『やめるときも、すこやかなるときも』は、窪美澄による日本の小説。2017年3月24日に集英社から刊行された[1]。なお、2019年11月20日に文庫化された[2]。
大切な人の死をどうしても忘れることができず、毎年12月のある時期になると1週間ほど声が出なくなる「記念日現象」が起こる青年と、父親の会社が倒産してからずっと家計を支えてきてこの状況から逃れたいと思う女性が互いに自分のために恋をすることで「一生添い遂げる」ことへの意味を問う物語[3]。
2020年1月21日から3月24日まで日本テレビ系でテレビドラマ化された[3]。
あらすじ
登場人物
- 須藤壱晴(すどう いちはる)
- 家具職人。
- 大切な人を失ったことがきっかけで、12月のある時期になると声が出なくなる「記念日現象」が起こる。
- 本橋桜子(もとはし さくらこ)
- 広告会社に勤めるOL。
- 父親の会社が倒産したことにより一家の家計を支えることになる。
- 柳葉優太
- 小料理屋の主人。
- かつては壱晴と同じところで家具職人をしていた。
- 佐藤哲
- 家具職人で壱晴の師匠。
書評
- 細谷正充(文芸評論家)
- 壱晴と桜子の恋愛は一見すると、それぞれの欠けた部分を補おうとしているかのようである。恋愛というものは決して規格品ではないし、当てはまらないことも当然起きる。そんな中でじっくりと相手の話に耳を傾けることでぶつかることもあろうかと思うが、更に経験を積んでいくことにより2人の結びつきというものをより一層強くさせている[4]。
- 三角みづ紀(詩人)
- 不器用で露骨な思いを抱く壱晴と桜子が出逢うことにより、距離を縮めながら互いに対峙しようとする姿に心が不安定になりそうだが、読者はそんな2人の姿を見て「人はひとりでは生きていけない」と思いを日々巡らしていくのだろう[5]。
書誌情報
テレビドラマ
2020年1月21日から3月24日まで日本テレビ系「シンドラ」で火曜 0時59分 - 1時29分(月曜深夜)に放送[6]。主演は藤ヶ谷太輔[6]。
なお、シンドラ枠としては初めてGEM(香港、タイ、インドネシア、フィリピン、シンガポール、ミャンマー、モルディブ)8ヵ国と地域で、海外版タイトル「Us Forever」として日本と同時期に放送予定[6]。さらに、台湾の映像配信サービス「台湾KKTV(中国語版)」、friDAY VIDEOにおける配信、および北米で展開されている衛星放送サービス「DirecTV」での放送が決定している[7]。
キャスト
スタッフ
放送日程
話数 |
放送日
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第1話 |
1月21日
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第2話 |
1月28日
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第3話 |
2月4日
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第4話 |
2月11日
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第5話 |
2月18日
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第6話 |
2月25日
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第7話 |
3月3日
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第8話 |
3月10日
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第9話 |
3月17日
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第10話 |
3月24日
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ネット局
日本テレビ系 シンドラ |
前番組 |
番組名 |
次番組 |
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やめるときも、すこやかなるときも (2020年1月21日 - 3月24日)
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脚注
外部リンク
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2010年代 |
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2020年代 |
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関連項目 | |
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カテゴリ |