海兵隊讃歌は時代と連動し、海兵隊航空団が拡張されて本格的な航空戦力になった1942年、1番の歌詞第4節が「On the land as on the sea」(陸でも海でも)が、「In the air, on land, and sea」(空、陸そして海で)に変更されている。ちなみに3番で空軍への言及がないのは空軍が独立したのが1947年からであるため(それまでは陸軍航空隊だった)。
歌詞の意味
海兵隊讃歌の歌詞の一部には、直訳すると意味のわからない部分がある。以下にその部分の解説を掲げる。
From the halls of Montezuma To the shores of Tripoli
「From the halls of Montezuma(モンテズマの間から)」のフレーズは、米墨戦争のチャプルテペクの戦いにおけるアメリカ海兵隊の活躍を顕彰した部分でメキシコシティのチャプルテペク城に一番乗りを果たして星条旗を翻した部屋の名前に由来するものであり、また、「To the shores of Tripoli(トリポリの海岸まで)」のフレーズについては、オスマン帝国の独立採算州であったトリポリとの間で発生した第一次バーバリ戦争のダーネの戦いにおいてプレスリー・N・オバノン中尉率いる7名のアメリカ海兵隊の分遣隊と約500名の現地で集められた傭兵で構成された部隊が、トリポリ側の約4000名のバルバリア海賊からなる部隊を相手に戦った結果、1805年4月27日にトリポリ側を蹴散らして根拠地であるダーネを占領してアメリカ海兵隊初の海外派遣での勝利をおさめたことで、この戦争におけるアメリカ合衆国側の勝利を決定的にしたことに由来するものである。
Our flag's unfurl'd to every breeze From the dawn to setting sun;