『悪役令嬢レベル99 〜私は裏ボスですが魔王ではありません〜』(あくやくれいじょうレベル99 わたしはうらボスですがまおうではありません)は、七夕さとりによる日本のライトノベル。小説家になろうにて2018年6月から連載され、2019年5月からは書籍版がカドカワBOOKS(KADOKAWA)より刊行されている。
メディアミックスとして、のこみによるコミカライズが『B's-LOG COMIC』(KADOKAWA)にてVol.85(2020年)から連載中[2]。2021年12月にはボイスコミックが公開された[3]。2024年1月から3月までテレビアニメが放送された[4]。2024年3月時点で電子版も含めたシリーズ累計発行部数は100万部を突破している[5]。
[注釈 1]
主人公の女性は前世でプレイしていた乙女RPG『光の魔法と勇者様』(略称:ヒカユウ)の世界に、悪役令嬢にしてゲームの裏ボスでもあるユミエラ・ドルクネスとして転生した。主人公は自分が倒される結末を回避するためにゲームのストーリーに干渉しないと決めるが、不測の事態に備えてレベル上げを徹底したことから強くなりすぎてしまい、王立学園入学時にはレベル99に到達していたことが判明する。そのため、レベルの虚偽報告という濡れ衣で学園長から退学を通告されるが、闇属性魔法のブラックホールを使用し実力を証明する[6]。その後国王に呼び出され、騎士団長・アドルフとの決闘でレベル99が事実だと認められ、退学は取り消しとなった[7]。一方、本来の主人公であるアリシア・エンライトをはじめ、周囲から魔王ではと疑われることになる。
夏になると、野外演習が実施され、ゲーム上ではモブのパトリック・アッシュバトンと交友関係を築く。その後は剣術の授業で彼とペアを組むようになった。
秋になると、学園内で恒例の武術大会が行われる[注釈 2]。そもそも目立たずに生きていこうと決意していたユミエラは出場しない意向でいたが、優勝賞品が「闇属性魔法強化の護符」だということを知り心機一転して出場することにした。結果は相手の棄権や自身の能力の強みを生かしたことにより優勝する。これは決勝での相手側の発言によるものだった。なお、ユミエラは知らぬことだったが、実は優勝賞品は運営がユミエラを参加させるために用意したものだった。
大会の終了後、ユミエラはエドウィンからアリシアの私物がなくなっているという事件の犯人が誰か問われる。心当たりがないものの、アリシアの安全を考えたうえで犯人捜しをするべくユミエラは教室の天井に張り付き見張りをすることにする。その犯人はエレノーラ・ヒルローズの取り巻きの一人だった。エレノーラは反王国派の筆頭である公爵家の令嬢で、王族から接触を禁じられていた相手であったため関わる気が無かったユミエラだが、そんな時エレノーラ本人からお茶会に誘われる。立場の問題で断るわけにもいかず、お茶会に行くこととなった。
何を言われるのか分からなかったユミエラだったが、用件は「エドウィンに近づくな」とのことで、レベル99について国王に呼び出された件を、エドウィンに近づいたと勘違いされていたのだ。拍子抜けしたユミエラは「エドウィンにはエレノーラこそお似合い」と煽てて切り抜ける。これ以上の関与は避けたかったユミエラだったが、エレノーラに懐かれてしまい、嫌われるための突き放すような言動も好意的に取られてうまくいかなかった。
また、ドラゴンを退治した際に発見した卵から孵ったドラゴンの子供を「リュー」と名付け、学園の敷地内の小屋で飼うことになる。
そんなある日、アリシアが行方不明になる。突然いなくなるような子ではないため誘拐を疑われていたが、森の中を一人、うつろな目で歩いているのをユミエラが発見した。アリシア曰く、時々自分が思ってもいない行動をすることがあるのだという。ユミエラは「シナリオが破綻しないように、本人の思惑と関係無く強制的に行動させている」と分析するが、正直に説明してもアリシアが理解できるわけがないため適当にごまかすことにした。またついでと言わんばかりにアリシアを無理やりレベル上げに連れまわし、アリシアはかなりの恐怖体験をすることになったが、結果としてレベルはエドウィンたちを大きく上回ることとなった。
そんな中、遂に魔王が復活し、無数の魔物の軍勢がバルシャイン王国に迫ってくる。パトリックをはじめ生徒の中で腕が立つ者たちが魔物の軍勢を抑えている間、ユミエラやアリシアたち魔王討伐組はリューの背中に乗り、直接魔王城に乗り込み魔王との決戦に挑む。しかしアリシアたちはレベル不足から魔王に倒されてしまい、残るはユミエラのみとなる。結局ユミエラと魔王との戦いとなり、ユミエラのブラックホールにより魔王は消滅した。
担当声優は各メディアミックス作品共通の配役。
2023年3月にテレビアニメ化が発表され[24]、2024年1月から3月までAT-Xほかにて放送された[4][10]。
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