『アポストロフィ (')』(Apostrophe ('))は、フランク・ザッパが1974年に発表したアルバムである。
解説
前作『オーヴァーナイト・センセーション』に引き続き、ザッパ自身のボーカルを前面に押し出した内容。ザッパの作品としては初めて、『ビルボード』誌のアルバム・チャートのトップ10に達した[2]。
冒頭の4曲は曲間なしのメドレーとして収録され、「ドント・イート・ジ・イエロー・スノー」と「ナヌーク・ラブズ・イット」は、ナヌークという名のエスキモーを主人公とした連作。「ドント・イート・ジ・イエロー・スノー」は、ピッツバーグのラジオ局のDJにより、ノヴェルティ・レコードとして紹介されたことでローカル・ヒットし[3]、最終的には全米86位のヒット・シングルとなった。タイトル曲「アポストロフィ (')」は、ジャック・ブルースとジム・ゴードンを迎えたトリオ編成で録音され[4]、ジャック・ブルースのCDボックス・セット『Can You Follow?』(2008年)のCD Fourにも収録された。
アルバムは前作に引き続き、ステレオ・ミックス版と4chミックス版の2種が発売された。初CD化の1986年版CDから1987年のLPボックス『THE OLD MASTERS BOX THREE』を含み、1995年のFZ最終承認版まで4chミックス版が使われてきた。
しかし、1996年のAu20版(RYKODISCによる20bitマスター24金CD)ではステレオ・ミックス・マスターが使われた。以後、通常版(FZ最終承認版)もAu20版と同じマスターに差し替えられた。(2001年、日本での紙ジャケット仕様版のみ1995年版が使われている)
収録曲
特記なき楽曲はフランク・ザッパ作。7.はインストゥルメンタル。
- ドント・イート・ジ・イエロー・スノー (Don't Eat the Yellow Snow) - 2:07
- ナヌーク・ラブズ・イット (Nanook Rubs It) - 4:38
- セント・アルフォンソズ・パンケイク・ブレックファスト (St. Alfonzo's Pancake Breakfast) - 1:50
- ファーザー・オブリヴィオン (Father O'blivion) - 2:18
- コズミック・デブリス (Cosmik Debris) - 4:14
- エキセントリフューガル・フォルツ (Excentrifugal Forz) - 1:33
- アポストロフィ (') (Apostrophe') - Frank Zappa, Jack Bruce, Jim Gordon - 5:50
- アンクル・リーマス (Uncle Remus) - F. Zappa, George Duke - 2:44 (ステレオ・ミックス・マスターは2:50)
- スティンク・フット (Stink-Foot) - 6:33
参加ミュージシャン
脚注
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