株式会社梅丹本舗(めいたんほんぽ)は、和歌山県紀の川市に本社を置く、梅肉エキスを使用した健康食品の製造販売をおこなう企業である。
会社概要
創業から今日まで発売され続けている、健康食品「梅丹」の発売元としてその名を知られる。また梅の産地でもある和歌山県に工場を持ち、現地で一貫して製造され続けている。
かつて1980年代には「おはようワイド・土曜の朝に」(ABC制作・テレビ朝日系列全国ネット)などのスポンサーを担当していたことでもその名を知られる。当時イルカをイメージキャラクターに起用したCMを放送していた。
その後、長らくイメージキャラクターを起用しない企業CMがスポットCMを中心に放送されていたが、2013年になって久しぶりにイメージキャラクターを起用、前年にデビューした歌手の臼澤みさきがイメージキャラクターを務める企業CMが2月に放送を開始した[3]。
その後、2019年に小林製薬の完全子会社となり、自社製品のほか小林製薬の「紅麹」サプリメントの原料製造などを請け負っていたが、2024年3月に発覚した紅麹サプリ事件に伴い厚生労働省他の立入検査を受ける[4]。これらの影響もあり、同月に全商品の製造・販売を終了すると発表した。今後の動きは未定[5]。
沿革
これまで製造・販売されていた主な商品
「梅丹」・「梅丹エキストラゴールド」・「梅丹スーパーエキストラゴールド」は2018年3月に沖縄県産さとうきびの食物繊維「ウージパウダー」が配合され、「梅丹UG」・「梅丹EG」・「梅丹SEG」に改名された。
ラジオ番組
「梅博士 松本紘斉のヘルシーモーニング」(NRN基幹局中心の企画ネット番組)として、同社の会長であった松本紘斉自身が自ら出演し、梅の話や健康にまつわる話を放送していた。しかし、2009年3月31日放送分で終了することになった。当該項参照。
その他
- 摂津市学園町にあった旧本社は、すぐ前を大阪高速鉄道大阪モノレール線が通っていた(1997年に開業した摂津駅に近かった)。そうしたこともあり、大阪モノレール1000系電車の1編成を「梅丹号」として広告ラッピング車両としていた。
- 2007年度より、サイクルロードレースチーム“エキップアサダ”のメインスポンサーとなる。2007年のツアー・オブ・ジャパンでは、梅丹本舗の地元である大阪ステージで、同チーム所属の宮澤崇史と新城幸也がワンツーフィニッシュを決めている。2009年には社内にスーパーアスリート事業部を創設し、エキップアサダの全面協力により開発されたスポーツ選手向けサプリメント「スーパーアスリート」シリーズを発売している。
- 同社は日本自転車競技連盟と公式スポンサー契約を締結しているが、同社の製品のうち、「古式梅肉エキス」や「トップコンディション」の中に、世界反ドーピング機関が定めた禁止薬物のボルジオンが含まれていることが、2016年4月に判明した。日本自転車競技連盟は、これらの薬物を使用しないよう通知した[8]。同社では「元々自然界に存在する成分なうえ、含有量は極めて微量であり健康に問題はないが、アンチドーピングの精神にのっとりアスリートへの供給は中止する」としている[9][10]。
- 小林製薬の子会社となったことに伴い、2022年4月からは「古式梅肉エキス」を機能性表示食品の「梅丹 梅肉エキス」として、「梅丹UG」を「梅丹 梅肉エキス粒」として「梅丹」ブランドで小林製薬への供給(販売委託)が開始された。これらの製品は北海道限定発売となる。
- 先述の通り、2024年3月31日付で、全商品の製造・販売を終了した[5]。
脚注・出典
- ^ 創業は1925年7月11日
- ^ a b 株式会社梅丹本舗 第57期決算公告
- ^ a b 被災地の中学生歌手、臼沢みさきが初CM-芸能ニュース:nikkansports.com(2013年2月15日閲覧)
- ^ 小林製薬の紅麹サプリ 厚労省と和歌山県、子会社工場に立ち入り検査 - 毎日新聞・2024年3月31日
- ^ a b c 商品の販売終了に関するご案内
- ^ 本社移転ならびに大阪支社開設のお知らせ
- ^ 『株式の譲り受けに関するお知らせ』(プレスリリース)小林製薬、2019年5月14日。https://www.kobayashi.co.jp/corporate/news/2019/190514_03/index.html。2019年5月16日閲覧。
- ^ 梅丹本舗 サプリに禁止成分…自転車競技の公式スポンサー 毎日新聞 2016年4月21日
- ^ 弊社製品からWADA禁止物質の含有が確認された件について - 梅丹本舗・2016年4月21日
- ^ 弊社製品からWADA禁止物質の含有が確認された件について - 梅丹本舗・2016年6月6日
外部リンク