デヴィッド・マレイ[1](David Murray [ˈdeɪvɪd ˈmʌri]、1955年2月19日 - )は、アメリカ人のジャズ・ミュージシャン。テナー・サクソフォーンとバスクラリネットを主に演奏している。1970年代中期からこれまでにかけて、数多くのレコード・レーベルに数多くの録音を残している[2]。
経歴
アメリカ合衆国カリフォルニア州オークランドに生まれる。彼は最初に、アルバート・アイラー、アーチー・シェップといったフリー・ジャズのミュージシャンから影響を受けた。そしてその後、演奏、作曲の両面において、徐々に多様なスタイルを発展させていった。同年代のほとんどのテナー・サックス奏者達がコルトレーンをお手本にしたが、マレイは彼らから距離を取っていた。コルトレーンの代わりにコールマン・ホーキンスやベン・ウェブスター、ポール・ゴンザルヴェスといった主流派の要素を自分の中に取り入れ、自分の演奏スタイルを作っていった[3]。にもかかわらず、マレイは、コルトレーンへの賛辞として、『オクテット・プレイズ・トレーン』を1999年に録音している。1993年9月22日には、ニュー・ヨーク市のマディソン・スクエア・ガーデンで、グレイトフル・デッドと共演している。マレイがグレイトフル・デッドへの敬意の証しとして録音した1996年の『Dark Star: The Music of the Grateful Dead』もまた、批評家に好意的に受け止められた[4]。
マレイは、ワールド・サキソフォン・カルテット結成時のオリジナル・メンバーの一人である。その時の他のメンバーには、オリヴァー・レイク、ジュリアス・ヘンフィル、ハミエット・ブルイエット(英語版)らがいた[5]。
マレイは、例えば以下のミュージシャン達と録音または共演している。ヘンリー・スレッギル(英語版)、ジェイムズ・ブラッド・ウルマー(英語版)、オル・ダラ、タニ・タバル(英語版)、ブッチ・モリス(英語版)、ドーナル・フォックス(英語版)、マッコイ・タイナー、エルヴィン・ジョーンズ、エド・ブラックウェル(英語版)、ジョニー・ダイアニ(英語版)、スティーヴ・マッコール(英語版)。
彼は、循環呼吸法を用いることで、驚異的な長さにわたるフレーズを演奏することができる[6]。
現在はポルトガルのシーネスに住んでおり、現地のFMMというミュージック・フェスティヴァル(現地でいうところの世界音楽祭)に毎年出演している。
受賞
ディスコグラフィ
David Murray discography(英語)を参照のこと
脚注
外部リンク