だった。
2007-2008シーズンよりクレイグ・ブンタンとペアを結成し、ペアに専念。同シーズン、ネーベルホルン杯で2位。翌シーズンにはエリック・ボンパール杯にてグランプリシリーズ初の表彰台に立つ。同大会のFSではデュハメルのエッジがブンタンの手の甲に接触し流血、演技を中断するハプニングがあった。
カナダ選手権では2008年に3位、2009年2位となったが、2010年には3位に止まり、地元カナダ開催の2010年バンクーバーオリンピック代表には届かなかった。同年の四大陸選手権の3位を最後にブンタンが競技から引退。
2010-2011シーズン、新たにエリック・ラドフォードとのペアを結成した。スケートカナダでは出場した3組のカナダペアで一番下の成績だったものの、カナダ選手権では2位となり、四大陸選手権と世界選手権の代表に選出された。四大陸選手権ではSPで3回転ルッツ、FSで3回転フリップのソロジャンプを組み込んだ。スロージャンプでもルッツとフリップを入れる高難度の構成をほぼミスなく滑りきり、新結成のペアながら銀メダルを獲得した。世界選手権のSPではツイストリフト中にラドフォードの鼻に肘が当たり、鼻血が出たものの最後まで演技をし7位、総合でも7位となった。
2011-2012シーズン、グランプリシリーズはスケートカナダとエリック・ボンパール杯で3位となり、初めてグランプリファイナル進出を果たした。また、カナダ選手権でも初優勝。四大陸選手権ではSPの出遅れが響いてメダルは逃したが、世界選手権では自己最高の5位入賞となった。
2012-2013シーズン、グランプリシリーズは2戦ともに2位、グランプリファイナルは前年より順位を1つ上げ4位。カナダ選手権では2連覇、四大陸選手権ではISU主催の大会で初優勝。世界選手権はSP、FSともにパーソナルベストを更新し3位。5年ぶりにカナダに世界選手権のメダルをもたらし、4年ぶりにカナダの出場枠を3枠に増やした。
2013-2014シーズン、3シーズン連続でスケートカナダとエリック・ボンパール杯に出場。グランプリファイナルでは5位だった。カナダ選手権では3連覇。ソチオリンピックではSPに出場し2位で銀メダルを獲得した。世界選手権ではSP、FSともにパーソナルベストを出す演技で2年連続の銅メダルを獲得した。
2014-2015シーズン、スケートカナダでグランプリシリーズ初優勝。NHK杯でも優勝した。グランプリファイナルではスロー4回転サルコウを初成功。カナダのペアとしては、ジェイミー・サレー/デヴィッド・ペルティエ組以来13年ぶりの優勝を果たした。カナダ選手権は4連覇、2年ぶりに出場の四大陸選手権でも優勝。世界選手権ではSP1位、FS1位の完全優勝を果たした。
2015-2016シーズン、グランプリシリーズで2連勝。連覇を狙ったグランプリファイナルでは2位だった。カナダ選手権では最多タイの5連覇。四大陸選手権では、体調不良を理由にFSを棄権した。世界選手権では連覇を果たした。カナダペアの連覇は56年ぶりのことである。
2016-2017シーズン、グランプリシリーズでは3シーズン連続でスケートカナダとNHK杯で連勝した。カナダ選手権では史上最多記録となる6連覇を果たした。世界選手権は、ラドフォードの右股関節の痙攣を理由に3回転ルッツを外して挑んだ[6]。SP・FS共に7位、総合でも7位で5年ぶりに表彰台を逃した。
2017-2018シーズン、長年師事したチャード・ゴーチエと袂を分かった。そしてブルーノ・マルコットをヘッドコーチに据え、ジョン・ジマーマンとジョン・ケアーのサポートを受けると発表した[7]。スケートカナダで優勝、次戦のスケートアメリカで3位となり、7年連続の出場となったグランプリファイナルでは3位だった。カナダ選手権では7連覇を達成し2大会連続の五輪出場を決めた。平昌オリンピックでは団体戦でSP2位、FS1位となりカナダチームの金メダル獲得に貢献。団体戦ペアフリーの僅か3日後に行われた個人戦ではSP3位につけた。FSでは五輪史上初めてスロー4回転サルコウを決め、自己ベストに肉薄する153.33をマークして2位となり、総合3位で銅メダルを獲得した。
4月25日に正式に引退を発表した[8][9]。
主な戦績
ペア
- 2005-2006シーズンまではライアン・アーノルドのとペア
- 2009-2010シーズンまではクレイグ・ブンタンとのペア
詳細
女子シングル
詳細
プログラム使用曲
脚注
参考文献
外部リンク
ISUグランプリシリーズ(1995-) |
---|
|
---|
|
名称の変遷:スケートカナダ(1973-現在)/ISUグランプリシリーズ スケートカナダ(1995-現在) |
|