ベクテル (Bechtel Corporation ; Bechtel Group)は、アメリカ合衆国カリフォルニア州サンフランシスコに本拠を置き、総合建設業を営む多国籍企業。石油コンビナート、発電所、ダム、空港、港湾などの建設を請け負う世界最大級の建設会社。
非上場の同族会社であるので、しばしば関係者に関心が持たれる[1]。
創業者ウォーレン・ベクテル(en:Warren A. Bechtel、1872年9月12日 – 1933年8月28日)は、オクラホマ州で牧場経営に失敗した後、1898年、急成長中であった鉄道産業の使用人として事業を開始した。それから20年の間、ウエスタンパシフィック鉄道をはじめとして鉄道や高速道路建設を請け負った。1919年以降、共同事業者とともに高速道路・水道トンネル・ダムなどを建設した。
息子のステファンen:Stephen David Bechtel, Sr.(1900年9月24日- 1989年3月14日)、その子ステファン・ジュニアen:Stephen D. Bechtel, Jr.(1925年5月10日 – )を経て、創業者の曾孫ライリー・ベクテルen:Riley P. Bechtel(1953年 – )が現在の最高経営責任者を務めている。
会社の所有と経営はベクテル一族に担われており、ライリーやステファン・ジュニアはいずれも総資産30億ドル(2009年)を有するアメリカを代表する富豪の一人である。[2]