ノーショーピング級魚雷艇

ノーショーピング級魚雷艇
基本情報
種別 魚雷艇ミサイル艇
運用者  スウェーデン海軍
就役期間 1973年 - 2006年
前級 スピカ級スウェーデン語版
次級 ストックホルム級 (コルベット)
要目
排水量 基準190トン / 満載230トン
全長 43.6 m
水線長 42.0 m
最大幅 7.1 m
吃水 1.6 m
主機 プロテュース英語版
ガスタービンエンジン×3基
推進器 スクリュープロペラ×3軸
出力 12,900馬力
速力 40.5ノット
乗員 士官7名+下士官兵20名
兵装70口径57mm単装砲×1基
エルマ対潜迫撃砲×4基
RBS-15 SSM×2基
 ※後日装備
・533mm魚雷発射管×2基
FCS サーブ 9LV200 Mk.1
レーダーシージラフ50HC 低空警戒/対水上用
 ※後日装備
・9LV200 捕捉用+追尾用
・スキャンター009型 航法用
ソナー ・シムラッドSQ3D/SF
電子戦
対抗手段
・EWS-905電波探知装置
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ノーショーピング級魚雷艇スウェーデン語: Torpedbåt av Norrköpingsklass)は、スウェーデン海軍が運用していた魚雷艇(後にミサイル艇に改装)の艦級。計画名はスピカ-II型[1][2]

設計

ミサイル艇改修後の船影

設計面では、基本的にはスピカ級スウェーデン語版の船体を1メートル延長した発展型となっている。主機関も同様にブリストル プロテュース英語版ガスタービンエンジン3基で3軸を駆動する方式であり、煙突は設けずに船尾排気とされている。兵装もおおむねスピカ級のものが踏襲されたが、砲射撃指揮装置(GFCS)は、国産のサーブ 9LV200 Mk.1に変更された。これは、並行して建造されていた小型ミサイル艇であるフギン級で搭載された9LV200 Mk.2のアナログ版というべきものであった[1]

1982年から1985年にかけて近代化改修が行われ、本級はミサイル艇に生まれ変わることになった。魚雷発射管6門のうち4門と引き換えにRBS-15艦対艦ミサイルが搭載された。最大8発を搭載できるが、平時には単装発射筒2基のみが搭載される。またその大射程を活かすため、長距離探知が可能なシージラフ50HCレーダーと、情報管理のためのMARIS-880武器管制システムも搭載された。MARIS-880は、ヘリコプターから測的データを受信することで、水平線超えでの交戦に対応した[1][2]

またその後、6隻(R131、132、138、139、140、142)に対して、戦闘指揮所の設置などの近代化改修が施されており、これらは最初に改修された艇の名前を冠してイースタッド級と称されることもある。2010年まで現役を継続する計画であった[2]が、2000年度の国防白書で早期退役が決定され、2005年までに順次運用を終了した。

同型艦一覧

# 艦名 就役 退役
T/R131 ノーショーピング
HMS Norrköping
1973年11月 2005年9月
T/R132 ニュネスハムン
HMS Nynäshamn
1973年9月 2003年
T/R133 ノルテリエ
HMS Norrtälje
1974年8月 1998年11月
T/R134 ヴァールベリ
HMS Varberg
1974年6月
T/R135 ヴェステロース
HMS Västerås
1974年10月
T/R136 ヴェステヴィーク
HMS Västervik
1975年1月 1997年11月
T/R137 ウメオ
HMS Umeå
1975年5月 1998年11月
T/R138 ピーテオー
HMS Piteå
1975年9月 2003年
T/R139 ルレオ
HMS Luleå
1975年11月 n/a
T/R140 ハルムスタッド
HMS Halmstad
1976年4月
T/R141 ストレムスタード
HMS Strömstad
1976年9月 2005年
T/R142 イースタッド
HMS Ystad
1976年12月 2005年9月

参考文献

  1. ^ a b c Bernard Prezelin (1990). The Naval Institute Guide to Combat Fleets of the World, 1990-1991. Naval Institute Press. p. 492. ISBN 978-0870212505 
  2. ^ a b c Robert Gardiner, ed (1996). Conway's All the World's Fighting Ships 1947-1995. Naval Institute Press. p. 449. ISBN 978-1557501325 

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