エフゲーニヤ・マクシモヴナ・タラソワ(ロシア語: Евгения Максимовна Тарасова, ロシア語ラテン翻字: Evgenia Maximovna Tarasova, 1994年12月17日 - )は、ロシア・カザン出身の女性フィギュアスケート選手(ペア)。パートナーはウラジミール・モロゾフ。
2017年世界選手権3位、2018年・2019年同選手権 2位。2017年・2018年欧州選手権優勝。2019年同選手権2位。
2023年11月に現役引退が報じられた。
経歴
シングルスケーターとしてキャリアをスタートさせ、2008-2009シーズンにジュニアグランプリシリーズゴールデンリンクスで4位、ロシア選手権では12位となる。ペアに転向し2010-2011シーズンより、エゴール・チュジンとのペアで国際大会に出場。
2012年の春にニーナ・モーゼルの勧めでウラジミール・モロゾフとペアを結成[1]。ロシアジュニア選手権で銀メダルを獲得し、2013年世界ジュニア選手権では5位入賞。
2013-2014シーズン、ジュニアグランプリシリーズでは2戦でメダルを獲得し、ジュニアグランプリファイナルにも出場した。ロシア選手権ではリフト中の落下も影響し3位から8位に順位を落とした。世界ジュニア選手権では銀メダルを獲得した。
2014-2015シーズン、スタニスラフ・モロゾフからアンドレイ・ヘカロにコーチを変更した。また新たにロビン・ゾルコーヴィをコーチに迎えた[2]。グランプリシリーズでは2戦連続でメダルを獲得。ロシア選手権ではSP2位、FS1位で銀メダルを獲得した。初出場の欧州選手権では銅メダルを獲得。同じく初出場の世界選手権では6位入賞。
2015-2016シーズン、スケートカナダで2位。エリック・ボンパール杯は、SP7位になった後にパリ同時多発テロの影響により大会が中止になった。そのため最終順位が7位で確定し、初のグランプリファイナル進出はならなかった。ロシア選手権では、2位に0.12点差の3位。欧州選手権では2年連続で銅メダルを獲得した。世界選手権では前年より順位を1つ上げ5位に入った。
2016-2017シーズン、スケートアメリカでは、SPで2位に7.95の大差をつけ首位に立った。ところが、FSで4回転ツイストリフトの転倒などミスが相次ぎ、3位に順位を落とした。続くフランス杯では2位となり、自身初の出場となったグランプリファイナルでは、SP、FS共に自己ベストを更新して1位となり初優勝を遂げた。続く欧州選手権でも再びSP、FS共に自己ベストを更新し初優勝を遂げた。SPの得点は史上3組目となる80点台をマークした。世界選手権ではSP前日の公式練習中、ステップシークエンスで転倒。タラソワに躓いたモロゾフのブレードで左膝を裂傷し、14針を縫う怪我を負った[3]。しかしながら試合には出場し、SP3位・FS4位で総合3位となり、初めて表彰台に立った。大会後に半分だけ抜糸し、世界国別対抗戦に出場した[4]。
主な戦績
ペア
- 2011-2012シーズンまではエゴール・チュジンとのペア
- 2012-2013シーズンからはウラジミール・モロゾフとのペア
詳細
2011-2012 シーズン
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開催日
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大会名
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SP
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FS
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結果
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2011年11月1日 - 6日
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2011年アイスチャレンジ(グラーツ)
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5 43.78
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5 77.46
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5 121.24
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2011年10月26日 - 30日
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2011年ニース杯(ニース)
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7 43.10
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8 87.70
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8 130.80
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女子シングル
プログラム使用曲
脚注
参考文献
外部リンク
ISUグランプリシリーズ(1995-) |
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名称の変遷:スケートアメリカ(1979-現在)/ISUグランプリシリーズ スケートアメリカ(1995-現在) |
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名称の変遷:ラリック杯(1987-2003)/ISUグランプリシリーズ ラリック杯(1995-2003)/ISUグランプリシリーズ エリック・ボンパール杯(2004-2015)/フランス杯(2016)/フランス国際(2017-現在) |
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