薬師寺八幡宮(やくしじはちまんぐう)は、栃木県下野市薬師寺にある神社。旧社格は村社。神紋は「菊」。別称として「薬師寺郷鎮守八幡宮」とも。
祭神
歴史
下野薬師寺跡に隣接して鎮座する。下野薬師寺は古くより朝廷から重要視されていた寺であり、当社はその鎮守としての役割を担ったとされる。社伝によれば、貞観17年(875年)に清和天皇の勅定により京都・石清水八幡宮から勧請されたのが創祀という[1]。一説には、下野薬師寺の鎮守神として天平勝宝元年(749年)に大分・宇佐神宮から勧請されたのが創祀ともいう[1]。
天喜4年(1056年)には源頼義が前九年の役の進軍途上に当地で合戦となり、社殿は焼失したと伝えている[1]。頼義と子・義家は、その帰路で当社に寄り、鉄弓・鏑矢(社宝)を奉納し、ケヤキ(市天然記念物)を手植えしたという[1]。
江戸時代には、領主・佐竹義宣の援助で本殿・拝殿が再建された。
境内
本殿と拝殿は、寛文2年(1662年)に領主・佐竹義宣の援助で造営されたもので、栃木県の文化財に指定されている[1]。
-
本殿(県指定文化財)
-
拝殿(県指定文化財)
-
神楽殿
-
摂末社
別宮
- 天狗山雷電神社
- 古くより本社の入り口に鎮座すると伝える。
摂社
以下一社は境外摂社。
末社
いずれも境内末社。
祭事
文化財
栃木県指定文化財
- 有形文化財
- 本殿及び拝殿(建造物) - 平成10年(1998年)1月16日指定[2][3]。
下野市指定文化財
- 有形文化財
- 大絵馬 熊谷次郎直実と平敦盛の図(絵画) - 昭和63年(1988年)2月18日指定[4]。
- 天然記念物
- 薬師寺八幡宮のケヤキ - 平成2年(1990年)3月13日指定[5]。
現地情報
所在地
交通アクセス
周辺
脚注
参考文献
外部リンク