ひのき屋(Hinoki-ya)は、1998年に北海道函館市で結成され、北海道函館市を拠点に活動する日本のバンド。
日本の祭りで使われる太鼓、笛、鳴り物を中心に、ギターやベース、鍵盤ハーモニカなどの楽器を使い、オリジナル曲やカバー曲を演奏している。日本伝統の民謡や盆踊りのような曲がある一方、外国の風景を思わせる情緒的な曲も手がけている。マイム・マイムに代表される、いわゆるフォークダンスの曲も演奏している。対象年齢や客層が幅広く、幼稚園[4]、保育園[5]、小学校[6]、中学校、高校、特別支援学校[7]で演奏するほか、ライブハウスや公共ホール、老人福祉施設等で演奏している。
北海道教育大学院を修了したソガ直人を中心に、1998年4月に北海道函館市で結成。北海道教育大学函館校を卒業したしまだめぐみ、雨宮牧子、北海道教育大学大学院に在籍していたふくだたくまが結成時のメンバー。その後、函館大学を卒業して一般企業に就職したワタナベヒロシが退社して合流。メンバーは5人になった。
結成から5年間、「たいこ楽団」を団体名の前置きにしていた。公演における表記で古いものは、1999年7月10日につくしの子保育園で行われた公演『だ・だ・だ』の副題として「たいこ楽団ひのき屋」の表記がみられる。この表記はその後、2003年5月から6月にかけて行われた「ぐるり一周全道ツアー」、そして2003年6月29日に公立はこだて未来大学で行われた「はこだて新発見野外ライブ」まで使われた。アルバムにおける表記は、2001年に自主制作されたファーストアルバム『たいこ楽団ひのき屋』から、4枚目のアルバム『ボン-ヂア』まで。
2003年、真島輝の加入とふくだの脱退をきっかけに、演奏の内容が変化した。『ボン-ヂア』に収録されたオリジナル曲「stormy(ストーミー)」は、真島のピアノとしまだの太鼓が激しく交錯する曲調で、その変化の象徴とされた。
2005年、真島の脱退でメンバーが4人になり、ふたたび演奏の内容が変化した。2005年のマキシシングル『風のゴルモン』では多くのサポートメンバーを迎え、メロディーやアレンジを重視した実験的な曲を収録することとなった。この『風のゴルモン』の副題は「Theme of travelin' taiko.(テーマ・オブ・トラベリング・タイコ)」(旅するたいこのテーマ)とされ、このときから「旅」というキーワードを表記に取り入れるようになった。
2006年に「ひのき屋・欧州ツアー」の演奏を収録した映像DVD付きアルバム『ひのき屋・トラベリングバンド』を発売。このときから自身を「トラベリングバンド」と呼ぶようになった。
2008年7月に、主に小学生以下の児童を対象とする「ひのき屋・わいわい音楽隊!」という作品を発表した[8]。初演から現在まで、幼稚園、保育園、小学校の芸術鑑賞会、子ども劇場などで上演している。アルバムのタイトルにこの作品名は使われていない。
2010年10月に、主に社会福祉施設の利用者を対象とする「ひのき屋の新春獅子舞企画」という作品を発表した。新春の時期に限定して獅子舞を上演している。
「旅するフェスティバル」をテーマに、ソガ直人、しまだめぐみ、雨宮牧子、ワタナベヒロシ、本多貴幸のメンバー5人で演奏している。
公演活動とともに、地元函館で文化振興活動を行っている。2003年に公立はこだて未来大学で、2004年に真宗大谷派函館別院で「はこだて新発見野外ライブ(主催:実行委員会)」を企画した。2008年から現在まで、「はこだて国際民俗芸術祭(主催:一般社団法人ワールズ・ミート・ジャパン)」を企画している。
2014年4月から現在まで、学童クラブ「ひのてん」を運営している[9]。
初の海外公演は、2001年のスタンフォード大学「インターカレッジエイト・タイコ・インビテーショナル・コンサート」。この公演は、クリス・ベルグストロム(en:Kris_Bergstrom)との出会いがきっかけで実現した。 2005年の「ひのき屋・欧州ツアー(フランスおよびギリシャを巡回)」は、国際交流基金の主催公演事業[10]。 2006年の「日本人移住50周年記念公演」は、国際交流基金の海外公演助成事業[11]。 2007年の「ひのき屋欧州ツアー(フランス、ベラルーシ、クロアチアおよびボスニア・ヘルツェゴヴィナを巡回)」は、国際交流基金の主催公演事業[12]。 2011年の「ひのき屋東欧公演(チェコ、スロバキアおよびハンガリーを巡回)」は、国際交流基金の海外公演助成事業[13]。
2009年に北海道新聞社の第8回「北のみらい奨励賞」を受賞した[29]。
2001年に初のアルバム『たいこ楽団ひのき屋』を自主制作。2006年にアルバム『ひのき屋・トラベリングバンド』を全国流通作品として発売。2013年にアルバム『Live! Live! Live!』を自主制作盤として発売した。
2005年に初の全国流通作品となる『風のゴルモン』を発売した。
2010年にソガ直人が初のソロアルバム『バルカンの月』(DQC-525)を発売した。
2010年の『プラタナスの樹』は、原子禅の同行取材と、江本秀幸の同行写真をまとめた作品。