ジャギー (Jaggy, Jaggies)は、ビットマップ画像(ラスターイメージ)やビットマップフォントなどの輪郭に見られる、階段状のギザギザのこと。折り返し雑音の一種。
ビットマップ画像の解像度に依存し、解像度が低いほどギザギザが大きく目立つようになる。ジャギーはビットマップ画像の持つ特徴であり、ジャギーが存在しないビットマップ画像はない。
なお、図形情報であるベクターイメージにはジャギーは存在しない。ただし、それを出力する際の出力先がドットを基本とするメディア(一般的に市販されているディスプレイやプリンタなど)の場合、出力時に解像度に対応したラスタライズという工程によりビットマップ化されるため、「出力される画像」にはジャギーが存在する場合がある。
ジャギーを軽減させる方法は、画像をウェブサイトや印刷などの用途に合わせて適切な解像度を設定する、アンチエイリアスを設定するなどがある。しかし、アンチエイリアス処理を施した画像は、輪郭がぼやけるため、必ずしも綺麗な画像になるとは限らない。また、低解像度画像のジャギーはドット絵などに見られる独特の雰囲気が出る場合がある。
2020年以降のAI技術が注目される中で、『AI技術により解像度をアップコンバートするソフト』なども登場し、解像度の低い画像を元にして、2~4倍に解像度アップさせて「ジャギーのない綺麗な画像」を作り出すことも可能である。ただし、2023年現在において、必ずしも正しいデザインを実現できるわけではなく、AIの誤認によって細部が異なる場合も少なくない。こうした問題は、将来的にAI技術の発展によって次第に改善されていくとみられる。
テレビゲームにおいても、ジャギーは存在する。特に、3DCGゲームにはそれが顕著である。
わかりやすい例としては、キャラクターの顔の輪郭や口のライン、背景の電線・階段・ビルなどがジャギーが目立つ箇所であり、キャラクターの呼吸や移動・カメラの動きなどによって、輪郭線に現れるジャギーがチラチラと目立って見づらくなる。