高山族(こうざんぞく、カオシャンぞく)は広義には、台湾原住民の総称、狭義には台湾原住民のうち漢化(漢人化、漢文化化)しなかった部族の総称。漢化が進んだものは平埔族と呼ばれる。
中華民国(台湾)の高山族
台湾原住民のうち、山地や東海岸や離島に居住し、漢人への同化が進まなかった諸民族を指す総称だが、現在はほとんど用いられない。人口は約50万人。清朝時代には「生番」、日本統治時代初期には「生蕃」と呼称されていたが(「番」も「蕃」も中華文明世界の外の意、漢人への同化が進んでいたものは「熟番(蕃)」と呼称された)、日本統治時代中期である1935年(昭和10年)6月4日に台湾総督府が公布した「戸口調査規定」において、先住少数民族に対する差別的呼称「生蕃」と「熟蕃」を「高砂族」(たかさごぞく)と「平埔族」に改正した。この改称は、秩父宮雍仁親王の要請によると言われている。国民党統治後は、台湾原住民族と呼ばれ、また、以下の各民族の名称を用いる。
泰雅族
賽夏族
布農族
鄒族
魯凱族
排灣族
卑南族
阿美族
達悟族
太魯閣族
撒奇萊雅族
邵族
賽德克族
噶瑪蘭族(平埔族群)
拉阿魯哇族
卡那卡那富族
大満族
雅美族
中華人民共和国(中国大陸)の高山族
中華人民共和国は、中華民国はすでに消えた国家である以上、台湾は中華人民共和国の台湾省であると主張しているため、「高山族」を中国における55の少数民族の一つとみなしている。なお、2010年現在、中華人民共和国が統治している領域内に居住している高山族は4009人であり、多くは河南省や福建省(中華人民共和国実効支配区域)、広西省などに居住している[1]。
取り上げた作品
※発表順
- 映画
脚注
関連項目
|
---|
伝統的な区分 | |
---|
公認されている原住民族 |
タイヤル語群 | |
---|
パイワン語群 | |
---|
ツォウ語群 | |
---|
ルカイ語群 | |
---|
バタニック語群 | |
---|
|
---|
公認されていない原住民族 |
|
---|