ビッグ 錠(ビッグ じょう、本名:佃 竜二、1939年10月17日 - )は、日本の漫画家。大阪府出身。神奈川県藤沢市在住。血液型O型。貸本漫画家時代は佃 竜二名義で活動していた。料理・グルメ漫画の第一人者。
徳島県出身の洋裁店経営者の息子として大阪府に生まれ育つ。少年時代から福井英一や手塚治虫を愛読。小学生時代、実家に出入りしていたGIに才能を見出されて漫画を描き始めた。
大阪市立工芸高等学校2年生のときに大阪の貸本漫画出版社・日の丸文庫に漫画を持ち込むが社長とウマが会わず、代わりに持ち込んだ研文社より出版された貸本漫画「バクダン君」で貸本漫画家デビューを果たす。同じく研文社に出入りしていた川崎のぼるやありかわ栄一らと親交を結ぶ。高校卒業後に上京し、川崎のぼると江古田のアパートで共同生活をしながら漫画を描くがうまくゆかず、1961年、「敬愛するヘミングウェイの死に衝撃を受けた」として漫画家の道を諦め、帰阪しデザイナーの仕事を始める。電通西日本のアルバイトを経て、1964年に独立してデザイン事務所を設立する。
デザインの仕事をするうちに当時流行していたアメリカの風刺雑誌『MAD』に多大な影響を受けて風刺漫画を描き始め、作品を『週刊プレイボーイ』や『平凡パンチ』に売り込み採用される。
1968年、漫画家を目指すべく再上京。ペンネームをビッグ錠に改め、『週刊少年キング』「さよならサクランボ」で少年誌デビューを果たす。その後、漫画原作者の牛次郎と組み、1971年に「釘師サブやん」、1973年に「包丁人味平」と、立て続けにヒットを飛ばす。
1998年、ニューヨークのハーレムに半年滞在し、個展を開いた。
2023年、映画『散歩屋ケンちゃん』に漫画家(名前は佃)役として出演[1]。
他