ダマジカの雄
ダマジカ(学名:Dama dama)は、偶蹄目シカ科ダマジカ属に分類されるシカの一種。別名ファロージカ。
分布
ヨーロッパ(地中海沿岸部)から小アジアにかけて分布する。
イギリス、南アフリカ共和国、アメリカ合衆国、アルゼンチン、エクアドル、オーストラリア、チリ、ニュージーランドに移入。
形態
体長110-190cm。肩高90-110cm。体重40-100kg。メスよりもオスの方が大型になる。先が手のひら状に広がっている角をもつ。体毛は黄褐色のものが多く、夏毛には白い斑点があることもある。下顎から腹面、四肢の内側には白い毛が生える。
生態
森林や草原に生息する。繁殖期になるとオスが小さな縄張りを作って集まり、メスはその中から相手を選ぶ(レック)。
食性は草食性で草や木の葉等を食べる。
人間との関係
人為的に移入され、移入先で増殖している。そのため農作物への被害や生態系への悪影響が懸念されている。
外来生物法にもとづき特定外来生物に指定されている[1]。
ダマジカが生息する地域の一部であるオランダでは、ライオンの糞の臭い[注釈 1]を再現した人工的な臭いを拡散して、道路や公園に侵入するダマシカを追い払うという対応策が検討されている[2]。
脚注
注釈
- ^ アムステルダム自由大学のニコ・ファンスターレン(Nico van Staalen)教授によれば、この臭いは全ての動物に深く根付いた恐怖心を刺激する効果を持つと言われている。
出典
関連項目
ウィキメディア・コモンズには、
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ウィキスピーシーズに
ダマジカに関する情報があります。