神島外浦(こうのしまそとうら)は、岡山県笠岡市にある大字である。人口は717人(男性335人、女性382人)で、世帯数は293世帯[1]。郵便番号は714-0034(笠岡郵便局管区)。本項では当地の前身である小田郡神島外町(こうしまそとちょう)、神島外村(こうしまそとそん)についても述べる。
地理
当地は、かつて島嶼であった神島地区の南部にあたる。笠岡市の広域地区では神島外(こうのしまそと)の一部であり、また当地はかつての小田郡神島外町の役場所在地であった。「外浦学園」と称されるほど教育機関が一か所に集まっており、保育所・小学校・中学校が連携し小規模校ならではの一貫教育が行われている[2]。神島八十八箇所の札所があり、観光地としても機能している。
山岳
- 栂丸山 - 塚丸山とも。笠岡十名山の一つ。標高306.9メートル。
- 竜王山 - 標高267メートル。
島嶼
海岸
海洋
歴史
1970年(昭和45年)に隣接の神島内地区内に神島大橋が架橋され、本土と橋で結ばれる。また1966年より着工された笠岡湾の干拓事業により、神島が陸続きになった事により、神島外浦も陸続きとなる。
なお、同じ神島の北部側となる神島内浦(大字神島)は、笠岡市に合併するまで一度も同じ自治体管轄とならなかった。笠岡市編入後も学区等も別となっている。
大正時代初期頃から、工業の盛んな土地となり、全盛期には昼間人口は3万人にも達した。工場の社宅が山の中腹まで並び、沖合いの船から眺めると、神戸の景観に似ていたことから「今神戸」と呼ばれるほど活気に満ちていた[2]。
沿革
施設
- 行政
- 教育・保育
- 郵便
- 医療
- 港湾
- 電力
- 企業
- 社寺
- 神島神社 - 延喜式内社・神島神社の有力論社。高島宮の伝承地のひとつでもある。
- 石鎚神社
- 石鎚神社(同名社が二つある)
- 脇輿神社
- 荒神社
- 萬福寺
- 大日寺
- 杉根神社
- 源吾明神
- 日光寺 -真言宗寺院で、山号は月照山。福山藩主水野氏や頼山陽、菅茶山らに所縁のある天文期からの古刹。市指定重要文化財の村上景広の棟札・石造地蔵菩薩・閑香の塔婆、国指定絵図の絹本著色地蔵十王像図などがある。
- 青龍寺
- 大龍寺
- 薬王寺
- 最御崎寺
- 弘法寺
- 鶴林寺
- 立江寺
- 恩山寺
脚注
参考文献・サイト
- 巌津政右衛門『岡山地名事典』日本文教出版社、1974年
- 岡山県大百科事典編集委員会編集『岡山県大百科事典』山陽新聞社、1979年
- 笠岡市『統計笠岡』平成22年版
- 『県別マップル33 岡山県広域・詳細道路地図』昭文社、2009年
関連項目
外部リンク