戦艦大和艦歌 (せんかんやまとかんか、旧字体:戰艦大和艦歌) は、戦艦大和の艦内歌である。単に戦艦大和とも言われる。作詞は坂井保朗少佐、作曲は岩田重一軍楽隊長と伝えられる。
製作
戦艦大和が任務についた直後は艦内歌が制定されていなかったが、後の1942年(昭和17年)頃、歌詞、楽曲の募集が行われ制定された。
大和は国民に存在を知られていない超重要機密事項であり、なおかつ海軍軍人の間でさえ乗組員、一部の海軍軍人を除き知らされていなかったため、募集は艦内に限られていたようである。
歌詞
- 1. 遠󠄁天皇の 畏くも
- 肇󠄁め給ひし 大大和
- 永久に榮ゆる 日ノ本の
- 神󠄀武の正氣 今茲に
- 凝りてぞ成れる 浮󠄁きつ城
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- 2. 醜の御楯と 畏みて
- 倒れて止まぬ 盡忠の
- 大和丈󠄁夫 數二千
- 心を磨󠄁き 技を練󠄀り
- 斷乎と衞れ 太平󠄁洋
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- 3. 嗚呼悠久に 傳ふべき
- 八紘爲宇の 大理想
- 行く手を阻む 敵有らば
- 無敵の巨砲󠄁 雷と吼え
- 擊ちてし停まん 大和魂
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二番と三番の間の間奏に「海ゆかば」が使われている[要出典]が、歌うのかは不明。
なお、本作品の前半部分の旋律は1941年(昭和16年)に大政翼賛会が制定した大政翼賛の歌(作詞 山岡勝人、作曲 鷹司平通)と同一であるが、経緯については判明しない[1]。
関連項目
脚注
- ^ LP「海ゆかば 甦る栄光の海軍軍楽隊」(日本フォノグラム PH7522/27)解説書による。