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バンド・オン・ザ・ラン

ウイングス > ウイングスの作品 > バンド・オン・ザ・ラン
『バンド・オン・ザ・ラン』
ポール・マッカートニー&ウイングススタジオ・アルバム
リリース
録音
ジャンル ロック
時間
レーベル アップル・レコード / EMI
プロデュース ポール・マッカートニー
専門評論家によるレビュー
  • All Music Guide link
  • The Music Box link
  • Robert Christgau (C+) link
  • Rolling Stone (not rated) link
ポール・マッカートニー&ウイングス アルバム 年表
  • バンド・オン・ザ・ラン
  • (1973年 (1973)
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バンド・オン・ザ・ラン』(英語: Band on the Run)は、1973年に発売されたポール・マッカートニー&ウイングスのアルバム。ビートルズ解散後のポールのアルバムとしては5作目。ウイングス(ポール・マッカートニー&ウイングス名義を含む)名義では3作目。全英・全米とも1位になり、大ヒットを記録した。

解説

このアルバムはアメリカだけで300万枚以上、全世界では600万枚以上の売上を記録した現時点でビートルズ解散後にポール・マッカートニーが最も商業的に成功したアルバムとなっている。一方で制作過程は決して順調ではなかった。

前作『レッド・ローズ・スピードウェイ』と直後のイギリス・ツアーで大成功を収めたマッカートニーは、7月27日から5週間にわたってスコットランドの農場でセッションを開始した。ところが、マッカートニーと演奏について意見を対立させたヘンリー・マカロックが脱退してしまう。またマカロックとともにマッカートニーの発案によるナイジェリアラゴスでの録音に反対していたデニー・シーウェルは、ギタリストの補充ができるまで渡航の延期を進言したが受け入れられなかったため、出発の前日になってグループを脱退してしまった。

メンバー2人が相次いで脱退したにもかかわらず、マッカートニーは妻のリンダデニー・レインを伴い予定通りラゴスに到着した。しかし竣工しているはずのスタジオは完成しておらず、強盗にデモテープや歌詞を書いたノートを強奪されてしまった。さらには録音の最中に豪雨によりスタジオが停電してしまうなど続々と困難に直面した。しかし同行していたレコーディング・エンジニアのジェフ・エメリックの尽力により作業を進めることができた。

リードギタリストとドラマーを失ったマッカートニーは、ソロ・アルバム制作時と同様に様々な楽器を演奏して[注釈 2]ベーシック・トラックを完成させた。10月にはトニー・ヴィスコンティにオーケストレーションを依頼してオーバーダビング行い、最後にエメリックがミックス・ダウンを行って完成させた。

アルバムは年末商戦に合わせて12月5日に発売された。ところがアメリカでは売上増を狙ってヒット・シングル「愛しのヘレン」をアルバムに収めたものの、発売から2週間以上たったクリスマス直前にビルボード誌初登場33位と、期待に反して売り上げが伸び悩んだ。一方イギリスでも12月22日にアルバム・チャート第9位まで上昇したが、翌週には第13位に落ちてしまった。レコード会社はこの状況を打破するためにはアルバムからのシングル・カットが必要と考え、マッカートニーも仕方なく承諾した[注釈 3]

第1弾シングル「ジェット」は1974年1月28日にアメリカで発売され、2月9日には初登場69位、3月30日には7位にまで上昇した。このてこ入れが功を奏し、アルバムは発売から4ヶ月あまりたった4月13日にビルボード誌で第1位を獲得した。さらに4月20日に第2弾シングル「バンド・オン・ザ・ラン」が初登場68位でチャートに到達すると、6月8日には第1位に到達、アルバムも再び首位に返り咲いた。結局断続的に4週間第1位を獲得し、トップ10内にも32週間ランクされ、1974年度年間第3位を記録した。またキャッシュボックス誌でも、断続的に4週間第1位を獲得し、1974年度年間ランキング第2位を記録した。 一方イギリスでもシングルがヒットするとともに上昇、発売から半年以上経過した7月27日から7週連続第1位を獲得し、トップ10内に計46週間もランクされるロング・ヒットとなった。

マッカートニーはビートルズ解散後も商業的な成功を収めてはいたが、その作品に対する音楽評論家の評価は必ずしも高くはなかった。しかし本作は非常に高く評価され、最高傑作に挙げられることも多い。『ローリング・ストーン誌が選ぶオールタイム・ベストアルバム500』においては第418位に選ばれている[2]。発表当時、反目していたと言われるジョン・レノンも絶賛した作品でもある。

アートワーク

アルバムのアート・ディレクションはマッカートニーとイギリスのデザイン・アートグループ、ヒプノシスストーム・ソーガソンが担当した[3]

アルバム・ジャケットの写真は、イギリスの写真家クライブ・アロウスミスによって撮影された[注釈 4]。マッカートニーの発案による「バンドが逃亡中である」という基本コンセプトにしたがって「昔ながらのハリウッドの脱獄映画」のような「刑務所の塀を背に探照灯で照らし出される囚人の一団 (バンド)」とすることに決定された[3]

撮影はロンドン西部のハウンズローにあるオスタレー・パーク内の馬小屋棟の前で、1973年10月28日 (1973-10-28)に行われた[5]。囚人役として写真に登場している人物は、いずれも当時のイギリス人なら誰でも知っている著名人である[6]。左から順に、

この様な大きな仕事が初めてだったアロウスミスは、2つのミスを犯してしまっていた。一つ目は、撮影用に手配したスポットライトの能力が弱く、十分な光量が得られなかったことである。このため適切な露出を得るには全員が2秒間静止しなければならなかった。ところが撮影前にマッカートニーが開いたパーティーでみんな上機嫌になっていたため、じっとさせるのは至難の業だった[注釈 5]。結局撮影できたのはフィルム2本分の24カットだけだったが、幸いにもそのうち4カットがぶれずに撮れていた[3]。二つ目は、夜間の撮影だったのにもかかわらずタングステンフィルムではなく、昼光色フィルムを使用したことである。このため出来上がってきた写真は想定よりも黄色が強く出たものになってしまっていた。しかしマッカートニーはとても気に入り[注釈 6]、4カットの内の1枚が選ばれた[3]

この撮影の模様はバリー・チャッティントン[注釈 7]によって16ミリフィルムで撮影された。この26分間の映像はソーガソンとゴードン・ハウス[注釈 8]によって8分に編集され、ウイングスの1975年から76年にかけてのワールド・ツアーでステージの背景として使用された[4]

後にマッカートニーは1985年のシングル「スパイズ・ライク・アス」のプロモーション・ビデオのエンディングで、このジャケット写真とビートルズのアルバム『アビイ・ロード』のジャケット写真の双方をパロディ化したシーンを映画『スパイ・ライク・アス』主演のチェビー・チェイスダン・エイクロイドと共に演じている。

また、裏ジャケットの写真もアロウスミスによるもので、逃亡中のメンバーを追跡している警察の机の上という設定である。なお、アメリカ盤のみ3人の写真の位置が異なっている[注釈 9]

収録曲

オリジナル・アナログ・LP

サイド1(A面)
#タイトル作詞・作曲リードボーカル時間
1.バンド・オン・ザ・ラン(Band on the Run)
  • ポール・マッカートニー
  • リンダ・マッカートニー
ポール・マッカートニー
2.ジェット(Jet)
  • ポール・マッカートニー
  • リンダ・マッカートニー
ポール・マッカートニー
3.ブルーバード(Bluebird)
  • ポール・マッカートニー
  • リンダ・マッカートニー
ポール・マッカートニー
4.ミセス・ヴァンデビルト(Mrs Vandebilt)
  • ポール・マッカートニー
  • リンダ・マッカートニー
ポール・マッカートニー
5.レット・ミー・ロール・イット(Let Me Roll It)
  • ポール・マッカートニー
  • リンダ・マッカートニー
ポール・マッカートニー
合計時間:
サイド2(B面)
#タイトル作詞・作曲リードボーカル時間
1.マムーニア(Mamunia)
  • ポール・マッカートニー
  • リンダ・マッカートニー
ポール・マッカートニー
2.ノー・ワーズ(No Words)
  • ポール・マッカートニー
  • デニー・レイン
ポール・マッカートニー
3.ピカソの遺言(Picasso's Last Words (Drink to Me))
  • ポール・マッカートニー
  • リンダ・マッカートニー
ポール・マッカートニー
4.1985年(Nineteen Hundred and Eighty Five)
  • ポール・マッカートニー
  • リンダ・マッカートニー
ポール・マッカートニー
合計時間:
US盤サイド2(B面)
#タイトル作詞・作曲リードボーカル時間
1.マムーニア(Mamunia)
  • ポール・マッカートニー
  • リンダ・マッカートニー
ポール・マッカートニー
2.ノー・ワーズ(No Words)
  • ポール・マッカートニー
  • デニー・レイン
ポール・マッカートニー
3.愛しのヘレン(Helen Wheels)
  • ポール・マッカートニー
  • リンダ・マッカートニー
ポール・マッカートニー
4.ピカソの遺言(Picasso's Last Words (Drink to Me))
  • ポール・マッカートニー
  • リンダ・マッカートニー
ポール・マッカートニー
5.1985年(Nineteen Hundred and Eighty Five)
  • ポール・マッカートニー
  • リンダ・マッカートニー
ポール・マッカートニー
合計時間:

CD

UK盤
#タイトル作詞・作曲リードボーカル時間
1.「バンド・オン・ザ・ラン」(Band on the Run)
  • ポール・マッカートニー
  • リンダ・マッカートニー
ポール・マッカートニー
2.「ジェット」(Jet)
  • ポール・マッカートニー
  • リンダ・マッカートニー
ポール・マッカートニー
3.「ブルーバード」(Bluebird)
  • ポール・マッカートニー
  • リンダ・マッカートニー
ポール・マッカートニー
4.「ミセス・ヴァンデビルト」(Mrs Vandebilt)
  • ポール・マッカートニー
  • リンダ・マッカートニー
ポール・マッカートニー
5.「レット・ミー・ロール・イット」(Let Me Roll It)
  • ポール・マッカートニー
  • リンダ・マッカートニー
ポール・マッカートニー
6.「マムーニア」(Mamunia)
  • ポール・マッカートニー
  • リンダ・マッカートニー
ポール・マッカートニー
7.「ノー・ワーズ」(No Words)
  • ポール・マッカートニー
  • デニー・レイン
ポール・マッカートニー
8.「ピカソの遺言」(Picasso's Last Words (Drink to Me))
  • ポール・マッカートニー
  • リンダ・マッカートニー
ポール・マッカートニー
9.「1985年」(Nineteen Hundred and Eighty Five)
  • ポール・マッカートニー
  • リンダ・マッカートニー
ポール・マッカートニー
合計時間:
US盤
#タイトル作詞・作曲リードボーカル時間
1.「バンド・オン・ザ・ラン」(Band on the Run)
  • ポール・マッカートニー
  • リンダ・マッカートニー
ポール・マッカートニー
2.「ジェット」(Jet)
  • ポール・マッカートニー
  • リンダ・マッカートニー
ポール・マッカートニー
3.「ブルーバード」(Bluebird)
  • ポール・マッカートニー
  • リンダ・マッカートニー
ポール・マッカートニー
4.「ミセス・ヴァンデビルト」(Mrs Vandebilt)
  • ポール・マッカートニー
  • リンダ・マッカートニー
ポール・マッカートニー
5.「レット・ミー・ロール・イット」(Let Me Roll It)
  • ポール・マッカートニー
  • リンダ・マッカートニー
ポール・マッカートニー
6.「マムーニア」(Mamunia)
  • ポール・マッカートニー
  • リンダ・マッカートニー
ポール・マッカートニー
7.「ノー・ワーズ」(No Words)
  • ポール・マッカートニー
  • デニー・レイン
ポール・マッカートニー
8.「愛しのヘレン」(Helen Wheels)
  • ポール・マッカートニー
  • リンダ・マッカートニー
ポール・マッカートニー
9.「ピカソの遺言」(Picasso's Last Words (Drink to Me))
  • ポール・マッカートニー
  • リンダ・マッカートニー
ポール・マッカートニー
10.「1985年」(Nineteen Hundred and Eighty Five)
  • ポール・マッカートニー
  • リンダ・マッカートニー
ポール・マッカートニー
合計時間:

1999年25周年記念エディション

ディスク2
#タイトル作詞作曲・編曲時間
1.「PAUL McCARTNEY (Dialogue Intro) / Band on the Run (Nicely Toasted Mix)」  
2.「Band on the Run (Original) / PAUL McCARTNEY (Dialogue Link 1)」  
3.「Band on the Run (Barn Rehearsal 21 July 1989)」  
4.「PAUL McCARTNEY (Dialogue Link 2) / Mamunia (Original) / DENNY LAINE (Dialogue) / Mamunia (Original) / LINDA McCARTNEY (Dialogue) / PAUL McCARTNEY (Dialogue Link 3)」  
5.「Bluebird (Live Australia - 1975)」  
6.「Bluebird (Original)/ PAUL McCARTNEY (Dialogue Link 4) (0:23)」  
7.「PAUL McCARTNEY (Dialogue Link 5) / No Words(Original) / GEOFF EMERICK (Dialogue)」  
8.「No Words (Original) / PAUL McCARTNEY (Dialogue Link 6) / TONY VISCONTI (Dialogue) / Band on the Run (Original) / TONY VISCONTI (Dialogue)」  
9.「Jet (Original from Picasso's Last Words) / PAUL McCARTNEY (Dialogue Link 7) / Jet (Original from Picasso's Last Words) / AL COURY (Dialogue)」  
10.「Jet (Berlin Soundcheck - 3 September 1993)」  
11.「PAUL McCARTNEY (Dialogue Link 8) / CLIVE ARROWSMITH (Dialogue)」  
12.「Nineteen Hundred and Eighty Five (Original) / PAUL McCARTNEY (Dialogue Link 9) / JAMES COBURN (Dialogue) / PAUL McCARTNEY (Dialogue Link 10) / JOHN CONTEH (Dialogue)」  
13.「Mrs Vandebilt (Original) / PAUL McCARTNEY (Dialogue Link 11) / KENNY LYNCH (Dialogue)」  
14.「Let Me Roll It (Cardington Rehearsal - 5 February 1993) / PAUL McCARTNEY (Dialogue Link 12)」  
15.「PAUL McCARTNEY (Dialogue Link 13) /Mrs Vandebilt (Background) / MICHAEL PARKINSON (Dialogue) / LINDA McCARTNEY (Band on the Run Photo Shoot) (Dialogue) / MICHAEL PARKINSON (Dialogue)」  
16.「Helen Wheels (Crazed) / PAUL McCARTNEY (Dialogue Link 14) / CHRISTOPHER LEE (Dialogue)」  
17.「Band on the Run (Strum Bit) /PAUL McCARTNEY (Dialogue Link 15) / CLEMENT FREUD (Dialogue)」  
18.「Picasso's Last Words (Original)/ PAUL McCARTNEY (Dialogue Link 16) / DUSTIN HOFFMAN (Dialogue)」  
19.「Picasso's Last Words (Drink to Me) (Acoustic Version)」  
20.「Band on the Run (Nicely Toasted Mix) / PAUL McCARTNEY (Dialogue Link 17)」  
21.「Band on the Run (Northern Comic Version)」  
合計時間:

2010年アーカイブ・コレクション

ディスク2
#タイトル作詞・作曲リードボーカル時間
1.「愛しのヘレン」(Helen Wheels)
  • ポール・マッカートニー
  • リンダ・マッカートニー
ポール・マッカートニー
2.カントリー・ドリーマー(Country Dreamer)
  • ポール・マッカートニー
  • リンダ・マッカートニー
ポール・マッカートニー
3.「ブルーバード (『One Hand Clapping』より)」(Bluebird)
  • ポール・マッカートニー
  • リンダ・マッカートニー
ポール・マッカートニー
4.「ジェット (『One Hand Clapping』より)」(Jet)
  • ポール・マッカートニー
  • リンダ・マッカートニー
ポール・マッカートニー
5.「レット・ミー・ロール・イット (『One Hand Clapping』より)」(Let Me Roll It)
  • ポール・マッカートニー
  • リンダ・マッカートニー
ポール・マッカートニー
6.「バンド・オン・ザ・ラン (『One Hand Clapping』より)」(Band on the Run)
  • ポール・マッカートニー
  • リンダ・マッカートニー
ポール・マッカートニー
7.「1985年 (『One Hand Clapping』より)」(Nineteen Hundred and Eighty Five)
  • ポール・マッカートニー
  • リンダ・マッカートニー
ポール・マッカートニー
8.カントリー・ドリーマー (『One Hand Clapping』より)」(Country Dreamer)
  • ポール・マッカートニー
  • リンダ・マッカートニー
ポール・マッカートニー
9.「ズー・ギャング」(Zoo Gang)
  • ポール・マッカートニー
  • リンダ・マッカートニー
ポール・マッカートニー
合計時間:

2024年50周年記念エディション

ディスク2 [Underdubbed Mixes]
#タイトル作詞・作曲リードボーカル時間
1.「バンド・オン・ザ・ラン」(Band on the Run)
  • ポール・マッカートニー
  • リンダ・マッカートニー
ポール・マッカートニー
2.「マムーニア」(Mamunia)
  • ポール・マッカートニー
  • リンダ・マッカートニー
ポール・マッカートニー
3.「ノー・ワーズ」(No Words)
  • ポール・マッカートニー
  • デニー・レイン
ポール・マッカートニー
4.「ジェット」(Jet)
  • ポール・マッカートニー
  • リンダ・マッカートニー
ポール・マッカートニー
5.「ブルーバード」(Bluebird)
  • ポール・マッカートニー
  • リンダ・マッカートニー
ポール・マッカートニー
6.「ミセス・ヴァンデビルト」(Mrs Vandebilt)
  • ポール・マッカートニー
  • リンダ・マッカートニー
ポール・マッカートニー
7.「1985年」(Nineteen Hundred and Eighty Five)
  • ポール・マッカートニー
  • リンダ・マッカートニー
ポール・マッカートニー
8.「ピカソの遺言」(Picasso's Last Words (Drink to Me))
  • ポール・マッカートニー
  • リンダ・マッカートニー
ポール・マッカートニー
9.「レット・ミー・ロール・イット」(Let Me Roll It)
  • ポール・マッカートニー
  • リンダ・マッカートニー
ポール・マッカートニー
合計時間:

演奏者

ポール・マッカートニー&ウイングス

ゲスト

チャート

アルバム

チャート 順位
1974年 (1974) Billboard Pop Albums 1

シングル

シングル チャート 順位
1974年 (1974) "Helen Wheels" Billboard Pop Singles 10
1974年 (1974) "Jet" Billboard Pop Singles 7
1974年 (1974) "Band on the Run" Billboard Pop Singles 1

受賞

団体 日付
RIAA – USA ゴールド 1973年12月20日 (1973-12-20)
BPI – UK ゴールド 1974年1月1日 (1974-01-01)
RIAA – USA プラチナ 1974年6月4日 (1974-06-04)
BPI – UK プラチナ 1975年5月1日 (1975-05-01)
RIAA – USA プラチナ 1991年11月27日 (1991-11-27)
RIAA – USA ダブル・プラチナ 1991年11月27日 (1991-11-27)
RIAA – USA トリプル・プラチナ 1991年11月27日 (1991-11-27)

グラミー受賞歴

Best Pop Performance by a Duo or Group with Vocals をアルバム『バンド・オン・ザ・ラン』で受賞。

脚注

注釈

  1. ^ イギリスのロックバンド、クリームの元メンバー、ジンジャー・ベイカーが1973年に設立したスタジオ[1]
  2. ^ 「バンド・オン・ザ・ラン」をラジオで耳にしたザ・フーキース・ムーンが「このドラムを叩いてるのは誰だ!?」と感嘆したというエピソードがある。
  3. ^ マッカートニーはビートルズ時代からシングルとアルバムは独立したものと考えており、ヒット・シングルをアルバムに編入したり、アルバムを切り売りすることは好まなかった。
  4. ^ アロウスミスはマッカートニーやジョン・レノンの美術学校時代からの旧知の間柄であった[3]ヴォーグ誌に掲載されたアロウスミスの写真をリンダが見つけ、ウイングスのアルバムのジャケット撮影に彼を招いた[4]
  5. ^ アロウスミスは「みんな足元がおぼつかなくなっていて、レインは大笑いしながら何度も転んでいた。私は彼らの注意を引くために、メガホンを持ってスポットライト横の梯子のてっぺんにまで登り、しつこく指示をしたが、ほとんどの人はそれを無視したので、ついにキレて 『動くな!』と叫んだ。」と回想している[3]
  6. ^ 2年後、『 スピード・オブ・サウンド』のジャケット写真の撮影の際にアロウスミスから告白されるまで、マッカートニーは彼が意図的に行ったものと思い込んでいた[3]
  7. ^ イギリスのテレビ映画監督、プロデューサー。ウイングスのテレビ番組『ブルース・マクマウス・ショー』を監督した[7]
  8. ^ イギリスのグラフィックデザイナータイポグラファー。ビートルズの『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』の裏ジャケットの制作に携わった後、アップル・レコードに雇われた。ビートルズ解散後も、マッカートニーのアルバムのデザイン依頼は続いた[8]
  9. ^ アメリカ盤ではマッカートニー夫妻の写真の間にレインの写真がある[9]が、他国盤では夫妻の写真の右側に置かれている[10]

出典

  1. ^ Arc Studio, Lagos”. Discogs. 2024年7月2日閲覧。
  2. ^ 500 Greatest Albums of All Time: Paul McCartney and Wings, 'Band On The Run' | Rolling Stone
  3. ^ a b c d e f g Band on The Run – The Great 'Wrong Film' Debacle”. Clive Arrowsmith (13 January 2014). 21 September 2016時点のオリジナルよりアーカイブ12 July 2016閲覧。
  4. ^ a b Band On The Run”. The Beatles Bible. 2024年7月8日閲覧。
  5. ^ Madinger & Easter 2000, p. 186.
  6. ^ Spizer 2005, p. 175.
  7. ^ Barry Chattington”. IMDb.com. 2024年7月10日閲覧。
  8. ^ House, Gordon (1932 - 2004)”. gerrishfineart.com. 2024年7月10日閲覧。
  9. ^ Band On The Run”. Discogs. 2024年7月8日閲覧。
  10. ^ Band On The Run”. Discogs. 2024年7月8日閲覧。

参考文献

  • Castleman, Harry; Podrazik, Walter J. (1976). All Together Now: The First Complete Beatles Discography 1961–1975. New York, NY: Ballantine Books. ISBN 0-345-25680-8. https://archive.org/details/alltogethernowfi0000cast 
  • Schaffner, Nicholas (1978). The Beatles Forever. New York, NY: McGraw-Hill. ISBN 0-07-055087-5. https://archive.org/details/beatlesforever00scha 
  • Woffinden, Bob (1981). The Beatles Apart. London: Proteus. ISBN 0-906071-89-5 
  • Kent, David (1993). Australian Chart Book 1970–1992. St Ives, NSW: Australian Chart Book. ISBN 0-646-11917-6 
  • Graff, Gary, ed (1999). MusicHound Rock: The Essential Album Guide. Farmington Hills, MI: Visible Ink Press. ISBN 1-57859-061-2. https://archive.org/details/isbn_9781578590612 
  • Madinger, Chip; Easter, Mark (2000). Eight Arms to Hold You: The Solo Beatles Compendium. Chesterfield, MO: 44.1 Productions. ISBN 0-615-11724-4 
  • Badman, Keith (2001). The Beatles Diary Volume 2: After the Break-Up 1970–2001. London: Omnibus Press. ISBN 978-0-7119-8307-6 
  • McGee, Garry (2003). Band on the Run: A History of Paul McCartney and Wings. Lanham, MD: Rowman & Littlefield. ISBN 978-0-87833-304-2 
  • Spizer, Bruce (2005). The Beatles Solo on Apple Records. Orleans, LA: 498 Productions. ISBN 0-9662649-5-9 
  • Emerick, Geoff; Massey, Howard (2006). Here, There and Everywhere: My Life Recording the Music of the Beatles. Penguin Group US. ISBN 978-1-101-21824-2 
  • Oricon Album Chart Book: Complete Edition 1970–2005. Roppongi, Tokyo: Oricon Entertainment. (2006). ISBN 4-87131-077-9 
  • Sounes, Howard (2010). Fab: An Intimate Life of Paul McCartney. London: HarperCollins. ISBN 978-0-00-723705-0 
  • Rodriguez, Robert (2010). Fab Four FAQ 2.0: The Beatles' Solo Years, 1970–1980. Milwaukee, WI: Backbeat Books. ISBN 978-1-4165-9093-4. https://archive.org/details/missodellmyhardd00odel 
  • Doggett, Peter (2011). You Never Give Me Your Money: The Beatles After the Breakup. New York, NY: It Books. ISBN 978-0-06-177418-8 
  • Perasi, Luca (2013). Paul McCartney: Recording Sessions (1969–2013). [S.l.]: L.I.L.Y. Publishing. ISBN 978-88-909122-1-4 
  • Perasi, Luca (2023). Paul McCartney: Music Is Ideas. The Stories Behind the Songs (Vol. 1) 1970–1989. [S.l.]: L.I.L.Y. Publishing. ISBN 978-88-909122-9-0 

外部リンク

先代
Billboard 200 ナンバーワンアルバム
1974年4月13日(1週)
次代
  • ジョン・デンバー
  • 『故郷の詩』
Kembali kehalaman sebelumnya