イアン・アンダーウッド(Ian Underwood 、1939年5月22日 - )は、アメリカ合衆国のサクソフォーン奏者、フルート奏者、ピアニストである。1967年から1973年まで、フランク・ザッパが率いるザ・マザーズ・オブ・インヴェンション(以下、MOI)で活動し、ザッパのソロ・アルバムの制作にも携わった。
経歴
ニューヨーク州ニューヨーク出身。カリフォルニア大学バークレー校で作曲の修士を獲得。
1967年にニューヨークのギャリック劇場でMOIのコンサートを観て[注釈 1]感銘を受けて、ザッパに直談判して加入を許され、同年9月末の初のヨーロッパ・ツアーに参加した。1973年9月までザッパと活動を続けて、MOIのメンバーとしてアルバムや映画の制作とライブ活動に参加したほか、1969年に発表された『ホット・ラッツ』などザッパのソロ・アルバムの制作にも携わった。1969年5月にはMOIのマリンバ奏者兼パーカッショニストのルース・コマノフと結婚した[注釈 2]。
アンダーウッドは、長年にわたるザッパとの活動の後、映画音楽や数多くのミュージシャンのレコーディングでセッション・キーボーディストとしての経歴を積み、特にミニモーグ・シンセサイザーの卓越した技量でその名を知られている。彼の有名な業績には、クインシー・ジョーンズ、バーブラ・ストライサンド、ロニー・ブレイクリー、ヒュー・コーンウェル、バリー・マニロウ、リー・リトナーなどのレコーディング、1980年代に大ヒットしたドラマ・シリーズ『ナイトライダー』のメインテーマ曲("The Stu Phillips Scores: Knight Rider". [1])の演奏、ジェームズ・ホーナーが作曲した映画『タイタニック』(1997年)や『スニーカーズ』(1992年)の音楽の演奏[注釈 3]など、様々なプロジェクトが含まれる。
ディスコグラフィ
- ザ・マザーズ・オブ・インヴェンション
- フランク・ザッパ
脚注
注釈
- ^ MOIは1967年3月から7月まで活動の拠点を西海岸からニューヨークに移して、ギャリック劇場で頻繁にコンサート活動を行なった。
- ^ 1986年に離婚。
- ^ 主演奏者として、主にピアノを担当した。
出典
引用文献
- Ulrich, Charles (2018). The Big Note: A Guide To The Recordings Of Frank Zappa. Vancouver: New Star. ISBN 978-1-55420-146-4