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深草アキ

深草アキ
椅子に座っての秦琴演奏写真
基本情報
生誕 1949年9月(74歳)
出身地 日本の旗 日本愛知県
学歴 慶應義塾大学法学部法律学科
ジャンル One and only
職業 秦琴演奏、作曲
担当楽器 秦琴
活動期間 1975年 -
公式サイト Aki Fukakusa Home Page

深草 アキ(ふかくさ アキ、1949年9月[1] - )は、中国古楽器である秦琴(しんきん)日本唯一の奏者、作曲家

経歴

1949年9月[1]愛知県で生まれる。16才よりバンド活動を開始、愛知県立瑞陵高等学校慶應義塾大学法学部業後[2]、ベース奏者として「ファー・イースト・ファミリー・バンド」等で長く活躍していたが、1979年、街で偶然出会った中国の古楽器「秦琴」に魅せられ、試行錯誤の結果、独自の「音」の世界の構築を始める。秦琴の音色を重視した、オリジナル作品を数々生み出すと共に、NHK大河ドラマ『武田信玄』のタイトルバック、挿入曲を演奏。姫路城で行われた坂東玉三郎の舞台、『玉三郎 in HIMEJI』の音楽監督を担当、共演するなど、その独特の「音」を伝えてきた。更に、数々の賞に輝いたNHKドラマ『』の音楽を担当した[3]

主な活動

1975年 - 1977年、ファーイーストファミリーバンドにベーシストとして加入、LPレコード「地球空洞説」、ロンドン近郊オックスフォードのマナースタジオで録音された「多元宇宙への旅」、及び「天空人」に参加する。1978年バンド「観世音」結成、1981年、アウターリミッツとのカップリングレコード「Made In Japan」をリリース(1991年にCD化)している。そして1986年、秦琴奏者としてのファーストアルバム『秦琴』をリリースした。当時、故・筑紫哲也氏が担当のTBSラジオ「筑紫哲也のニュースジョッキー」のテーマ音楽担当、1988年NHK大河ドラマ「武田信玄」挿入曲の演奏[4][5][6]坂東玉三郎の舞台「玉三郎in姫路」の音楽監督・演奏など[7]、を担当した。その後、宮尾登美子原作の三部作ともいうべき、NHKドラマ「」(1995年)[8]、「春燈」(1997年)[9]、「」(1999年)[10]の音楽を作曲演奏し、1996年、関西テレビHi-Visionドラマ「雪の夜の微塵となりて眠るかな~湖・三橋節子伝説」の音楽を担当[11]、1999年、関西テレビドキュメンタリードラマ「谷崎潤一郎 その愛」の音楽を担当した。2000年、坂東玉三郎公演「海神別荘」(泉鏡花原作)の音楽を担当、2006年、日生劇場大阪松竹座での尾上松緑主演「夏の夜の夢」(原作シェイクスピア)の音楽を担当した。

1993年、日本テレビ「ズームイン朝・朝のポエム」に出演。1994年、作家・故水上勉が主宰する「若州一滴文庫」くるま椅子劇場にて筑紫哲也プロデュースによる「幻夢一夜」コンサートに出演[12]。1998年、パリ音楽の日」フェスティバルに参加しパリの日本大使館別館にてコンサートを行なう。同年、NHK-BS番組「滝のアリア」に出演。2000年、NHKスタジオパーク「スタパDEライブ」に出演。2005年、財団法人「海洋博覧会記念公園管理財団」による「徳川美術館所蔵・琉球式楽器復元プロジェクト」に参加。2011年、NHK第一ラジオ「ラジオビタミン」出演。同年、慶應義塾機関誌『三田評論』に随筆寄稿[13]。2014年、NHK第一ラジオ「ラジオ深夜便」出演[14]。同年、NHK第一ラジオ「すっぴん!」に出演。

劇団への楽曲提供も多く、森井睦主宰「ピープルシアター」への楽曲提供、壤晴彦主宰の演劇倶楽部『座』では「高野聖」(泉鏡花)、「御伽草子」(太宰治)の舞台に演奏で参加している。

海外においては、1997年ノルウェーオスロのシルケリグ・レコードより『黎明/Solrenning』をリリース、日本を始めヨーロッパ各国で発売されている。現在、最新作CD『満月の滑空』を含め、15作品をリリースしている。

2022年現在のコロナ禍のなか、自身の部屋から「In my room」と称して演奏を配信し[15]YouTubeにはこの40数年間録りためていたカセットDAT音源の演奏をビデオ化して載せている[16]

論文

自身の楽器である「秦琴」の調査・研究も深めその論文をホームページに公開している[17]。また、東洋音楽学会の会員でもありその機関誌「東洋音楽研究」に、「潘之恒における・絃鞉、三絃源流説」(東洋音楽研究 第77号)[18][19]と「・太宗、五絃阮の調弦の解明」(東洋音楽研究 第80号)[20][21]の二つの論文を投稿している。

ディスコグラフィー

  • 『満月の滑空』(コロムビア・オーマガトキレコード)2014年 全国書誌番号:22381316
  • リイッシュー『白鷺』(コロムビア・オーマガトキレコード)2011年
  • リイッシュー『星の大地』(オーマガトキレコード)2011年 全国書誌番号:21993573
  • 『AKI FUKAKUSA LIVE ARCHIVES Vol.1 1989-1994』2008年
  • 『春蘭調』(ライブハウス四谷コタンでの1989年演奏のライブ盤)2006年
  • DVD『妙音希聲』(オーマガトキレコード)2006年 全国書誌番号:21153029
  • 『妙音希聲』深草アキ・ベスト盤(オーマガトキレコード)2003年 国立国会図書館書誌ID:000004051620
  • 『櫂』NHKドラマ「櫂」サウンドトラック(オーマガトキレコード)1999年
  • 『黎明』アンネ・ヴァーダ&深草アキ ノールウエイ録音(シルケリグレコード)1997年[22]
  • 『蔵』NHKドラマ「蔵」サウンドトラック(オーマガトキレコード)1996年
  • 『月の沙漠』(オーマガトキレコード)1994年
  • 『絲夢』(ビクターレコード)1991年 国立国会図書館書誌ID:000008925529
  • 『白鷺』姫路市政100周年記念「玉三郎 in 姫路」ライブ盤(オーマガトキレコード)1989年
  • 『星の大地』(オーマガトキレコード)1988年
  • 『秦琴』(オーマガトキレコード)1986年 国立国会図書館書誌ID:000008888900

脚注

  1. ^ a b 週刊TVステラ 1996年5月15日 15頁
  2. ^ 1996年5月「週刊TVステラ」15頁
  3. ^ プロフィール 深草アキ”. NIPPON COLUMBIA CO.,LTD.. 2022年4月15日閲覧。
  4. ^ 1988.6.24 東京中日スポーツ[要ページ番号]
  5. ^ 1988.8.22 中日新聞[要ページ番号]
  6. ^ 1989.1.10 東京新聞[要ページ番号]
  7. ^ 1989.7.14 読売新聞[要ページ番号]
  8. ^ NHKドラマ時代劇シリーズ”. NHK. 2022年3月28日閲覧。
  9. ^ 放送ライブラリー”. 放送番組センター. 2022年3月28日閲覧。
  10. ^ NHK”. NHK. 2022年3月28日閲覧。
  11. ^ 雪の夜の微塵となりて眠るかな 湖・三橋節子伝説”. テレビドラマデーターベース. 2022年3月31日閲覧。
  12. ^ 「新編水上勉全集」第16巻、414頁
  13. ^ 慶應義塾機関誌『三田評論』”. 慶応義塾大学出版会. 2022年3月31日閲覧。
  14. ^ 「音楽家シリーズ、中国古典楽器と出会って」秦琴奏者 深草アキ”. mixcloud. 2022年3月31日閲覧。
  15. ^ 深草アキ In my room ライブ - YouTube”. www.youtube.com. 2022年3月28日閲覧。
  16. ^ 深草アキ Aki Fukakusa - YouTube”. www.youtube.com. 2022年3月28日閲覧。
  17. ^ 深草アキ 秦琴の歴史”. akifukakusa.com. 2022年3月29日閲覧。
  18. ^ 潘之恒における「絃鞉 : 三絃源流説」”. CiNii. 2022年3月30日閲覧。
  19. ^ 潘之恒における「絃鞉 : 三絃源流説」”. 国立国会図書館. 2022年3月30日閲覧。
  20. ^ 宋・太宗「五絃阮(ごげんげん)」の調弦の解明”. CiNii. 2022年3月30日閲覧。
  21. ^ 宋・太宗「五絃阮(ごげんげん)」の調弦の解明”. 国立国会図書館. 2022年3月30日閲覧。
  22. ^ Postboks 4684, Kirkelig Kulturverksted Hausmannsgt 14. “Anne Vada og Aki Fukakusa - Solrenning” (ノルウェー語 (ブークモール)). Kirkelig Kulturverksted. 2022年4月4日閲覧。

外部リンク

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